ゴルフスイングの定石、終始左手リードの方が球が曲がらない

最終更新日:2017/07/22

ゴルフスイング、左右どちらの意識で振れば良いのか、アマチュアゴルファーは悩みますよね。

左手だと頼りない感じがするし、右手だとパワーはあるけどクラブコントロールが難しい、などスイングの悩みは尽きないのではないでしょうか。

しかし、ゴルフボールを真っ直ぐ飛ばしたいなら、左手リードをオススメします。
ゴルフスイングは左手リードで振った方が、正しいスイングプレーンに乗せやすいからです。
右手リードだとクラブフェースのコントロールが難しくなります。

それでは、左手リード、右手リードそれぞれの特性について見ていきましょう。

ゴルフスイングを左手リードでする事のメリットは大きい

ゴルフクラブを左右それぞれ片手で振ってみると分かるのですが、左手リードの場合は引っ張る動作、右手リードの場合は押す動作になります。

比べるとスイングプレーンを意識しやすいのは左手リードではないでしょうか。

しかし、左手リードだけだとスイングスピードを付けられないので、右手リードの押す動きを取り入れると、スイングにパワーが生まれますよね。

この事から、スイングした時、いつも同じ所にクラブを通しやすいのが左手リード、スイングにパワーを付けるのが右手リードという事が言えると思います。

ただ、飛ばしたいからと言って右手リードが強すぎるとボールは曲がります。
あくまでもスイングプレーンは左手リードが優先という意識が必要です。

試しに、左手だけでボールを打って見ると意外と簡単に打てます。
これが右手だけでボールを打って見ると、結構難しいのではないでしょうか。

日本人のほとんどのゴルファーは右利きが多いと思うので、左手リードのスイングを意識したほうがきちんとボールを打てるようになる可能性が高いと言えます。

正しいスイングを作る為に飛距離は犠牲にしても左手リードのスイングをした方が良さそうです。

左手リードを意識すると、自然にスイングでタメができやすい

ゴルフではダウンスイング時のタメが重要な事は皆さん周知の事実と思いますが、このタメを自然に作り出す為に左手リードが必要になります。

左手リードであればクラブを引っ張り下ろす動きとなる為、クラブヘッドが遅れて下りてきますよね。
ダウンスイングのタメはこのクラブヘッドが遅れて下りてくる動きになる為、左手リードでスイングすればクラブは自然とこの動きになります。

逆に右手リードでスイングすればタメは作りにくくなります。
右手の手首の角度はインパクトまで維持する必要がありますが、右手リードでボールを叩きにいこうとすればこの右手の角度が早くほどけてしまうからです。
その点、左手リードでダウンスイングを行えば、右手首の角度がほどける事なく、インパクトまで維持できるはずです。

ゴルフスイングのタメはボールを上から捉える為に必須の動作となりますが、意識して作り出す物ではなく、どちらかと言うと自然に作り出される物と言えます。
左手リードなら自然にタメができるので、動作を意識して行う必要がなくなります。

スイングは左利きの方が左手リードになる為有利

前記で日本人のほとんどの方が右利きである事に触れましたが、実はゴルフスイングは左利きの方が有利と言えます。
(右打ちの場合。左打ちの場合は逆に右利きが有利になります。)

この理由としては、ゴルフスイングは引く動きの方がスイングプレーンを安定させやすく、右利きの押す動きでは難しいという事です。
左利きの方は元々意識が左手にある為、ダウンスイングで体の右サイドが突っ込むケースが少ないのです。

対して右利きの方は、右サイドで打ちに行こうとする為、体の右サイドが突っ込んでしまいます。
こうすると、クラブヘッドはボールの外側から入り、アウトサイドインのスライスボールとなります。

この点、左利きの方は左手リードのまま打つ事が容易な為、クラブヘッドが外側から入ってくるような動作にはなりにくくなります。

ただし、左手リードならインサイドインの正しい軌道でボールが打てるかというとゴルフスイングはそうやさしくなく、左手リードでもダフったり、トップしたりします。
あくまでも左手リードなら正しいスイング軌道を作りやすいというだけで、体の上下動については右利きの方同様、直す為の練習が必要になります。

