ゴルフスイングで大切なことはスイングプレーンを安定させることです。
超有名レッスンプロ谷将貴さんは、そのためには手首にコックを入れることが重要だと話しています。
彼が教える、スイングプレーンを安定させるためになぜコックが大事なのか、またどのようにコックを入れれば良いのかをお話しします。
またそれ以外にも彼が教える練習方法等も紹介していきます。
谷将貴プロのレッスンとは
谷将貴プロは、「ゴルフシンプル理論完全マスタープログラム」を代表に様々なレッスンDVDや雑誌を出しているツアープロコーチです。
東京都港区に彼が主宰するゴルフスクール「TANI MASAKI GOLF ACADEMY21」もあります。
彼のレッスンの特徴は何と言ってもシンプルで分かりやすいところです。
実際彼のレッスンを受けたり、DVDを参考に練習したら即効でゴルフ上達したという人もたくさんいます。
谷将貴プロは、3年連続賞金王になった片山晋呉プロに指導をし、何度も優勝に導いたことでも有名です。
彼のゴルフ理論の基本は、
・ビジネスゾーンを大切にすること
・スイングプレーンを安定させること
の2点です。
ゴルフを長く経験してきた人が聞いたら、真新しい感じのないことかもしれません。
でも初心者の方からすれば、最新理論と感じるでしょう。
しかし真新しい理論と感じていないのとそれができているかは話が別です。
中・上級者の方は今一度自分のスイングを見直す意味で見てみると良いでしょう。
それではここからスイングプレーンを安定させるためのコック、ビジネスゾーンを大切にするためのハーフショットについてお話ししていきます。
谷将貴のスイングの基本はハーフスイングから
谷将貴プロは、スイングで一番重要なのが右腰から左腰までの半円軌道と話しています。その範囲のスイングを一定にすることがフルスイングの精度を高めることになるのです。
経験したことのある方は多いかもしれませんが、ハーフスイングを中心とした練習は、地味だし思い切りがないので飽きやすいです。
しかし小さなスイングができもしないのに、大きなスイングができることは絶対ありません。
ですからこのハーフスイングを完璧に自分の物にしないと、しっかりとしたスイングにはならないということになるのです。
実は多くのプロゴルファーもこのハーフスイングの練習は取り入れています。
地味なな練習ですが、基本的な練習だからこそ初心者から上級者、プロでも大事な練習と言えます。
ハーフスイングの練習で意識するのは、手先を使わずに体の回転でテークバックし、右に回した回転を戻してダウンスイング、体重移動してそのままフィニッシュすることです。そしてこのハーフスイングの練習でも意識して欲しいのが、次に説明する「コック」です。
谷将貴のスイングの基本は手首にコックを入れること
谷将貴プロは、スイングプレーンを安定させるために手首のコックを入れることを推奨しています。
多くのアマチュアゴルファーのスイングプレーンが安定しないのは、バックスイングで右脇が開いてしまうことです。
上半身はしっかりと回っているのですが、右脇が開いてしまうと肘が外側に逃げ、スイングプレーンも安定せず力が逃げてしまうのです。
動き出しからバックスイングにかけてすぐにコックを入れることで、自然に右脇が締まりスイングプレーンが安定します。
右脇を締めることは必ず意識するよう、ゴルフ雑誌やレッスン番組で良く言われています。
しかし右脇を締めることばかり意識してしまうと、回転が不足したり、十分にトップが上がりきらなかったりしてしまいます。
そこで手首にコックを入れることで、右脇を意識しなくとも締めることができるので、しっかりとボディーターンでバックスイングができるようになるでしょう。
手首にコックを入れることは、スイングプレーンを安定させるだけでなく、飛距離アップや上から打ち込むショットもできるようになります。
つまり右脇を締め、ボディーターンで打てるようになるから、飛距離もアップし上から打ち込むショットもできるのです。
コックの入れ方とそのタイミング
