ゴルフラウンド中に目の距離感がおかしいときの原因と対策

最終更新日:2017/10/15

ラウンド中に「目の距離感がおかしい」と感じたときには、日頃の疲れから身体に不調があるかもしれません。

でも、もしかするとプレーの運び方やコースのことを知らなくて、距離がおかしいと感じたのかもしれません。

そこで距離感を大事にするパッティングとアプローチで、ゴルフで必要な距離感について考えていきます。

グリーン上で目の距離感がおかしい時の考え方

仕事の疲れや肩こりなどで「目がかすむ」ことはありますが、ゴルフのときにも距離感がおかしいと感じることがあるのです。

広いゴルフコースの景色を眺めると、距離感がおかしいと思うのも頷けますが、ターゲットが近いグリーン上でも感じることがあるものです。
もしかするとジャストの距離でストロークしたのに、半分しか届かなかったというゴルファーもいるかもしれませんね。

そこで、最初にパットの距離感について確認していきます。

まずショート、ミドル、ロングの距離についてです。
長い距離のパッティングをロングパットと呼んでいますが、「長い距離」の規定はありません。
個々のプレイヤーによって、「長い距離」の感覚には違いがあるものです。

一般的ざっとした距離としては、旗竿の半分がショート、1本分がミドル、それ以上がロングと使っているようです。
また、ショートは確実にワンパットできる範囲、ミドルはなるべくならワンパットでカップインできる距離、ロングの場合にはカップのそばに寄せてツーパットで良しとして、上手くいけばワンパットにしたいという感覚をベースにした考え方もあります。

距離感がおかしい中で、その距離を打ち分ける方法について考えていきます。

目の距離感がおかしい時でも確実にパーを拾うパッティング法

最初にロングパットについて考えていきます。

基本的な考え方として、コースに設定されているパーの数値は、ショートホールがワンオン、ミドルホールがツーオン、ロングホールがスリーオンでパッティングはすべてツーパットで設定されています。
つまり1回目のパッティングは、次に繋げるためのものという風に考えても良いはずです。
もしもパーオンしていれば入るとバーディーですから、攻める価値はあります。

ここで大事なことは、方向性が間違っていれば、芝目や傾斜の読み間違いと言うことになります。

「目の距離感がおかしい」と気がつくときは入らなかったとき、つまり打ったあとにならないと思いつくことはありません。
分からないのに悩んでいて解決することはできないので、そんなときはガツンと打つに限ります。

ロングパットでカップを狙うときには「30センチオーバー」が基本です。
ボールがカップに届かなければ、ラインに乗っていても入ることは絶対にありません。
カップの奥30センチに、もうひとつの仮想カップをイメージして打つと、例えショートしてもカップの横には届くかもしれません。
また読み違えてオーバーしても、返しはミドルパット程度ですから大丈夫です。

ミドルパットで目の距離感がおかしい場合の原因と対策

ロングパットで目の距離感がおかしいと思っても、強気で打ったら外れて残りがミドルということは良くあることです。
またグリーンオンして常にワンパット圏内にあることのほうが珍しいことなので、ミドルであれば積極的にカップインを狙いにいきましょう。

まず返しのパットです。
パッティングが外れてカップの横を通り、オーバーして止まったところがミドルパットの場合、オーバーしてから先を確認しておくことが重要です。
ほぼその転がりと近いところが、返しのパッティングラインになるので、残念がる前にしっかりと止まる瞬間まで見ていることが大切です。

次にパーオンしてミドルパット圏内だったときです。
まず自分よりも先に打つ人がいれば、その転がりは参考になります。
プロゴルファーや上級者の中には、他人のパッティングを見ないようにしているプレイヤーもいますが、ラインや転がりを確認したほうがカップインの可能性は高まります。

他人のパットを見るときは、ストロークの幅に注目しましょう。
振り幅が大きければ転がる距離が伸び、狭ければ距離は短くなります。
この振り幅と傾斜、そして目がきついグリーンの場合には芝目を考慮すれば、ある程度の距離感はイメージできるはずです。

