女性のアマチュアゴルファーの方だとドライバーの平均飛距離は175ヤードほどだと言われます。
もちろんそれ以上飛ばす方もいるのが事実です。
身長、体重が平均的であっても飛距離は伸ばせます。
なぜなら宮里藍選手や横峯さくら選手は155センチほどだからです。
155センチの女性プロゴルファーたち
身長155センチというと一般的な日本人女性の平均身長が158センチほどですので、平均よりやや小さいです。
女子プロゴルファーも最近の若い選手は身長の高い選手も増えているので、155センチの選手が他の選手と歩いている姿を見ると小さいと感じられることでしょう。
とはいえ、女子プロゴルファーはバスケットボールやバレーボールのように身長が高い選手ばかりではありません。
最近大活躍で賞金ランキング上位の鈴木愛プロも身長は155センチだそうです。
155センチの女子プロゴルファーはそれほど多くはありませんが、大活躍している選手が多いですね。
筋肉がしっかりついているので、体重はおそらく平均的な50キロ程度の一般女性よりは重いと思われますが、60キロにはいかないプロが多いようです。
それにしても小柄な宮里藍プロ、それから横峯さくらプロ、鈴木愛プロですが3選手ともドライバーで240ヤード前後飛ばす選手です。
特に横峯さくらプロは小柄な体から大きなスイングでよく飛ばしている印象が強い選手です。
それでは小さな体で大きく飛ばすコツを考えてみましょう。
横峯さくらプロは155センチでも平均飛距離はキャリーで230ヤード超
決して大きな体ではない横峯さくらプロは身長は155センチ、体重は51~52キロのようです。
最近少し細身になった雰囲気ですから、藍ちゃん・さくらちゃんの2人でよく取り上げられていた頃はもう少し体重があったかもしれないですね。
とはいえ、小柄なことには変わりありません。
あの小柄な体から極端なオーバースイングと言えるダイナミックなスイングでよく飛ばします。
国内23回の優勝、生涯獲得賞金第4位(2017年現在)のパワーは凄まじいものがあります。
ドライバーの飛距離は260ヤード飛ぶこともあります。
アマチュアの男性の平均飛距離よりも30ヤードくらい先に飛ばしていますね。
あの小柄な体のどこにそんなパワーがあるのだろうかと思われそうですが、決して力いっぱい振っているのではなく、切り返しの際の右肘の引きつけが非常に速いですね。
オーバースイングなので、そのようなスイングにしているのかもしれませんが、ヘッドスピードの上がる秘密はトップから切り返しの時の速さにありそうです。
宮里藍プロは体重約53キロだけど飛ぶ!
国内でもデビュー時から優勝を積み重ね、海外でも大活躍し、2017年での引退は惜しまれると同時に非常に話題になった宮里藍プロ。
特に海外選手と並んでいるととても小さく見えますね。
飛ばし屋のイメージはありませんが、体重も53キロ前後の小柄な体でドライバーの平均飛距離は240ヤードほどです。
アマチュア男性でも240ヤード飛ぶ人はなかないかないのではないでしょうか?
155センチなのに、こんなに飛ばせるのです。
宮里藍プロのスイングはよく雑誌などにも取り上げられているので、見たことがある方も多いでしょう。
とてもきれいなスイングでしっかりと球をとらえていますね。
しかし宮里3兄弟はとにかくきれいなスイングをしている印象です。
きっとレッスンプロでもあるお父様が小さな頃から教え込んだスイングなのでしょう。
球を飛ばすには力ではなく、どれだけしっかりと球をとらえてミート率を上げるか、ということを体現しているのが宮里藍プロのスイングとそこから繰り出される飛距離なのでしょう。
真似したいスイングですよね。
もっと小柄で体重も軽い馬場ゆかりプロは平均飛距離240ヤード
国内メジャーでの優勝経験もある馬場ゆかりプロは155センチよりもさらに小さく149センチで体重は49キロ。
ですが、とてもパワフルなスイングで平均240ヤード前後のドライバーの飛距離です。
宮里藍プロや横峯さくらプロ同様にやはり小柄な体格ですが、左足がインパクトまで捲れないベタ足スイングと呼ばれる、最後まで力が抜けずにパワーの伝わるスイングをしています。
韓国から来ているイボミプロやキムハヌルプロのようなスイングだと言えばイメージしやすいでしょう。
スイングが速くてパワフルであると同時にそのスイングをしっかりと伝えるミート率の良さが効率よく飛ばす秘訣ですね。
馬場ゆかりプロはドライバーもアイアンも同じように左足の捲れの少ないスイングをしていますから、アイアンに関しても効率よく飛ばすスイングをしているのでしょう。
あんなにパワフルなのに、左の壁を残してインパクトにしっかりと力を伝える無駄のないスイングで、小柄な体でも飛距離が出ることを体現しているプロゴルファーの1人と言えます。
155センチで体重も軽い小柄な女性でも平均飛距離を伸ばすには
155センチで体重も比較的軽い女子プロに習ってスイングすれば女性でももっと飛距離が伸ばせます。
女子プロゴルファーとはやはり筋力の差や経験の差はあるもののスイングは参考にできるからです。
共通しているのはミート率の良さです。
これは女子プロすべてに共通して言えるかもしれません。
アマチュアの男性よりもはるかに小柄な体で飛ばしているのですから、パワーで飛ばしているわけではないのです。
スイングの軌道やインパクトの正確性、そしてインパクト後に綺麗にリストターンしているというのは共通でしょう。
これはアマチュアがスイングの練習でなかなか取り組めていない部分とも言えます。
スエーや左の壁が崩れていては平均的に飛距離を出すことはできません。
たまにすごく飛ぶ、という人は逆に飛距離が出すぎてしまう可能性や曲げてしまう可能性を気にしてなかなか思いっきりスイングできないでしょう。
平均的に飛距離を出すために、是非、女子プロの選手たちのスイングを参考に練習してみましょう。
155センチ以下の選手はパター上手が多い
宮里藍プロは2004年の平均パット数が1.76で国内女子プロ中第1位、横峯さくらプロは2013年の平均パット数が1.75で国内女子プロ中第1位、そして、2016年、2017年の第1位は1.75で鈴木愛プロです。
このように3選手とも155センチで小柄な選手です。
偶然にも3選手がパットの平均ストローク数で1位を獲っています。
ドライバーやアイアンの飛距離は身長や体重だけに左右されるわけではないですが、やはり体の大きな選手の方が楽に飛距離を出せます。
ですが、パットは身長や体重は関係ありません。
そういう点もあって小柄な選手はパッティングを磨いているのかもしれませんね。
ロングホールで2オン、2パットするのと、確実にパーオンさせてのロングパットを入れるのも同じバーディーですから、パターの技術を磨くというのはスコアを縮める最大の武器になります。
飛距離を伸ばすことに執着しがちですが、ゴルフにおいてティーショットもパターも同じ1打です。
アマチュアゴルファーもプロを見習ってこの気持ちを大事にしたいですね。
ゴルフは距離ではありませんが・・・
ゴルフは距離ではないとよく言いますね。
小柄な選手がパター上手なのはパターも大切な1打であるということの証明でしょう。
パターの大切さも肝に命じた上で、155センチ以下の小柄な女子プロゴルファーの選手を参考に、しっかりとパワーが伝わるショットを打てるようになりたいものです。