手首にコックを入れることがスイングにおいて重要なのは分かりますが、実際にその入れ方やタイミングを知っていなければ、ミスショットにつながるだけです。
また自分ではしっかりとコックを入れているつもりでも、自分のスイング動画を撮影し見てみるとしっかりと入っていない場合があります。
ですからここでしっかりと、コックの入れ方とそのタイミングを谷将貴プロに習っておきましょう。
まず手首にコックを入れる場合、右手を意識してください。
コックのやり方は、右手を横方向、親指側を腕の方向へ曲げるのです。
ここで注意して欲しいのが、コックを入れる際に腕も一緒にコック方向に上げてしまうことです。
腕はあくまでも体と一緒に動いていくと考えてください。
故に、腕はコックの方向とは異なるのです。
コックを入れるタイミングは、動き始めからバックスイングで右手と肩とが同じ高さに来るまでの間に曲げます。
谷将貴プロは「手首のコックからテークバックを始める」と言う表現をしています。
そのくらいの意識でコックを入れた方が、良いタイミングでしっかりとコックを入れられるようになるでしょう。
スリークォータートップでは早めのコックを
先に紹介した谷将貴プロが推奨しているハーフスイングの練習で、意識するコックの部分があります。
それはスリークォータートップの時点で、シャフトは左腕に対して垂直でなければいけません。
ハーフウェイバックから体重を右へ掛けるのではなく、早めに手首をコックして垂直になるように心がけるのです。
よくスイングで体重移動を気にするゴルファーがいるのですが、谷将貴プロの理論では、右への体重移動はシャフトが水平になる瞬間のハーフウェイバックで完了、体重配分は右足:左足=7:3が目安です。
この位置からトップまでさらに体重を右へ掛ける必要はありません。
ハーフスイングでもコックにより右脇が開くのを防ぎます。
ハーフスイングであろうと、右脇が開いてしまえばスイング軌道は乱れてしまいます。
練習では左手で右肘内側の上部を押さえながらバックスイングを繰り返す練習をすると良いでしょう。
そうすることで手と上体の動きが同調し、パワーロスも防げます。
体を捻らず、手先だけでクラブを上げる手打ちを避けるために、コックを意識して、スリークォータートップの位置で正しい動きを身につければ、ミスショットが減ること間違いなしです。
コックをリリースするタイミング
谷将貴プロの理論に従ってコックがうまくできるようになったら、次に悩むのがそのリリースのタイミングです。
ダウンスイングのスピードは速く、肉眼では判別が難しいので、タイミングが合っているか映像や連続写真、超スロー動画を使わないと分かりづらいです。
アマチュアゴルファーに起きがちなのが、自分が思っているよりもコックのリリースが早すぎることです。
それを映像や連続写真、超スロー動画で確認したときに自分自身で驚かれる方が多いです。
間違ったダウンスイングでは、グリップが腰を過ぎたくらいで、ヘッドの方がグリップより地面に近くなっています。
しかしそうならないよう意識しすぎて、コックを遅くまでキープするのも手首に力が入りすぎてしまいダメです。
コックでもリリースでも手首には力を入れず、柔らかく使います。
また利き腕を使ってクラブを振り下ろすのもダメです。
利き腕の力みを取り除き、体全体でスイングするようにしましょう。
リリースのタイミングとは、実は意識してココ!と言うのではなく、勝手にほどけるタイミングで自然にできるのものなのです。
谷将貴プロの理論は賛否両論
谷将貴プロが素晴らしいツアーティーチングプロであることは実績を見れば間違いありません。
それでも彼のレッスン動画やDVD、ゴルフ理論に関しての意見は様々です。
上手く効果が出れば絶賛されるし、効果が出なければ叩かれるのがこういった業界の特徴でもあります。
ゴルフレッスンに通っても、合うプロと合わないプロが必ずいます。
人が褒めたから100%あなたにも大きな効果が表れるとは限りません。
ですからいろいろなレッスンを見てみて、あなたに合うと思ったらとことん極めるようにしてください。