ゴルフ場の様々なラフからの打ち方とクラブ選択方法伝授!

最終更新日:2017/12/05

元々ゴルフ場でフェアウェイとラフは天地の違いがありましたが、クラブが進化したことで、今では苦もなくナイスショットを打てるようになってきています。

しかし道具が進化したとは言っても、ラフにはラフの打ち方があり、状況によってクラブ選択も重要になります。

そこで今回はラフからの打ち方とクラブ選択について紹介します。

ラフの構え方と打ち方とゴルフクラブの選択が大事

ゴルフのスコアメイクを考えればティーショットはフェアウェイのセンター、良いライからのセカンドショットが常套手段ですが、多くのゴルファーはラフであっても飛距離を求める攻め方を選択しているようです。

まずラフからのショットで重要なことは、ボールの沈み方に合ったクラブを選択することです。
芝生の底に沈んでいる場合と、まるでティーアップしているように浮いている場合があります。
このようにボールの状況によって打ち方は変わりますので、打ち方を考えてからクラブを選択することが大切になります。

まずは、一般的なラフでの構え方です。

草丈の抵抗に負けないようにグリップを握りますが、強く握りすぎて手首が動かないようでは、フェースで捉えることはできないので適度な強さで握るようにします。
そしてボールの後ろにヘッドを置くと、芝草で浮いているボールが動く可能性があるので、ボールの真後ろにヘッドはセットしてはいけません。
またインパクトまで芝草の抵抗を受けないようにダウンブローでスイングするため、ボールは身体に近づけて立つことです。

クラブの選択でゴルフ場のラフを攻略する

ラフに負けないようにインパクトするためには、入射角を変える必要があります。

まず飛球線の後方からヘッドがスライドするような払い打ちでは、芝草に負けてフェースの向きが変わり、ボールの方向性が保てません。
またゴルフボールとフェースの間にラフの芝が挟まることで、スピン量が減へってしまうことがあります。
スピン量が減ると飛距離は伸びることになり、これがフライヤーと呼ばれる現象で、意図しない飛距離が出てしまうのです。

アイアンは正確な距離を求めるクラブなので、想定外の飛距離はマイナスになることが多い為、番手に合った距離が出せるように芝草の影響を受けない打ち方が必要です。

ラフの草丈にもよりますが、ヘッドを鋭角的に入れることで芝草の影響を最小限にできます。
ただしダウンブローの場合には、シャットフェースになって通常のロフト角よりも立った状態でインパクトすることになるので、残り距離を考えたクラブの選択が重要になります。

ラフからのゴルフクラブ選びのポイントは方向性にあり!

では実際にラフで打つときのクラブの選択について考えていきます。

ラフの種類は通常のラフ、ヘビーラフ、セミラフの3つです。

まずは1つ目の通常のラフで選択するクラブです。
通常のラフの中でボールが浮いている状態であれば、クラブの飛距離のままで計算して番手を選びます。
また沈んでいる場合は、芝草による影響を受けるので、番手を1つ上げたものを選びます。

芝草の種類や時季によっても違いはありますが、葉幅が広く強い高麗芝のような芝草の場合には、ボールが浮いていることが多いはずです。
このようなときはフライヤーに気をつけなければいけません。
フライヤーは、プロアマ問わずすべてのゴルファーで条件が揃うと発生します。

払い打ちをするとフライヤーになりやすいので、鋭角的なダウンブローを心がけることでフライヤーは防ぐことができます。

また葉幅が細く柔らかいベント芝のような芝草の場合には、ボールが沈んでいることが多いようです。
このような時はヘッドが草に絡み振り抜けずに、フェースの向きが変わってしまうことがあります。
本来であれば番手を上げて打ちたいところですが、方向性を確かにするために番手を落とす選択が必要な場合もあります。

ラフで打つときにゴルフクラブを選ぶ2つ目のポイント

ラフで打つときのクラブ選択の2つ目であるヘビーラフについてです。

真上からボールを見ないと芝草に隠れてしまっているような深いラフの場合、最初にボールとピンを結んだ線上にそのヘビーラフが続いているのかを確認します。
仮にミスショットをしたとして、再度同じヘビーラフで打つようなリスクがあれば、一旦フェアウェイに出すという選択肢も検討すべきです。
この場合には確実にリカバリーできるサンドウェッジを選択します。

サンドウェッジにはソールにバンス(脹らみ)があるので、バンスを地面に打ち込むだけでボールは深い草の中から飛び出してきます。

また前方が安全地帯である場合には、番手を上げてピッチングや9番アイアンなどを使うこともできます。
ただしこの場合、ミスショットしてもラフの中のボールは安全地帯にまで届くことが条件になります。

残り距離があって、しかもボールが沈んでいるときには、クリークやユーティリティなどの長いクラブを短くもって鋭角的に打ち込むことで、アイアンよりも安全に脱出できる場合もあります。
ただしこれはある程度限られたゴルファーにしかできない難しい打ち方かもしれません。

ゴルフクラブ選択の3つ目のポイントはセミラフ攻略

クラブ選択の3つ目であるセミラフについてです。

プロゴルファーのようなトーナメントコースのセッティングで、ファーストカットとして設定されているのがセミラフです。
元々はフェアウェイでランしたボールがラフとの境で止まったとき、ラフに入っている以上に打ちにくくなることや、ラフの中に入るアンラッキーを防ぐためのものです。

ただラフであることは変わらないので、ボールが芝にめり込んだときは、無罰の救済を受けることはできません。

セミラフの場合には、ラフといっても刈高は短いので、飛距離に合わせたクラブを選択しても問題はありません。
ただしグリーンを狙うときには、芝草がボールとフェースの間に入るため、バックスピンの量が落ちて止まらずにグリーンからこぼれてしまうことがあります。
高い弾道が可能な距離であればウェッジを選択し、フェースを開いて上から落とすような球筋が理想的です。

また、セミラフは通常のスイングでもボールを捉えることができますが、芝草の影響を受けてヒールに抵抗を受けるとフェースが閉じてフックすることがあります。
芝面を滑らせて打てるウッド系やユーティリティなどか、ショートアイアンであれば問題ありませんが、ミドルアイアンの場合には鋭角的なダウンブローなショットが良いでしょう。

ゴルフクラブをダウンブローにスイングしてラフから脱出

ラフからのショットの基本は、鋭角的なダウンブローなスイングです。

ダウンブローの場合、方向性に心配がない反面で距離感に難点があります。
一方で払い打ちのようなスイングは、芝草がヘッドに絡み抜け難くなりますが、ボールが浮いていて抵抗が少なければ、どんなゴルファーでもティーアップした感覚でボールを打つことができます。

また抵抗のないヘッドのさばき方としては、アウトサイドインのスイングプレーンが効果的です。
若干オープンスタンスをとって、アウトサイドインでヒールからヘッドを入れると、芝草の抵抗を受けることはないはずです。
ただしフェードボールになるので、ターゲットよりも左方向に打ち出すようにしてください。

このときの打ち出す方向はクラブによって変わりますが、基本的には使用するクラブの飛距離で選択します。
あとは全クラブで練習をすることで、左側の打ち出し方向を習得しておくことが大切です。

ラフのリカバリーはゴルフクラブを鋭角的振り下ろす!

ラフからのリカバリーは、スイング法とゴルフクラブの選択がポイントになります。

説明してきたように鋭角的なダウンブローを習得できれば、セミラフからヘビーラフまで狙いを定めたショットが可能になります。
ただ、鋭角的なスイングでショットをすると距離感が変わるので、練習で飛距離を知っておくことが大切です。