ゴルフは飛距離を競うスポーツでなく、ショットの正確性を競うスポーツです。
しかし女性ゴルファーは飛距離を伸ばすことでスコアが大幅に改善されます。
ドライバーで200ヤード以上飛ばせるのにスコアが100を切れない女性ゴルファーはあまりいません。
それくらい女性は飛ばせることと良いスコアを出せることの相関関係が高いのです。
女性が200ヤード以上の飛距離を出すには、ヘッドスピードが37~38m/sは必要になります。
女子アマゴルファーの平均ヘッドスピードと飛距離
女子アマゴルファーの平均ヘッドスピードは33m/sで、飛距離が150ヤード前後になります。
比較して女子プロゴルファーの平均ヘッドスピードは40m/s前後と言われています。
これは一般的な男性ゴルファーと同じくらいのヘッドスピードです。
もちろん女子プロゴルファーや男性ゴルファーにはそれなりに筋力もあるので、それくらいのヘッドスピードがあっても不思議ではありません。
平均的な体力の女子アマゴルファーは、ドライバーで175~180ヤード以上飛ばせなければ、スイングに改善すべき点があると言って良いでしょう。
ヘッドスピード37m/sで200ヤード以上飛ばすことを夢のように思っている女子ゴルファーもいるでしょうが、「夢」ではなく「目標」にしてください。
努力次第で非力な女性でも間違いなく可能です。
飛ばせる工夫をしたり練習をするなどして努力を惜しまなければ、目標達成はそう遠くはないでしょう。
そのための練習法やコツをここで紹介していきます。
ヘッドスピード33m/sから37m/sになるには
まず最初に言いますが、ヘッドスピードと飛距離に相関関係があるのは確かですが、ヘッドスピードが上がっただけでは大きく飛距離は伸びません。
飛距離アップを全くしないわけではありませんが、目標飛距離には及ばない可能性があります。
だとしてもヘッドスピードを上げないと飛距離アップには繋がらないので、現在のヘッドスピードから37m/sにまでは確実に上げるようにしましょう。
ヘッドスピードを上げるには、クラブを力一杯思い切り振れば良いと考えている人がいますが、それは大間違いです。
力一杯クラブを振ってヘッドスピードが上がったとしてもそれは数値にも出ないくらい僅かでしょう。
ヘッドスピードを確実に上げるには、正しいスイングをすることが絶対条件になります。
1つは、ダウンスイングで溜めを正しく作ること。
ダウンスイング直後に溜めが解けてしまうと、インパクトで効率良くヘッドを走らせることができないので、ヘッドスピードを上げるのに必要なシャフトのしなりが上手く使えません。
2つ目はスイングスピードを上げることです。
スイングスピードは身体の回転速度と腕の振りによって作られます。
これら2つのスピードを上げることが重要です。
ヘッドスピード33m/sから37m/sにする練習
ヘッドスピードを33m/sから37m/sに上げるにはスイング改善が必要なのですが、実際スイング改善とはそう簡単なことではありません。
もちろん簡単であれば、誰でも飛距離は凄まじくアップしているでしょう。
そこでスイング改善のための練習方法を紹介します。
まず左足をしっかりと踏み込むと自然な体重移動ができるので、左足を踏み込む練習をします。
トップから左足を踏み込むと体重が自然と左足に移動します。
それには左足で踏み込む動作を覚えることが第一です。
ボールを使うとボールを打つことに意識が言ってしまったり、当たりを気にしてしまったりするので、素振りで練習するようにしましょう。
①バックスイングで左足の踵を少し上げる
②ダウンスイングで左足を踏み込む
③フォローで左足1本に体重を乗せる
これら3点を意識しながら素振りを行ってください。
十分な素振りを行ってボールを打つ際は、素振りとボールを打つを交互に行うと良いでしょう。
またこの素振りはラウンドでショットの前に行うのも効果的です。
ヘッドスピードが37m/sになっても飛距離が伸びない
練習を積み重ね、よくやく目標であるヘッドスピード37m/sになったのに、全く飛距離が伸びていないと言う場合があります。
折角がんばったのに、それでは残念な気持ちになってしまいますよね。
しかしそこには必ず原因があるのです。
その原因は「ミート率」です。
ミート率とはスイートスポットでボールをしっかりと捉えられたかを表す数値のことです。
どんなにヘッドスピードを上げてもミート率が悪ければ飛距離は伸びません。
逆にヘッドスピードが上がらなくてもミート率が上がれば飛ぶ場合もあります。
つまりヘッドスピードとミート率の両方が上がれば、飛距離は抜群に伸びるということになります。
アマチュアゴルファーの平均ミート率は1.3~1.35です。
そしてプロゴルファーのミート率は1.45~1.5と言われています。
もちろんプロゴルファーのミート率を目指すのは並々ならぬ努力が必要となりますが、できるだけ高いミート率になることが大切です。
ミート率を上げるのもヘッドスピード同様正しいスイングが絶対条件になります。
当然と言えば当然のことですが、正しいスイングをすれば確実に飛距離は伸びるのです。
ミート率も一緒に上げてより飛距離を伸ばそう!
ヘッドスピードが目標の37m/sに到達していなくても、ミート率を上げれば飛距離は伸びるのですから、ヘッドスピードもミート率も上がればより飛距離は伸びるのは当然です。
ですから、目標を達成した人もしていない人も、ミート率を上げる練習も同時にしていくと良いでしょう。
そのための練習方法は「コンパクトスイング」です。
飛ばすことを意識すると、無意識にスイングがどんどん大きくなりがちです。
しかし飛ばしたいのであれば、スイングはコンパクトにすべきです。
ドライバーでは特にスイングが大きくなる傾向にあるゴルファーが多いです。
スイングが大きくなると体重移動や上下の動きが大きくなってしまい、ミート率が下がる原因になります。
しかし現在のスイングをコンパクトにするのは意外と難しいものです。
ですからミート率を上げる練習としてハーフスイングでの練習をしましょう。
腰から腰までのスイングで練習をすることで、スイングをコンパクトにすることに違和感がなくなりますし、スイング軌道が安定してミート率が上がります。
自分のスイングを数値で知ること
スイングを正しくすることやヘッドスピードやミート率を上げることを目指して練習するのを、ただ感覚だけで行っていてもダメです。
飛距離から見てヘッドスピードが37m/sくらいにはなったかな、ミート率が1.4くらいにはなったかな、と満足していてはダメなのです。
自分のスイングをしっかりと数値化してスイング分析やデータ分析することが大事です。
ゴルフショップやゴルフ工房へ行くと無料で測定してくれるところが多いです。
しかし早々頻繁にお店へ足を運ぶのも大変ですよね。
そこで簡易測定器を使うことをオススメします。
金額は安いものから高いものまで様々あるのですが、1万円前後のものであればある程度正確な数値も出るのでオススメです。
数値を知ることで目標まであとどのくらいだと、目に見えてはっきりと分かるので大きなモチベーションにもなります。
中にはスイング軌道なども示してくれるものもあるのでスイング改善にも役立ちます。
もちろん購入せずとも定期的にゴルフショップで計測してもらっても構いません。
飛距離でなく正確性を求めれば良い
再三伝えましたが、正しいスイングをすることでヘッドスピードやミート率が上がり、結果飛距離が伸びます。
またスイングが正しいとアイアンでのショットの正確性も高まります。
ただ闇雲に飛距離を伸ばすことを意識しすぎるとスイングは崩れてしまう可能性があります。
飛距離のことは少し頭から離して、まずは正しいスイングを作り上げましょう。
そうすれば自ずと飛距離も伸びてくるものです。