【ゴルフの悩み】ラフからの2打目はユーティリティ?FW?

最終更新日:2017/11/28

ティーショットが毎回上手くフェアウェイに打てれば何の問題もないのですが、プロでもそうは上手くいかないのが現実です。

そこでゴルファーが必ず悩むのがラフからのセカンドショット。
ティーショットをミスった分、しっかりとリカバリーしたいのですが、ユーティリティを使うべきか、フェアウェイウッドを使うべきか、それともアイアンを使うべきなのでしょうか。

ラフに打ち負けないのはユーティリティ

一般的にはソールが広めのウッド系が易しいクラブのイメージです。
ソールが広め=フェアウェイウッドですから、ラフから脱出するには距離も出せるのでベストな感じがしませんか?

しかし実際は「ノー!」です。

フェアウェイウッドはゴルフクラブの中でも長い方に入ります。
ですからスイングがフラットになるので、ラフとネックの接触(抵抗)が強くなります。
するとヘッドが抜けにくくなりチョロなどのミスショットの原因になり、リカバリーどころからラフからラフへ数ヤード進んだだけといった結果になってしまう可能性が高いのです。

対してユーティリティは短い分、フェアウェイウッドよりもアップライトな軌道になります。
またネックも立っているので芝の抵抗を受けにくくなります。

ティーショットをミスしてラフに入ってしまったことで飛距離をロスした場合、セカンドショットでロスした分の距離を取り戻そうとフェアウェイウッドを手にするゴルファーを良く見かけますが、そんな欲は絶対に捨ててください。

ここではっきりと言いますが、ラフから打ち負けないクラブは「ユーティリティ」です。しかし同じラフでも様々な状況があるので、ユーティリティばかりが適していると言うわけではないので気をつけてください。

ラフに入ったらゴルフボールを良く観察しよう

先ほどラフから打ち負けないのはユーティリティだと強く言いましたが、だからと言ってラフに入ったら取り敢えずユーティリティを持っていけば良いと言うことではありません。

クラブを選ぶ前に、まずラフに入ったらゴルフボールを良く観察しましょう。
そしてボールが芝の上に浮いていれば、フェアウェイウッドかユーティリティかを選択することができます。
つまりボールの状況によっては、ユーティリティよりもフェアウェイウッドの方が適している場合があるのです。

ラフに入った時点でそのセカンドショットはリカバリーショットになるのですから、飛距離を稼ぎたいシチュエーションであることは間違いありません。
ですから距離を選ぶのであればフェアウェイウッドになるでしょう。

ここでしっかりと状況判断するポイントは、ボールとフェースが直接コンタクトできるかどうかです。
インパクト時に芝を多少でも噛むようでしたら、ユーティリティを選ぶべきです。
しかしボールが芝の上に浮いていて、芝を全く噛むことなくクリーンにショットできるようだったらフェアウェイウッドを選んでもオーケーです。

ですからラフに入ったらゴルフボールと芝の状況をしっかりチェックしましょう。

ラフでのユーティリティの打ち方

フェアウェイでのショットはダウンブローが基本となります。

しかしラフでユーティリティを使用する場合の基本は、芝の抵抗を軽減させることです。ですからボールの手前10cmからヘッドを入れ、レベルブローに振ることが大事です。
なぜならボールの手前10cmからクラブを滑らせることでボールが上がりやすくなるからです。

ダウンブローやレベルブローと言うと難しく考えてしまい、ゴルフスイングを変えなければならないと思うかもしれませんが、大きく変化させる必要はありません。
ただ体の高さをキープするように意識してください。

体の高さをキープするには、腰を地面と水平に回すことです。
そのためには左膝を曲げたままにしてください。
左膝が伸びてしまうと右サイドが下がりやすく、すくい打ちになってしまいます。

また左膝の高さをキープできたとしても体の回転ができないとクラブが鋭角に入りやすくなってしまいます。
クラブが鋭角に入ってしまうと打ち出しが低くなりボールが芝の抵抗を受けてしまうので、ユーティリティだとしても芝に負けてしまいチョロなどのミスショットになってしまいます。

