アマチュアゴルファーのゴルフの練習で一番足りないと言われているのが、パターの練習です。
やろうと思えば、部屋の片隅を使うなど自宅でも簡単に練習できるのですが、なぜかみんな練習場までわざわざ足を運んで、ドライバーやアイアンの練習に力を入れています。
練習を積むほど上達するのがパターなのですが、今回は皆さんが練習に励みたくなるパターの重要性と正しいパターの打ち方をお教えします!
ゴルフにおいてどれほどパターは重要なのか
パターの練習をラウンド前の1時間くらいしかしないと言うゴルファーが多いのですが、1日のラウンドでパターというのはかなり重要なものです。
ここでどのくらい重要なのかを知ったら、あなたはドライバーよりもアイアンよりも、パターの練習に励み、より正しい打ち方を追求したくなるでしょう。
まず1回のラウンドでパターは実にスコアの4割を占めると言うことをご存じですか?
平均スコアが100のゴルファーであれば、40打はパッティングをしていることになります。
40打とは、2パットが14ホール、3パットが4ホールと言う計算になります。
中級レベルのゴルファーであれば、このくらいのパット数が普通ではないでしょうか?
またドライバーやアイアンでミスをした場合、飛距離を稼げなくても、OBや池ポチャにならない限り、リカバリーできる余地があります。
しかしパターの場合、ロングパットを大きくショートしてしまうと、そこから1打でカップインすることは非常に難しくなります。
もしくは大きくオーバーして、それが下りなど難しいラインになってもまたさらに難しくなってしまい、3パットが確実、もしくは4パットになってしまう可能性まで出てきてしまいます。
パターを確実に1~2打に収めることでどれほどスコアが縮まるか想像してみてください。
パターの打ち方で重要な握り方
ゴルフにおいてパターがいかに重要かと言うのは理解できましたか?
では次にパターの打ち方で大切なグリップの握り方についてお話ししましょう。
ただ正しい握り方と言っても、実はパターには決まった形はないと言われています。
実際ツアートーナメントでプロのパッティングを見ていると実に様々なスタイルがあることが分かります。
基本的に自分が一番違和感のない打ちやすい握り方や構え方が良いということ。
ですから今から紹介する握り方や構え方を参考にして、挑戦してみて自分なりのスタイルを確立していくとよいでしょう。
一般的に多いのが「逆オーバーラッピンググリップ」です。
これを採用しているプロゴルファーは非常に多いです。
アイアンでよく見かける「オーバーラッピンググリップ」のように右手小指を左手に乗せるのではなく、右手小指の上に左手人差し指を重ねる握り方です。
アイアンでオーバーラッピンググリップをしている人であれば、あまり違いがないので、違和感なく、握りやすく感じるでしょう。
もちろんオーバーラッピンググリップでパターしても問題はありません。
一番大事なのは、自分に合うかどうかなので、実際に練習をして決めていくと良いでしょう。
パターの打ち方で重要な構え方
パターの打ち方では構え方もまた、握り方同様にこれと言った決まりはありません。
独特なスタイルで有名なのが、ミシェル・ウィー選手です。
腰を直角に曲げた構え方ですが、それもまた彼女にとってベストなスタイルだったのです。
しかしここで押さえて欲しいのは、基本のスタイルです。
そこから試行錯誤して自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
パターの構え方の基本となるのは、上からボールを覗き込む形にすることです。
上から覗き込むと、パターのヘッド軌道を目で確認しながらストロークすることができ、パターで一番タブーとされているヘッドアップを防ぐことができます。
ドライバーやアイアンのスイングでもそうなのですが、パターではよりヘッドアップは厳禁です。
きれいなストロークで、インパクトがきれいに入ったとしても、ヘッドアップしてしまうと、微妙に方向性が崩れてしまいます。
パッティングとはそれだけ繊細なショットなのです。
重要なパッティングほどその行く末がより気になるかもしれませんが、重要だからこそゴルフボールの行く末を見ずに、ヘッドアップしないことに意識を集中しましょう。
アベレージゴルファーにオススメのパターの打ち方
パターの打ち方で最もしてはいけないのは「手打ち」です。
ドライバーやアイアンのスイングにおいても良く言われることではないですか?
パターではそれ以上に手打ちではなく、体を使ったスイングをすることが必要です。
パッティングランキングが上位の選手たちのパッティングスタイルは、ほとんどが「振り子スタイル」です。
アベレージゴルファーの方であれば、アイアンやドライバーがしっかりと体を使ったスイングができているでしょうから、この振り子スタイルか一番覚えやすいパターの打ち方になるでしょう。
みぞおちを重心に、肩でスイングをすると綺麗な振り子スタイルで一定のスイングをすることができます。
一定のスイングができるということは、転がりに差が出ない上に、インパクトがいつも同じになるので、距離感を出しやすくなります。
距離感を持つということはパッティングにおいて非常に大切なことです。
もちろんグリーンの状態などにもよりますが、そのくらいのコンディション違いの誤差は練習グリーンでしっかりと自分のものにできるようになるでしょう。
パターにおける目線とテンポ
パターで一番ダメなことは、ヘッドアップだと言うお話をしました。
基本的にボールを追わないようにしましょう。
難しいかもしれませんが、ボールがカップインするまでボールは見ない!くらいの気持ちでパッティングをすると良いです。
パッティングの際に、どこにしっかりと目線を置いておくかというと、インパクトする瞬間です。
インパクトする所をしっかりと見てスイングをするとしっかりと芯を捉えることができます。
ここで大事なのが、インパクトする瞬間を押さえた後にボールを追わないことです。
どんなにしっかりと芯を捉えてもヘッドアップしてしまうと、インパクト直後に変なスピンをかけてしまうことになるので要注意です。
またゴルフスイングにおいての基本と同じで、パターの打ち方の基本としても、テンポを変えないようにします。
特に多いのが、ロングパットになると、より距離を出そうと打ちにいってしまい、テンポが崩れてしまうことです。
ショートパットでも、ロングパットでも一定のテンポで打つことが大切です。
パッティングも芯を捉えれば、そんなに激しく打たなくても振り幅を広げるだけで距離は出せます。
ロングパットの時こそ、自分が思っているよりもよりゆっくりとしたイメージのテンポで打つと良いでしょう。
ゴルフのすべてはメンタル!
ゴルフはメンタルのスポーツとよく言われます。
そのメンタルの強さが最も必要とされるのがパッティングです。
パターの正しい打ち方を学び、毎日練習をしていても、ここぞと言うときにメンタルが弱かったら、何の意味もなしません。
ゴルフスイングでは、アイアンやドライバー、そしてパター、全てにおいてメンタルで崩れてしまうことがあります。
1打目がショートしてしまうと、それを恐れて2打目にオーバー。
逆に1打目がオーバーしてしまうと、それを恐れて2打目がショート。
結果3パットと言う経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
それこそがまさにメンタルです。
自分のパッティングの距離感や方向性に自信を持って挑めば、2打目に恐れてしまいがちなミスショットをすることはないのです。
それだけ自信をもってパッティングに挑むには、それだけの練習量を必要とします。
地道な練習を毎日コツコツとすることで、パッティング技術だけでなくメンタル強化にも繋がるのです。
練習そして練習、そしてまた練習
パターの打ち方や重要性についてお話ししました。
ゴルフでは、1転がりで入るパットが残ってもそれは1打です。
毎日少しずつでも良いので、パターの練習をしましょう。
アイアンやドライバー以上に確実に力をつけることができます。
逆を言えば、練習をしないといつまでたっても上達しないと言うことにもなります。
スコアを縮める一番の近道は、パッティングの上達なのです!