ゴルフはメンタルのスポーツです。
ゴルフをしていると100切り、90切り、80切り、70切りと常にスコアアップが目標となります。
しかしスコアアップするには、技術だけでなくラウンド中でも変わらないルーティーンや正しい考え方が大切です。
特にスコアが良くなればなるほど、技術以上にルーティーンや考え方が大きく左右してきます。
スコアアップのための正しい考え方とは一体どのようなことなのでしょう。
ゴルフのスコアアップで間違った考え方
ゴルフのスコアアップを邪魔してしまう間違った考え方があります。
それは「ショット前に余計なことを考える」ことです。
その一番の原因は、前のホールや以前のラウンドでのミスショットをいつまでも引きずってしまうことです。
終わってしまったことをいつまでも考えても良い結果は絶対に得られません。
特に100切りを目前にしているゴルファーに以下のような考え方をする人が多いです。
①ミスをいつまでも引きずり、ショットの前に同じミスをしてしまうのではないかと考えてしまう。
②ミスショットの不安からルーティンが狂ってしまう。
③絶対ミスしたくないと言う気持ちから身体に余計な力が入ってしまう。
ゴルフのスコアップは、ミスをしないようにするかではなく、いかにミスを減らすかです。
プロゴルファーだってミスをするのですから、多くのアマチュアがミスをするのは当然のことなのです。
終わったホールは過去のものと考え、気持ちを入れ替えてラウンドし、自宅に帰ってからゆっくりとミスの原因等を考えるようにしましょう。
ゴルフのスコアアップにはルーティンを崩さないこと
元々スポーツ界ではルーティンが大事なことは定着していたのですが、ラグビーの五郎丸選手の活躍から一般の人にも一気に広まりました。
もちろんゴルフ界でもルーティンはとても重要視されています。
多くのプロゴルファーが各自のルーティンを持っています。
ゴルフツアーで選手達のルーティンに注目してみると様々なものがあることに気づくでしょう。
ラウンド中に余計なことを考えることは厳禁ですが、余計なことを考えないようにすることで自分のルーティンを保てますし、またルーティンを保つことで余計なことを考えないようになります。
ここでゴルフに多いルーティンを紹介します。
・ボールの後ろで方向を確認する
・素振りは1回だけにする
・自分のイメージするショットを思い浮かべる
などです。
余計なことを考えてしまうとこのようなルーティンが崩れてしまったり、短くなってしまったりします。
ルーティンは先に紹介した間違った考え方とリンクするので、自分が一番落ち着くことができるルーティンをしっかりと身につけるようにしましょう。
それがスコアアップの鍵の1つとなります。
ゴルフスコアを崩さないための考え方
ゴルフ上級者になるとスコアメイクでは自分の実力が出すことを考えます。
しかし実力以上を望むことは絶対にしません。
それは自分がどれくらいの実力かをしっかりと把握しているからです。
上級者はスコアメイクをする際の考え方は以下のようです。
・自分の実力を過信しない
・ショットは難度の低いほうを選択
・ショットに実力以上を望まない
・確率が30%以下なら別の方法を選択
です。
スコアアップするためにはスコアメイクは必須です。
そのためには必ず「欲」や「過信」は捨てましょう。
ライが悪かったり、ラフにボールがあったら、刻む選択をした方が確実にパーかボギーを獲れます。
上手く行けば乗せられる!なんて考えてしまうと、ミスショットした時の代償はより大きくなるでしょう。
「上手くいく」ことを考えずに「上手くいかない」ことを先に考えるようにしましょう。
ホールアウト後に、大叩きしたホールを振り返ると、刻んでおけば良かったなと思うことがほとんどではありませんか。
攻めるべきときと守るべきときをしっかりと分かってこそスコアアップできるのです。
スコアアップしたければトータルスコアは数えない
実は上級者はラウンド中にスコアを数えません。
と言うのも歩きながらスコアカードを見ると、観察力が無くなり、セカンド地点の状況や風景が把握できないからです。
上級者は、歩きやカートで移動している時には次のショットのことを考えているのです。
では一体どのようなことを考えているのでしょうか。
・次に控えているショットに集中する
・残りの距離や高低差、ライを把握する
・残り距離や高低差、ライに合ったクラブを考える
・次に控えているショットの地点からの全容を把握する
です。
プレー中はスコアのことは考えず、今後の展開を考えています。
残念ながらゴルフのスコアは実力以上が出ることはなく、実力と平行してスコアアップが可能になるのです。
自分の実力をきちんと把握している場合、パーを獲るべきホールやボギーでOK、上手くいけばパーといったようなスコアメイクの考え方もあります。
しかしそれは片手シングルと言われるレベルの人たちのお話です。
ミスショットに対する考え方でスコアは変わる
ゴルフにはミスショットがつきものです。
ミスショットにも小さなものから大きなものまで種類はありますが、どちらにせよそれらのミスを恐れていてもゴルフの上達はありません。
しかしミスショットに対する考え方を変えるだけで、スコアアップにグンと近づくことができます。
実は、ゴルフはミスの数が多ければ多いほど上手くなるのです。
ですからミスショットばかりしてしまい、ラウンドで良くないスコアが出たとしても、その日の自分の実力はそこまでなのだと受け止めましょう。
ゴルフのスコアアップに必要なのは、
・圧倒的な飛距離
・正確無比な方向性
・平常心でのラウンド
・集中力
・判断力
です。
どれ1つ欠けてもスコアップには繋がりません。
ゴルフのミスショットは、起こるべくして起こったことです。
起こってしまったことをくよくよと考えずに、次は同じようなことをしないようにがんばるのみです。
ミスショットに対してそのような考え方をすることでゴルフにとって必要なメンタル力も強化され、スコアアップに繋がること間違いなしです。
スコアアップを意識しない!
ゴルフにおいて目標を持つことはとても大事です。
100切り、90切り、80切り、70切りなど自身のレベルに合わせてスコア目標を立てることも大きなモチベーションになります。
何も考えずに練習をするよりも、スコア目標を持って練習することにより、何にスポットを当てて練習すべきかが見えてきます。
しかしラウンド中に限り、あまりスコアアップを意識しない方が良いです。
次がパーなら!次がボギーなら!
と意識してしまうと余計な考えや力が入ってしまい、ミスショットに繋がってしまい、スコアアップどころかスコアダウンしてしまいます。
意識したいなら練習場で思う存分意識した練習をしてください。
ここまでスコアアップに向けての様々な考え方を紹介してきましたが、簡単に言ってしまえば、「余計なことは何も考えない」が一番なのです。
考えることはスコアメイクとコースマネジメントだけです。
ゴルフは人が相手でなく自分とコースとの戦い
「考え方」についてお話ししてきました。
ゴルフで良く他人と比較したり、意識したりする人がいますが、それは大きな間違いです。
そういった気持ちが無意識に余計なことを考えさせてしまうのです。
コースをどう攻略するか、18ホールをどれだけ平常心で回れるか、それによってあなたのスコアに大きな変化が訪れます。