ゴルフ場の元気いっぱいな夏芝のラフならフェアウェイウッド

ゴルフ場は四季によって大きく状況変化します。
それに合わせてクラブ選択も非常に大事になります。

中でもラフの芝は季節によって状況が大きく違ってきます。

ラフの芝が元気いっぱいなのが夏になります。
そんなピンと張った夏芝の上にボールが浮いているような場合であれば、フェアウェイウッドを使いましょう。
夏芝はとても元気なのでボールが沈むこととはほとんど無く浮いている状況が多く、ソールを滑らせるように払い打ちができるので、ダフリの心配はなくなります。

しかしダフリは無くなるのですが、トップの可能性は少なからず出てきます。
それでもリカバリーショットで距離を出したいと言うシチュエーションなので、トップしてコロコロなら何の問題もありませんよね。

しかしトップしたボールはラフでは急ブレーキが掛かってしまうので、ミスをしたとしてもフェアウェイにボールを運ぶことは絶対条件になります。

もちろんどんなに元気いっぱいの夏芝であっても、深く長いラフにボールが少しでも沈んでしまった場合はユーティリティを選択してください。
「通常のスイングができる」ことがフェアウェイウッドを選択する条件になります。

ゴルフボールが完全に沈んでいたらユーティリティもフェアウェイウッドもダメ

ゴルフ場によっては季節関係なく、コースのセッティングの1つとしてラフの芝を伸ばしている場合があります。

実際は長くなくてもあり得ることですが、ボールの着弾の勢いでボールがラフの芝の根元までスポッと沈んでしまった状況です。

このような場合あなたならどうしますか?

ユーティリティかフェアウェイウッドのどちらかで悩んでいるならそれは大間違いです。そのような状況ではどちらも選択肢の中に入れてはいけません。

フェアウェイウッドはもちろんですが、ユーティリティもアイアンよりはヘッドが大きいです。
ですから沈んだボールのところまで芝に邪魔されてクラブが入りません。
運が良かったとしてもボールの上を叩くくらいにしか届かないので、良くてチョロと言う結果を招いてしまいます。

このような状況では距離は完全に諦め、ショートアイアン、もしくはウェッジでまずはフェアウェイに出すことを最優先しましょう。
無理に距離を出す事を考えずに、サードショットでリカバリーを狙った方が確実に良い結果に繋がります。

ラフから打つときのコースマネジメント

深いラフからのショートアイアンを使ったショット、またユーティリティを使ったラフからのショットでグリーンを狙う場合。

実はショットにどのような影響があるかを予測するのは非常に難しく、実際打ってみないと分からないことがほとんどです。
ですからショットの前にピンへ上手くボールが飛んでいかない場合を考えておく必要があります。

グリーンにボールが乗らないことを想定し、次のショットで困難なアプローチになるようなところへは行かないように多少安全な場所にターゲットを決めることが大事です。

ゴルフでは飛距離やショットの安定性など重要事項はたくさんありますが、ある程度ラウンド回数を重ねたら、コースマネジメントをすることも重要です。
ラフからのショットがどうなるかを正確に予測できないものの、どんなショットが出るかを普段から良く観察し理解しておくと良いでしょう。

正確に予測できなかったとしても、グリーンを狙うことが無理なシチュエーションは判断できるようにしてください。
例えばラフが極端に深く、芝目が逆である場合は、グリーンを狙うことは負けが90%を超える賭けのようなものです。

ゴルフは攻めと守りを間違うと大怪我する

まずティーショットをミスしてラフへ行ってしまった段階で「欲」は捨てましょう。
上手くいってパー、悪くてダボくらいの気持ちでそのホールをがんばってください。

ゴルフでは、ティーショットやコースレイアウトによって攻めるべき時と守るべき時がはっきりしています。
どんな状況でもグリーンを果敢に狙うのは格好良いかもしれませんが、スコアは絶対にまとまらないので覚悟してください。

1打1打の方向性とクラブ選択はとても大事だと言うことを覚えておきましょう。