しかし、左手リードの方はスライスしないスイングになるスピードは右手リードの初心者よりも早いという事が言えるでしょう。

右利きのゴルファーは意識して左手リードでスイングを行う

右利きの方はどうしてもスイングを右手リードで行う癖があり、この癖がなかなか抜けない傾向にあります。
更に飛ばしたい意識が強いと、この右手リードから意識が抜けない傾向に拍車が掛かります。

そして、右手リードの方の特徴として多いのが、アドレス時のグリップ、右手親指の位置です。
右手リードで飛ばしたい、力んだスイングをするゴルファーの多くが右手親指がグリップの上に乗っています。
こうした方が力を入れやすいからなのです。

しかし、ゴルフスイングは左手リードの方が良いので、この右手親指がグリップの上に乗った形では、右手に力が入ってしまい、まず左手リードでスイングする事ができません。つまりアドレス、グリップの時点から間違っていると言えます。
しかも、このグリップのまま振り続けるといつしか右手親指の腹面の皮がめくれて痛くなってきます。
こうなるとゴルフスイングどころではなくなりますよね。

練習場や実際のコースでもこの右手親指をシャフトの上に乗せている方を見かけるので、できるだけ早いうちに正しいグリップと左手リードのスイングを身につけてください。

スイングは左手グリップの親指をシャフトの上に乗せるから正しく当たる

正しいゴルフスイングの前提条件として、左手グリップの親指をシャフトの上に乗せます。
先程の右手親指ではなく、左手親指です。

グリップの形はインターロッキングでもオーバーラッピングでも良いのですが、左手親指だけはシャフトの上になります。

これにはいくつか理由があるのですが、まず左手親指をシャフトの上に乗せる事により左右の手がばらばらにならず、グリップに一体感が生まれます。

次に左手親指をシャフトの上に乗せる事により、フェースターンが行い易くなります。
この時フェースの向きも感じやすくなりますよね。
ゴルフスイングは左手リードで行う為、左手の親指がシャフトの上にある方が、クラブをコントロールしやすくなります。

試しに左手親指をシャフトの上から外してスイングしてみてください。
恐らくちゃんとフェースにボールに当たらないのではないでしょうか。

ゴルフスイングは野球と違い、前傾した状態で地面のボールを打ちます。
この時、スイングプレーンにクラブを乗せて振る為には左手親指がシャフトの上でなければならないのです。

スイングは左手リードで振るから左手だけにグローブをする

ゴルフスイングでは、右打ちなら左手にグローブをしますよね。
これは左手リードでスイングする為、左手が汗で滑ったりしない様にする為なのですが、男性で右手にグローブをはめてスイングする方はまずいないのではないでしょうか。

女性ゴルファーは右手を守る為に右手グローブをはめる方もいるのですが、基本的には左手だけにはめます。

この事から、右手にはグローブをはめず左手にグローブをはめて、左手リードでクラブがずれない様にしていると言えます。

フレッドカプルスの様に左手にもグローブをはめない選手も一部いますが、手に汗をかく人はまず左手にグローブをしないとグリップが滑るはずです。
以前雑誌のインタビューでフレッドカプルスは手に汗をかかないとコメントされていた事があるのですが、この理由からグローブをしなくても大丈夫なのだと思われます。

また、器用な右手の力が方向性や距離感を出す為には必要となる為、右手にはグローブをはめない方が良いと言えます。
コントロールショットは左手リードながら右手の感覚を使ってスイングする為、クラブを直接持っていた方が正確性が上がります。
比較的鈍感な左手、繊細な右手と言えるのかもしれません。

ゴルフスイングは左手リードで行う方が絶対に良い

ゴルフスイングは左手リードの方が、右手リードよりも振りやすいと思います。
もちろん、右手リードで振りやすい方もいるでしょうが、基本左手リードの引く動きの方がスイングしやすいのではないでしょうか。

ただ、左手リードだけだとパワーが不足する為、右手の力を使う必要があります。

飛ばす為右手の力を使うタイミングはインパクト以降にするとボールが曲がる事が少なくなります。
右手のパワーを最初から使って飛ばそうとすると、スイングプレーンやフェース面を正しくする事が難しくなるので、あくまでも左手リードのスイングの中で右手の力を使う様にしてください。