ゴルフ場の傾斜を攻略するためには姿勢とボール位置が大事

最終更新日:2017/12/06

ゴルフコースには、至る所にアンジュレーションはあるものです。

練習場はフラットなので、なかなか傾斜の感覚を掴むことはできません。

傾斜地ではアドレスの姿勢やボール位置によってスイングは変わることになるので、そのポイントについて紹介します。

ゴルフコースでつま先上がりの傾斜だとボール位置は変わる?

ゴルフ場の中では真っ平らの場所はティーグラウンドぐらいで、コースの大半は傾斜があるものです。

そんな傾斜で打つときの姿勢は、重力に対して垂直に立つ方法と、地面に合わせて傾斜なりに立つ方法があります。

つま先下がりやつま先上がりの斜面で重力に対して垂直に立つときは、ボール位置を前後に移動します。

つま先下がりの斜面で重力に対して垂直に立つと、スイングプレーンがアップライトになるので、ボール位置は身体に近づきます。
一方でつま先上がりでは、スイングプレーンがフラットになるので、ボール位置は身体から遠くなります。
ただし実際のスイングではクラブを短く持つことがあるので、かえってボール位置が近づくこともあります。

本来は斜面によってスイングプレーンを変えることは、あまり良いこととは言えません。なるべくボール位置を一定にして、同じスイングでインパクトすることが、ミスショットを防ぐことに繋がります。

ゴルフ場の傾斜ではボール位置とグリップ位置を知る事が大事

実際にゴルフコースの中でスタンスを取るとき、芝面は前後左右の斜面があるものです。
フラットなライと感じても実際にはわずかな傾きがあり、その微妙なアンジュレーションがインパクトでの狂いに繋がるわけです。
このようなわずかな傾斜の場合にはボール位置を変えて、スクエアにフェースを合わせるショットが向いています。

左足下がりの傾斜で普段通りのスイングをすると、ボールの上を叩くか、もしくは手前の芝をダフることになります。

そこでボール位置をいつもよりも右側に移動して、スイングの最下点に丁度良い箇所にする必要が出てきます。
わずかなアンジュレーションであれば、このボールの移動は「気持ち」程度ですが、グリーン周りなど斜面の角度が極端な場合には、素振りをしてスイングの最下点を確かめてからアドレスするようにしてください。
またグリップの高さ(位置)が変わらないように、クラブを短く持つなどの工夫も必要です。

ゴルフスイングが変わる?つま先下がりの傾斜でのボール位置

ゴルフコースのつま先下がりの傾斜では、ボール位置を変えないようにすると、自分の姿勢を変えなければスイングができません。

つま先下がりで普通に構えると、傾斜の分だけボール位置は遠くなります。
しかもスイングをしようとすると、身体のバランスを保つことが難しい状態になります。
このような時は普段よりもスタンスを広げることで、グリップの位置を下げてヘッドをボール位置に近づけましょう。
それでもボールに届かないようであれば、膝を曲げて腰を落とすことで、さらにグリップ位置を下げます。
ここまで下半身を変えてもボール位置が遠いようであれば、上半身を前傾してグリップを前方に移動しなければいけません。

傾斜での一般的な構え方ですが、もしもフラットな足元でこの姿勢をとってスイングしたらナイスショットはできるでしょうか。
不安定な姿勢ですからフルショットは難しく、上手くいってもハーフショットでスイングすることになるはずです。
しかもつま先下がりではスライスボールになりやすく、フェースの向きも考慮しなければいけません。

ゴルフ場でつま先上がりの傾斜のときのボール位置と姿勢

つま先上がりの傾斜ではゴルフボールが近くなるので、つま先下がりと同様にボール位置を変えないようにすると、姿勢を変えなければなりません。

通常のスイングでは上半身をわずかに前傾するはずです。
対してつま先上がりの場合には、斜面の角度にもよりますが、上半身を起こす姿勢をとりグリップ位置を高くします。

この姿勢をとってもボール位置が近い場合には、スタンスの幅を狭くしてグリップ位置を高くしましょう。
それでもボール位置が近いと感じるようであれば、わずかに曲げている膝を真っ直ぐに伸ばしてグリップの位置を高くして、さらに必要があればクラブを短く持つことで間隔を調整します。

つま先上がりの場合には、フックボールが出やすいので、フェースを開いてインパクトしなければなりませんが、その方向性はスイングの振り幅に関係するので、経験値が必要になります。

また変則的な姿勢でスイングするときは、基本的にボール位置を身体の中央にします。
確実に斜面のボールをフェースで捉えて、トラブルと思われるライをクリアすることが大切です。

ゴルフ場で左足下がりの傾斜のときボール位置は右側に!

前後の傾斜の場合には、重力に対して垂直な姿勢が基本ですが、左右の傾斜の場合には傾斜に合わせた姿勢が基本となります。

打ち下ろしの場面で多い、左足下がりの傾斜で普通のスイングをすると、ボールにリーディングエッジ(刃)が当たりトップしてしまいます。
また地面の傾斜に対してヘッドの入射角を合わせるためには、上から打ち込むダウンブロー気味のスイングが必要になります。

そこで「傾斜なり」の姿勢をとります。
左側に傾いた立ち方をしますが、その傾く角度は両肩と地面の傾斜が同じレベルになるようにすると、基本的には普段と同じスイングができるわけです。

ただし、このままではボールは下方向に飛び出すことになります。
クラブフェースを開いて、ボール位置を右側に変えるとダフることなくショットすることができます。

ちなみにダウンブローに打ち込むため、スイングプレーンはアップライトになります。
また左足下がりの傾斜では、左足に体重が掛かるとバランスが悪くなるため、フォロースルーを長くしてフィニッシュを遅らせるほうが安定したスイングができます。

こういった対応力はゴルフの経験が物を言うでしょう。

ゴルフコースで左足上がりの傾斜ではボール位置は中央に!

左足上がりの傾斜のときには、ボール位置は左側にします。

一般的にゴルフ場のレイアウトで考えると、打ち上げのショットになるため通常よりも飛距離が必要になります。

通常のスイングをするとボールの飛び出す角度は大きくなり、高い飛球線を描くことになります。
ゴルフボールが高く上がることでロスが生まれ、飛距離が欲しいのにショートする可能性が高くなるのです。

そこで傾斜なりの姿勢をとり、クローズドスタンスで構えます。
ボール位置は身体の中央にして、インサイドアウトのスイングをすれば、ロフト角は小さくなり適度な打ち出し角になるはずです。

距離を出そうと強く打ち込むとフックボールになり、またダフる原因ともなるので、傾斜なり構えて普段通りのスイングをイメージすることが大切です。

また傾斜があることでいつもと違う姿勢をとり、クラブを短く持ったりハーフスイングだったりと飛距離ダウンが想定されるので、大きめのクラブを持つことが多くなります。

しかし傾斜地でリスクの高い大きなクラブを使って飛距離を求めるよりも、確実な方向性でリカバリーに徹することがスコアメイクに繋がるのは間違いありません。

ゴルフ場の傾斜によるボール位置とスイングの関係

ゴルフ場で前後の傾斜がある場合には、斜面の分だけボール位置が変わるので、それに合わせた姿勢をとらなくてはいけません。

一方で左右の傾斜は、傾斜なりの姿勢をとりますが、打ち出し角が変わるのでボール位置を変えて調整する必要があります。

アドレスに入る前に素振りをして、スイングの最下点を確認することで、ミスショットを減らすことができますので、素振りの重要性を再認識してください。