アマチュアでも本当にゴルフが上手いのは片手シングル以下

最終更新日:2017/07/31

ほとんど全てのゴルファーの憧れ、それはシングルハンデキャップですよね。
シングルプレーヤーなんて聞くと、憧れの的なのではないでしょうか。

しかし、しかしです。
実は、シングルになるのはそう壁が高い訳ではありません。
特にハンデキャップ9から6くらいまでは、そこそこのゴルフでもなれるのです。

これは本当です。
アプローチもバンカーもパターもそこそこ上手ならなれます。

ただ、片手シングルとなると話は別。
片手シングルのゴルフというのは、同じシングルプレーヤーが見ていても上手いと感じるレベルです。

では、片手シングルのゴルフとはどういうものか、また片手シングルになるにはどんなゴルフをすれば良いか見ていきましょう。

全ゴルフ人口からみたシングルプレーヤーの数は少ない

現在、日本のゴルフ人口は約700万人強と言われております。
その中で、ハンデキャップが0~9までのシングルプレーヤーは10%も無いと言われています。
スコアで言うといつも打数80かそれ以下で回れるゴルファーの事です。
多くのゴルファーが憧れるシングルプレーヤーの数はこれ位しかいません。

考えてみると当たり前ですが、普段仕事をしてゴルフの練習を毎日出来る様な人は僅かですよね。
こういった僅かの方がシングルプレーヤーになります。
いわゆるゴルフにはまった層ですね。

しかも、日本の労働者の労働時間は長いと言われており、残業は当たり前の世界です。
平日や出勤日にゴルフの練習をするのはかなりハードルが高いと言えるのではないでしょうか。
もちろん、ゴルフの練習がしたくて、時間を捻出する為に頭を使う事が結果的に仕事にも好循環を与えている方もいると思います。

普通のサラリーマンがシングルプレーヤーになるには、時間の使い方に工夫が必要となります。
しかし、練習時間さえ捻出できれば片手シングルは別として、ほとんど誰でもシングルプレーヤーになれるのです。

普通のシングルプレーヤーの上、片手シングルのゴルファーとは

シングルプレーヤーになるだけでも凄い事なのに、更にその上片手シングルと呼ばれる方がいます。
こちらは全ゴルフ人口から見た場合、ほんの数パーセントです。

片手シングルとはその名の通りハンデキャップが5以下のゴルファーの事を言います。
スコアにすると平均して70台の真ん中以下で回れる腕前のゴルファーです。

サラリーマンゴルファーの皆さんの周りにはほとんどいないと言えるレベルのゴルファーではないでしょうか。

片手シングルの方と言うのは、アマチュアの公式戦、JGA主催競技などにも多く出場しており、アマチュアゴルファーの頂点を決める大会である日本アマチュアゴルフ選手権にも参加されている方がほとんどです。
いわゆる場慣れする事もゴルフを上達する上では必要な事であり、緊張しない事がミスショットを減らします。

片手シングルの腕前を長年維持する為には、ほぼ毎日のようにゴルフに触れている必要があります。
恐らく3日もゴルフをさぼったら途端にハンデキャップの数値が落ちてくると思われます。
片手シングルというのはその位のものなのです。

飛ばなくても片手シングルになれる!ゴルフの技術に年齢は関係ない

ティーショットで280や300ヤード飛ばなくても片手シングルにはなれます。
もちろん距離は飛ぶ方が有利な事は間違いないですが、片手シングルになるにはむしろショートゲームを磨く方がなれると言えます。

実際、片手シングルゴルファーの練習内容は、アプローチ、バンカー、パッティングの比率が非常に高い事が分かります。
普段練習する所も、バンカーが併設されている様な練習場を好んで使います。
これは、逆に言うとショートゲームの重要性が分かっているから片手シングルになれたとも言えるでしょう。

プロゴルファーでも飛ばし屋よりも平均的な飛距離のプロの方が成績が良いですよね。
平均ドライビングディスタンスが上位の選手イコール賞金ランク上位ではない事が数字から分かります。

