ドライバーの飛距離を限界値の270ヤードまで伸ばすためには、相応のヘッドスピードが必要です。
ヘッドを走らせるために、今までとは違うスイングを習得して、さらにミート率を高めることが大切です。
そしてもう1つの条件が整えば、270ヤードも夢ではないかもしれません。
そんなビッグドライブができる方法について紹介します。
ドライバーのヘッドスピードを上げて270ヤード超えを狙う!
ドライバーの飛距離をアップするには、ヘッドスピードを上げなければいけません。
一般男性のヘッドスピードは40前後と言われていますが、このヘッドスピードの飛距離はおよそ210ヤードです。
もっと飛んでいる気はしますが、実際に平坦なところで打つとこの飛距離が平均的な数値と言われています。
もっともアマチュアと言えどもハードヒッターなら、ヘッドスピードは45前後まで上がり、飛距離は240ヤードをマークすることができます。
ちなみに世界で活躍している松山英樹プロのヘッドスピードは50ですが、飛距離はなんと300ヤードもあります。
ヘッドスピード50の計算上の飛距離は270ヤードですから、効率の良いミートをしていることは間違いありません。
基本的には「飛距離=ヘッドスピード」という法則に間違いはありませんが、松山英樹プロのようにヘッドスピードを超える飛距離を出すためには、ミート率を上げていく必要があります。
ドライバーで270ヤードを出すためにはヘッドスピードを上げる
ゴルフクラブは規則によってスプリング効果の係数が決められ制限されているので、公認されたドライバーが規定数値を超えることはありません。
そのため平均的なアマチュアゴルファーの限界飛距離と言われているのが270ヤードです。
でも現実には松山英樹プロのように300ヤードを超えるプレイヤーは存在しているわけですから、打ち方によっては270ヤード超えが可能になります。
飛距離アップはミート率を上げることが基本です。
ミート率は、ボールをインパクトしたときのヘッドスピードと初速で計算します。
つまりドライバーのヘッドスピードを上げるスイングをすれば良いことになります。
ヘッドスピードを上げるために、グリップを勢いよく振り下ろしても速さには限界があります。
そのためスイングスピードを速めるよりも、上手にコックを使ったほうが早く結果を得ることができるはずです。
コックを使うヘッドスピードアップでドライバー270ヤードをマーク
ドライバーで270ヤードまで飛距離を伸ばすには、グリップを振り下ろすだけの普通のスイングをしても、ヘッドスピードの速さには限界があります。
そこで最初にスイングプレーンの見直しをします。
グリップを上から下に振り下ろすスイングではなく、野球のバットを振るような横振りのスイングをイメージします。
もしも横に振ることができたら、グリップ位置よりもシャフトの先端についているヘッドは高速で動くことになります。
また肩や腰を使って捻転することで、腕だけではなく身体全体でのスイングが可能になり、さらに加速が期待できます。
でも実際のスイングは、芝に挿したティーの上のボールを打つので、下方に向けてスイングしなければなりません。
野球の外角低めのボールを打つように、斜めのスイングプレーンを作るようにします。
トップの位置から身体の正面にグリップがくるとき、グリップエンドの向きは変わります。
グリップエンドが自分のほうを向いたとき、ヘッドは飛球線上にあるはずです。
そしてこのスイング中にグリップエンドの方向が変わる時が、「コックをほどく」時で、しかも「ヘッドが走る」時なのです。
ちなみにコックというのは、シャフトに添えた左手親指と手首が90度を作ったときの形のことです。
トップで固めてインパクトでほどく、この動作でヘッドは加速することになります。
ヘッドスピードを上げる”返すスイング”でドライバーは270ヤード
腕・肩・腰など身体を使ってスイングスピードを上げ、左手首のコックを使ってヘッドスピードを上げます。
これで縦振りのスイングよりヘッドは走るようになりますが、ドライバーの飛距離が270ヤードに到達するためには、もう少しだけヘッドスピードが増すスイングを身につけなくてはいけません。
そのために左手の返しを身につけます。
指導教本の中には「返してはダメ」と書かれているものがいっぱいありますが、返さないと270ヤードは飛びません。
一般的に返しを否定しているのは「手首」のことです。
テークバックで左手首を内側に折り、インパクトでは甲側に折ることを「返してはダメ」と言っているはずです。
でも左手の返しとは、左手甲が上側から下側にロールすることを言います。
ダウンスイングでドライバーのシャフトが飛球線と平行になったとき、左手甲は上を向いています。
インパクトの前でコックをほどくとき、左手甲は斜め上を向いていますが、そのままインパクトするのではなく、インパクトに併せて左手甲をターゲットに向けるのです。
そしてインパクト後に左手甲は下を向いているようにします。
この動きで右手のパワーも伝えられるようになり、さらにヘッドスピードは加速するはずです。
ヘッドスピードと真芯でドライバーの飛距離270ヤードを目指す
限界飛距離のマックスである270ヤードを目指すためには、ヘッドスピードを上げることが第1の目標です。
ヘッドを速く走らせることができるようになったら、次の目標としてミート率を上げるようにします。
現在のドライバーは薄くても丈夫なチタン素材で作られているため、薄いフェース面によってスプリング効果が出てしまい、反発力の強い「高反発クラブ」は規制対象となっています。
ただ規制枠内であってもスプリング効果は十分に期待できるため、スイートスポットに当てることはスイングの基本となっています。
特に飛距離アップを狙うのであれば、真芯に当てるくらいの精度が必要です。
そこでインパクトでのヘッドスピードとボールの初速を計測できれば、ミート率を割り出すことができます。
ただ、270ヤードという明確な数値目標があるので、ここではヘッドスピードやボールの初速を計測しなくても、真芯にさえ当たっていれば問題はありません。
もちろんヘッドスピードを加速させた状態で、ボールを真芯でヒットすることができれば、目標とする飛距離に近づいてくるはずです。
270ヤード出すにはヘッドスピードに合ったドライバーが必要
ドライバーのヘッドスピードを上げてミート率が高くなれば、夢と思える270ヤードに到達できるかもしれません。
ここまで来たとき、自分のドライバーの見直しが必要です。
以前のスイングとは明らかに変わっているので、ドライバーのスペックを見直さなければならないはずです。
ヘッドスピードを上げたわけですから、それに見合ったシャフトの硬さやバランスを確認しましょう。
またスピン量を減らすことで飛距離アップが可能になりますので、フェースの角度であるロフト角も小さいものに変える必要があるかもしれません。
元々飛距離の条件とは「初速と打ち出し角とスピン量」です。
ヘッドスピードが速くなれば初速も速くなり、ドライバーを変えてロフト角が合えば打ち出し角とバックスピンの量は調整できるようになります。
後はコンスタントに真芯で打つことができれば、目標の飛距離を出すことができるはずです。
新しいドライバーと加速するヘッドスピードで270ヤード達成
ドライバーの飛距離を270ヤードまで上げるためには、効率の良いスイングでヘッドスピードを速くして、さらにミート率を高めることが大切です。
スイングの条件が整ったらショップで計測してみて、自分のスイングに合ったドライバーを調達することで目標は達成されるでしょう。