ゴルフにとって冬はオフシーズンとなりますが、「雪さえ降らなければ」と楽しまれているプレイヤーも多いと思います。
でも夏に比べると 運動の量は減っているのは確かなこと。
しかも汗かかないで物足りないと思うこともあるものです。
たっぷりと酸素を取り入れる呼吸で少ない運動量をカバーできる、そんな呼吸法を紹介します。
冬のゴルフは汗かかない程度の運動なのか?
健康のためにゴルフをやっている人は意外に多いようです。
ベストスコアを目指すゴルフは楽しいものですが、加齢による体力の衰えや健康不安など、さまざまな理由で「歩くこと」を実践するためにゴルフを続けていることもあるようです。
特に運動不足に陥る冬は、厚めの防寒着をまとえば数時間はしっかり歩くことができます。
しかもクラブを力強くスイングすることで、日常生活では使うことのない筋肉を動かすことができて、まさに「良い運動」になると思います。
ただ冬の運動として気になるのは「汗をかかない」ことではないでしょうか。
『大量の汗=良い運動』
そんな法則はありませんが、なんとなく汗をかかないと、運動しての効果が少ないのではと心配になるものです。
冬の屋外では気温や寒風によって体温が上がらず、結果として汗をかかないことがあります。
「どうしても汗かかないと気が済まない!」と言う人は、防寒着の下にサウナスーツを着用すると、たっぷり汗を出すことはできます。
ただし、ショートホールなどで前が詰まって待ちがあると、汗は冷たくなり風邪の原因になりますので、コース状況を確認してから着用するようにしましょう。
冬の運動に最適なゴルフの練習とラウンド
冬になると歩く歩数は少なくなり、屋外で運動する機会も減ってきます。
運動量が減るとやはり気になるのは、体重増加や体力の衰えです。
一般的に人間の体力は20歳がピークと言われていて、その後は運動しないとどんどん衰えていくそうです。
使わない筋力が低下し、瞬発力や持久力そして柔軟性も失われていきます。
動かないと体力が衰えることは、今までの体験からも何となく理解できると思いますが、酸素摂取量が少なくなって良質な酸素が身体を巡らなくなることで、結果として老化へと繋がっていきます。
もちろん20代30代の人が急激に老化することはありません。
でも目に見えないだけで、徐々に代謝量は減ってきているはずです。
まして、汗かかない運動では意味はないと、何もしなければなおさら運動量は減ってしまいます。
そんな時には練習場でクラブを振りましょう!
ゴルフのスイングは、普通に呼吸しながらインパクトすることは少ないはずです。
インパクトの瞬間は一旦息を止めて、身体に溜めたパワーを一気に放出するようにクラブを振ります。
もちろんフォロースルーもしくはフィニッシュの姿勢をとるときには、止めていた分の酸素を補給します。
冬は歩くのも大変と言う人は、練習場でクラブを振るだけでも良い運動になるはずです。
冬の運動を解消するゴルフの消費カロリーとは
冬のゴルフは運動するには最適なスポーツです。
ラウンドができれば、長時間歩くことができます。
一般ゴルファーが18ホールを歩くと、ざっと10キロメートルと言われていて、1日で歩く距離としては特別長いスポーツだと思います。
また練習場でボールを打つとき、1球あたり1.1キロカロリーと言われていますから、200球打つと220キロカロリー、これに素振りなどを加えるとザッと250キロカロリーを消費します。
「なんだ、ご飯茶わん2杯分しかない」なんて思ってはいけません。
これは、ランニング30分間に匹敵する消費カロリーなのです。
冬の道を30分間走るよりは、ボールを200球打っている方が長続きするような気がしませんか?
ちなみにラウンドプレーの消費カロリーは打数にもよりますが、ザッと1,500キロカロリーと言われていて、3時間以上ランニングした量を消費したことになります。
たしかに汗かかないけど、消費カロリーを考えるとダイエット効果はありそうです。
汗かかない運動をカバーする呼吸法とは
ゴルフは過激なスポーツではないので、通常の呼吸法の中で楽しむことができます。
でも運動不足になりがちな冬の間は、少し意識して深い呼吸をすれば、有酸素運動の効果が現れると思います。
酸素を効率よく吸収し、血液とともに身体中の細胞に届けることで、体内が活性化されるのが有酸素運動の良いところです。
ちなみに有酸素運動は食事制限ダイエットとは違い、リバウンドがないダイエットとしても人気になっているようなので、冬の運動不足には持って来いと言う人もいるかもしれませんね。
最初に有酸素運動は「激しくなく持続性のある運動」が条件で、しかも「酸素を多く取り入れる」ことを目的にします。
つまり息を止めっぱなしではダメなのです。
しかも一生懸命やって汗かかないようにしなくてはいけません。
汗をかくと体温が上がり、結果として脂肪を分解してくれるリパーゼが働かなくなり、ダイエット効果もなくなってしまいます。
そのためにはゆったりとした気持ちでボールを打つこと、そして有酸素特有の呼吸法を取り入れることで、より効果が現れると思います。
冬だからこそ汗かかない運動で効率アップ
有酸素運動のときの呼吸法は非常に簡単です。
打席に入る前少し早めに、あとは毎回打つ前に行えば効果はすぐに現れます。
基本的に「鼻から吸って口から吐く」呼吸です。
最初に吸ってそれからゆっくり吐き出します。
肺の中の空気が全部なくなったと思ってからさらに3秒吐き出します。
これで肺の空気は空っぽ、あとは鼻からゆっくり吸い込むだけです。
日常の呼吸は浅く、肺全体の30%しか使われていないとも言われていますが、全部吐き出すことで新たな空気が入り、肺の隅々の毛細血管にまで酸素が届いたわけです。
ラウンドで100打であれば100回の有酸素運動ができます。
練習場であれば1打ごとに呼吸法を行えば、200回くらいはできるかもしれません。
汗かかない冬の運動に最適な「運動+酸素」を試してみてください。
冬に最適な体力づくりの運動とは
運動量が少なくなる冬の間、練習場での打ちっぱなしやコースでのラウンドプレーは、呼吸法を取り入れることで汗かかないのに良い運動になると思います。
ただ呼吸法は筋肉の衰えをカバーできるわけではないので、やはり筋力をつけるための適度な運動は必要になります。
地域によっては足元が悪いところもあると思いますので、今回は屋外での筋力トレーニングは除外します。
手軽に実践できるトレーニングとしては階段の昇降です。
ゆっくり登り、階中の踊り場でひと休憩して先に紹介した呼吸法でたっぷり酸素取り入れ、さらに上階へと進んでいきます。
ゴルフに大切な腿上げの運動になるので最初は5階程度にして、身体が慣れてきたら徐々に階数を増やしていけば、冬の良い運動になると思います。
ちなみに降りるほうは膝や足首に負担が掛かりますし、股上げ運動に繋がらないので、エレベーターを利用しましょう。
冬は運動する前に大事なことがある
冬の運動は限られてしまうので工夫が必要です。
汗かかないこと、激しくないこと、繰り返し行うこと、ゴルフのスイングにピッタリの条件である有酸素運動を行えば、少ない運動量でも効果が出ると思います。
それと寒い日は、ボールを打つ前にしっかり準備運動をしてから始めるようにしましょう。