と言う事は、技術を磨けば飛距離はそれ程重要ではない事が分かるのです。

ゴルフのショートゲームの技術を磨くには練習しかありません。
小さな練習を繰り返し行う事により技術力は徐々に上がっていきます。

以前、飛ばし屋のプロが飛ばない先輩プロからアプローチが下手過ぎるから勝てないと言われている光景がありました。
これ程、ショートゲームは重要なのです。

ゴルフの練習方法は片手シングルのやり方を参考にしてみるとよい

あまり機会がないかもしれませんが、自分の周りに片手シングルゴルファーがいれば、その方の練習方法を参考にする事をオススメします。
恐らく、自分と同じレベルのゴルファーの練習方法とは全く違う事に気づくはずです。

片手シングルのスイングはボールを正確に捕まえる、自分が狙った所にボールを運ぶ事に主眼が置かれているので、振り回したり、力んだりしません。
逆に、インパクトの形を細かい動作で繰り返し確認したり、アドレスの形だけを繰り返し確認したり、一見周りから見ると地味な練習方法の繰り返しだったりします。
特にグリーン周りからのショートゲームについては、一見の価値ありです。
片手シングルのアプローチ、フェースの使い方が非常に上手い事に気づくと思います。

また片手シングルは振り方も、構え方も引き出しの多さが特徴です。
フェースの開け閉めでボールの高さやスピンの量をコントロールできるのですが、片手シングルのアプローチはこうした事を意識して行います。
このレベルはハンデキャップ6以上普通のシングルプレーヤーには無い技術力だったりします。

凄い事は分かったが、片手シングルのゴルフとはどんな感じなの?

片手シングルのゴルフは一緒にラウンドしてみるとどんな感じなのでしょう。

まず、調子のいい時の片手シングルのゴルフには隙がありません。
ミスショットやミスパットがないのです。
良くてバーディー、悪くてパーなのです。

片手シングルでもさすがにすべてのホールでパーオンする事は難しいのですが(調子がよく運も味方になると全てパーオンもあり得ますが)グリーンを外しても、きっちり寄せてきます。
この技術力があるからこそ片手シングルなのですが、一緒に回っていて本当に隙が無い事に気づくはずです。

片手シングルのボールはしっかり捕まっている為、どうしたらその様に打てるのかを研究する事をオススメします。
ただスイングしてフェースに当てて飛ばしているゴルファーのそれとは確実に異なるからです。

ただ同じ片手シングルといってもそれぞれのゴルファーに個性があります。
ショットが得意な人、アプローチが得意な人、パターが得意な人などがあり、この片手シングルは何が得意でそのレベルなのかを見極める事も勉強になるでしょう。

ゴルフが上手くても、威張る片手シングルは人間的に尊敬できない

ゴルフというスポーツは性格が出やすいものです。
特に片手シングルともなると他からも一目置かれ、ややもすると傲慢な態度になったりします。
競技で優勝すれば、気分が高揚し有頂天になってしまう事もあるでしょう。
これは上手くなる為に、多くの時間練習を行い、がんばって片手シングルになったのですから、仕方ない部分はあるのかもしれません。

しかし、ゴルフは個人スポーツと言いながら一緒に回るゴルファーがいてこそ楽しいのです。
その同伴競技者に嫌な思いをさせる様な片手シングルとは回りたくないですよね。

ほとんどの片手シングルは紳士な方ばかりだとは思いますが、中には他人に横柄な態度を取る片手シングルもおられるのが実情です。

ゴルフに限らず、謙虚な姿勢が他からの好感を得る事は自明ですので、自分が上手くなり片手シングルの仲間入りを果たした際は、ぜひとも気を付けていただきたいものです。
実ほど、頭を垂れる、です。

片手シングルのゴルフ技術は半端ない!

シングルプレーヤーの中でも、更にその上のレベルと言える片手シングルですが、その腕前、技術は半端ないと感じられるのではないでしょうか。
平均スコアが70台の真ん中以下でなければなれないレベルと言え、一般的なサラリーマンがおいそれとなれる様なものでは無いと思われます。

ですので、片手シングルは事業主や学生が多かったりします。
サラリーマンよりもゴルフに使う時間が長いからです。

また、片手シングルになる為には練習場のマットでは駄目で、芝や土の上から練習する必要があります。
なかなかハードルの高いレベルと言えるのが片手シングルです。