ちなみにショートパットには距離感は必要なく、カップの反対側にボールを当てる気持ちでストロークすればカップインできるはずです。

アプローチで目の距離感がおかしいときの原因と対策

プレー中に目の距離感がおかしいと感じるものにアプローチショットがあります。

グリーンを目前にして残り距離を計算し、ショットしたところオーバーしたりショートしたりと、グリーンオンならずとなれば「距離感がおかしい」と考えても無理はありません。

そんな残り距離の計算方法は2つあります。

1つ目は、ホール全体の距離から自分の打った距離を歩測するものです。
プロゴルファーは1歩を1ヤードで歩くので、フェアウェイのセンターを歩けば、残り距離を割り出すことができます。
ただし、この歩測は事前に歩数チェックをしていて、スコアーカードなどで記載されている距離とは違うものを基にして割り出しています。

スコアーカードの距離表記は「空中」なので、アップダウンがあると歩数と距離に違いができることから、自分の歩数で距離を確かめているわけですが、アマチュアは練習ランウンドがなくぶっつけ本番なので、フラットなコースでしか使うことはできません。

ですから歩測して距離感がおかしい場合は、アップダウンのあるコースという可能性が高くなります。

目の距離感がおかしい原因はヤード杭にある!

アプローチのときに目の距離感がおかしいときの2つ目の原因はヤード杭にあります。

ホールの長さによっても違いはありますが、左右のどちらかにヤード杭が打たれているのが普通です。
一般的には、白杭に1本線が入っていれば100ヤード、2本線なら150ヤードを標しています。

コースレイアウトが真っ直ぐであれば、疑うことなくヤード杭を考慮して残りの距離を割り出せば問題ありませんが、ドックレッグのようなレイアウトの場合には注意が必要です。

本来、ヤード杭を設置するなら左右に100ヤードの杭を立て、それを結ぶ線上が100ヤード地点となりますが、両サイドに杭を打っているコースは少ないので、片方の杭でおよその距離を計算しなければなりません。

軽い右曲がりのレイアウトの場合、右側のヤード杭よりも左側の杭が20ヤード以上先にあることは珍しいことではありません。
もしもレイアウトがストレートでなければ、フェアウェイのセンターに立ち、グリーンに正対して両腕を広げてヤード杭のところまで歩計すると、およその距離をつかむことができます。

ショートホールで目の距離感がおかしいときの原因と対策

アプローチやショートホールのティーショットで目の距離感がおかしいときには、高低差があるかもしれません。

一般的にコースを造るときには、ショートホールのティーグラウンドやセカンド(サード)ショットの位置からグリーン面が見えることが「良いコース」の条件とされています。グリーン全面にブラインドがないことを考えると、高い位置からの打ち下ろしということになります。

ヤード杭で確認した残りヤードを計算に入れてショットすると、オーバーするのは高低差によるものです。
またピッタリ合っているとしても、オーバーした距離を分かっていないかもしれません。
スコアーカードに記されているホールの距離は、ティーグラウンドの基点(一般的には中央)からグリーンの中心までです。
ところがヤード杭が示す残り距離はグリーンエッジまでなこともあり、グリーンの大きさにもよりますが、本来はプラス10~20ヤード多めに打たないとカップまで届かないことになります。

もしも初めてラウンドするコースなら、最初のホールはグリーンのセンターを狙って、距離感を確認すると、ラウンド中に距離がおかしいと悩むことはなくなるはずです。

目の距離感がおかしいときのために普段から準備しておくこと

目の距離感がおかしいときは、原点のスイングに戻ることが大切です。

パッティングの場合には、普段から基本のストローク幅を決めておくと、グリーンが速いのか読み違いなのかが分かります。

またアプローチも各番手のハーフスイングの距離を知っていれば、距離感がおかしいと思ってもすぐに修正することができるはずです。