ドライバーショットでスピン量を減らすと飛距離が伸びると言われています。
最近ではスピン量をコントロールできるドライバーも販売されていますが、調整機能を活用したとしても調整できるスピン量は300~500回転程度です。
道具に頼りきらずに、スイングを変えてスピン量を減らし、ドライバーの飛距離を伸ばすことが先決です!
そこでドライバーのスピン量を減らすドリルを紹介します。
ドライバーのスピン量が多いとどうなるの?
ドライバーのスピン量が多いと、高い弾道になり、風の影響を受けやすくなります。
もちろん状況によっては、高い弾道でのショットの方が有利な場合もあります。
ですから上手にスピン量を調節して打てるようになると、様々な状況に対応できるようになるでしょう。
トーナメントを見ているとプロゴルファーが、風や雨、障害物などに合わせてクラブだけでなく打ち方を変えているのを見たことがありませんか?
彼らはそういった状況を想定して、打ち分けられるような練習をしているのです。
アマチュアゴルファーの場合、高い弾道のショットを要する状況と言うのはあまりないので、スピン量を減らすショットを身につけるのが第一でしょう。
スピン量の少ないショットであれば、風に負けない力強い球になります。
そしてスピン量を減らすとドローボールになるので、風に負けないだけでなく、飛距離も伸びます。
技術も進化しスピン量を減らすクラブも出ていますが、道具に頼る前に自身のスイングを見直すことから始めましょう。
スピン量を減らす意味を理解したり、スピン量を減らすドリルを身につけるなどして一定の努力をした後に、道具にサポートしてもらうと更なる飛距離アップを望めるでしょう。
ドライバーのスピン量の少ないスイングの特徴
ドライバーのスピン量を減らすドリルを紹介する前に、スピン量の多いゴルファーと少ないゴルファーの特徴を比較しましょう。
自分がどちらに当たるかによって、参考にすべきドリルが変わってきます。
多いと言われるスピン量は、4000回転/分を超えています。
そして少ないと言われるスピン量は、2000回転/分前後です。
もちろん飛んだボールの回転数を自分で数えることは不可能なので、測定できる機械のあるゴルフショップで一度測定してもらうと良いでしょう。
スピン量の多いゴルファーは、
・クラブの軌道がアウトサイドイン
・ダウンスイングで手首のコックが早くほどけ、ヘッドが高い位置から下りる
・ダウンスイング以降の右肩の運動量が多い
・ダウンスイングで右肘が早く伸びる
・インパクトゾーンで腕を速く振る
です。
主に右手を使って打つタイプの人はスピン量が多い傾向にあります。
逆にスピン量の少ないゴルファーは、
・クラブの軌道がインサイドアウト
・ダウンスイングでシャフトが寝て、下半身の運動量が多い
・ダウンスイングで右肘が伸びるのが遅い
・インパクトゾーンで腕のスピードが遅い
と当たり前かもしれませんが、スピン量が多い人正反対のスイングです。
ドライバーのスピン量を減らすドリル①
ドライバーのスピン量を減らすドリルですが、それだけでなくヘッドの入射角も安定させ、方向性も良くなるドリルを紹介します。
まず始めにティーアップしたボールの上に来るようにタオルを上から垂らした状態にします。
練習場で設置するのは難しいかもしれませんので、同伴者に棒を持っていてもらうか、自宅に設置してある練習ネットで行いましょう。
スイングの際に体の近くを通すイメージで、タオルを垂らした下側に振るようにします。ドライバーでアッパーのイメージが強く、少し手元が浮き上がる癖を直してくれます。
アッパーのイメージが強いとスピン量が増えるスイングの特徴そのものになってしまいます。
しかしこのドリルで練習をするとレベルブローなスイングに変化してくるのでスピン量は減ります。
垂れたタオルの下を通すことで、ボールの芯を真横から打つ感じになります。
そうするとクラブ軌道はインサイドアウトになってくるでしょう。
これは、ボールが5個入った筒を真っ直ぐに飛ばすイメージです。
インペクトで芯を当てて終わりではなく、インパクトから押していくようにしてください。
ドライバーのスピン量を減らすドリル②
日本で活躍している韓国女子ゴルファーたちのスイングは、コンパクトです。
コンパクトですが、飛距離が出るのは何故だと思いますか?
それはコンパクトだからこそミート率が高く、下半身の運動量が多いことで、ドライバーのスピン量が少ないからです。
そこで彼女たちのように、下半身の運動量を多くし、ドライバーのスピン量を減らすドリルを紹介します。
ただ単に下半身の運動量を多くするだけでなく、適正なバックスイングのリズムやテンポを掴み、キレの良いスイングにします。
それは「連続素振り」です。
トップからフィニッシュまで勢いをつけてするスイングを連続で行います。
ブンブンと連続でするのも良いですが、一度アドレスに戻ってからの連続素振りでもOKです。
ヘッドの重い練習用クラブを使うとヘッドの重さを意識できて良いですが、非力な方ですと、疲れてしまったりグリップ力がなくなってしまいます。
ですから、素振りの練習グッズで販売されている「ベンドスティック」のような軽い方を下にしたり、クラブを逆さまに持って振ると良いでしょう。
軽い物を使って連続素振りをすると、より素早く素振りをすることができるので、体のキレがより良くなるでしょう。
ドライバーのスピン量を減らすドリル③
ドライバーのスピン量を減らすドリルでは、主に下半身を重視したものが多いです。
手を使ってスピン量を減らすスイングをすることはほぼ不可能と考えて良いでしょう。
次に紹介するドリルは、テークバックの捻りを体感できるドリルです。
そうすることでダウンスイング時の下半身の運動量を多くすることができます。
体感しないことには、スイングにどのくらいの捻りが必要なのか分かりませんよね。
テークバックでの体の捻りは、フィニッシュまで持ってくるのにとても大切です。
まず小さめのバランスボールを膝の間に挟みます。
左足が右足に寄っていかないように意識しながら、体を捻ります。
最後までバランスボールが落ちないようにしてください。
ここで捻りを意識しすぎるあまりにオーバースイングになってしまう人が多いので、適度な捻転になるように意識してください。
オーバースイングになってしまうと、スピン量が多いスイングの特徴となる、ダウンスイングで手首のコックが早くほどけ、ヘッドが高い位置から下り、右肩の運動量が多くなってしまいます。
捻りは大事ですが、オーバースイングはスピン量を減らすスイングの天敵であることを忘れないようにしましょう。
スピン量を減らすドライバー
スピン量を減らすドリルで、ドライバーの飛距離も伸びてきたなと感じたら、更なる飛距離アップのために、スピン量を減らすドライバーを使ってみましょう。
スピン量を減らすドライバーの基本は、低重心・浅重心であることです。
最近は低重心・浅重心のドライバーが主流にはなってきています。
ドライバーの飛距離を伸ばすことは、ゴルファーの永遠の目標でもありますからね。
そこに応えるために各メーカーは研究を重ねています。
しかし気をつけなければならないのが、スピン量が少なすぎると、ボールが上がりきらずに、すぐにボールが落下してしまい、飛距離どころかドロップボールになってしまうこと。
普通のドライバーでスピン量を減らすスイングをしていたのであれば、スピン量を減らすドライバーを使うと更にスピン量が減る可能性があり、スピン量が少なすぎるということが起こり得ます。
ですから、そのようなドライバーを使う場合は、最初からボールを上に向けて飛ばすなどして、低スピンだからこそボールが上がりづらいと言うことを理解し適切なロフトを選ぶことも大切になってきます。
スピン量を意識しすぎるとスイングが崩れていく
ゴルフをしている人ならよく分かると思いますが、ゴルフスイングでは意識すること、考えることが沢山あります。
自分が変えたいポイントを意識することは大切ですが、意識しすぎると、動きが不自然になったり、良かったところが悪くなったりしてしまいます。
ですから、1つ1つのドリルで自分が良くしたいポイントをしっかり作っていき、実際のラウンドでのショットではスムーズに体が動くようにしましょう!