ゴルフが上手くなりたい人は、女子プロのきれいなスイングを参考にすると良いです。
アマチュアゴルファーが真似るべきなのは、男子プロではなく、女子プロです。
どちらもきれいなスイングなのですが、男子プロは筋力や体格などで考えると真似るのは非常に難しく、挙句は怪我する危険性もあります。
そこで参考にしたい女子プロのスイングの中でもショットの精度を求められるアイアンに注目して見ていきましょう。
参考にして欲しい女子プロ テレサ・ルーのアイアンスイング
アイアンスイングを参考にして欲しい女子プロは、台湾出身のテレサ・ルー選手です。
身長164cm、体重58kgで、見た目は華奢な感じがしますが、体重を見るとしっかりとした筋肉がついているのでしょう。
彼女のアイアンショットの精度の高さはトーナメントを見ていると一目瞭然です。
ドライバーの飛距離もしっかりと出ますし、アメリカで1勝、台湾で4勝、日本で10勝挙げているのも納得です。
彼女のスイングを見ると軽くコンパクトなイメージを受けます。
それでもドライバーは飛ぶし、アイアンはグリーンでしっかりと止まるほどスピンが掛かっています。
そんな彼女のスイングを分析していきましょう。
まずアドレスでの姿勢が、背中から腰にかけて平になっています。
腰を反った構えをする人を見かけますが、腰を反ると腰への負担が大きいので怪我に繋がる可能性が高くなります。
また腰が反ると上半身を捻るのが難しくなってしまいます。
ねこ背のように丸まるのはもちろん良くないのは言うまでもありません。
多くの女子プロで言えることなのですが、腰や肩の捻りを見ると、柔軟性の高さが分かります。
彼女のスイングは腰を中心として振り子運動の力をヘッドスピードの速さに変えているのです。
参考にしたい女子プロ キム・ハヌルのアイアンスイング
アイアンスイングを参考にして欲しい女子プロは、キム・ハヌル選手です。
2017シーズンの好調ぶりを隠せない彼女のアイアンは是非参考にして欲しいです。
彼女の強さは、グリーンで狙ったところにピタリとボールを止められる精度の高さです。
テレサ・ルーのように打ち込んでスピンで止めるタイプではありません。
彼女のアイアンショットは、フェースをオープンに使いながら払い打って、ボールの高さを出すことで止めています。
それを可能にしているのが、ダウンスイングで手首の角度をキープしたまま下ろしていること。
ヘッドが大きな円を描き、入射角が浅くなるので、インパクトゾーンが長くなります。
女子に多いのですが、トップで手首の力が緩んでしまいブレてしまうこと。
トップで手首の力が緩んでしまうと、オーバースイングになったり、振り遅れたりしてしまうので、ダフリやトップになってしまいます。
それを防ぐ為に、彼女のようにトップまでにできた手首の角度を保つように意識すると良いでしょう。
またほとんどの韓国人女子プロゴルファーがしている、べた足スイングで地面を掴み、体の開きを抑え、体の正面で腕を振ってボールを打ちます。
日本人女子プロゴルファー 堀琴音のアイアンスイング
アイアンスイングを参考にして欲しい女子プロは、堀琴音選手です。
なかなか初優勝を飾れない彼女ですが、メンタル面と体力面さえ克服すれば十分に優勝できる確かな技術があります。
彼女のアイアンショットで是非参考にして欲しいのは、「インパクト」です。
彼女のスイングの特徴は、バックスイングで伸び上がりながら高い位置にエネルギーを溜めるところ。
彼女自身、スイング始動で右脇を締めることを強く意識していると話しています。
思った通りにダウンスイングするには、思った通りに上げることが大事なようです。
そしてダウンスイングでは、クラブや腕の重さを利用し、重力による加速を最大限に生かします。
このように重力が使えることで、インパクトのタイミングが狂いません。
そのためには体の回転でクラブを上げることが重要です。
右脇を締めた始動で、体の回転でクラブを上げ、ダウンスイングも体の回転を使うのです。
そうすることで、下半身でしっかりとボールを押し込めるインパクトになります。
このスイングが彼女のようにピンを刺してスピンで止めるような、分厚い当たりを生み出すのです。
歴代賞金女王 森田理香子のアイアンスイング
アイアンスイングを参考にして欲しい女子プロは、森田理香子選手です。
ここ数年活躍は乏しいですが、彼女のアイアンのスイングは今も昔もきれいです。
彼女のスイングは、どのゴルフ本や雑誌、テレビを見ても「美しくダイナミックなスイング」と言われています。
彼女のスイングの特徴は、腕を使わず体の回転によるボディーターンで上半身と下半身の捻転を生み出すことです。
バックスイングで身体の捻れを右足で受け止めます。
スイングは腰が早く目標方向へ向き、両足は右から左へ重心を移動します。
彼女自身が自分のスイングについて、「腕を振らずに身体にくっつけて打つ」と話しています。
ゴルフスイングでヘッドアップがNGなのは良く書いてありますよね。
森田理香子もインパクト後、左目は球があった位置を見ています。
ですから頭の位置はスイング始めと同じで、全くヘッドアップしていないのが分かります。
「スイングの特徴」と言っていますが、特徴と言うより基本やお手本と言った方が良いほど真似て欲しいきれいなスイングです。
世界最高峰と讃えられた女子プロのスイングとは
世界最高峰と讃えられた女子プロゴルファーがいましたが、一体誰だか分かりますか?
それは日本の岡本綾子選手です。
アメリカ人以外で初のLPGA賞金女王を獲得したのが彼女です。
そして彼女自身も言っていますが、「世界一美しいスイング」をします。
先ほど紹介した森田理香子の師匠でもあり、岡本綾子の門下生のスイングは皆美しいと言われています。
特徴は、弟子である森田理香子と同じです。
世界一美しいと言われるのは、同じ特徴であっても、スイングリズムなどトータルで当然ですが師匠の方が美しいと言うことなのでしょう。
基本、お手本と言えるスイングをする彼女だからこそ、トーナメントでの解説で的確な指摘ができるのです。
トーナメントでは、ドライバーからアイアン、アプローチやパターに至るまで様々なショットやコースマネジメントについて岡本綾子が解説しています。
ただ何となくトーナメントを観戦するのではなく、彼女のコメントを聞きながら選手達のスイングを見ることで、自身のゴルフ勉強にもなります。
世界最高峰の選手だからこそ言える沢山の指摘を聞いて勉強すると良いでしょう!
自分のお手本にしたい女子プロ
好きな選手だから。
きれいなスイングだから。
最近活躍している選手だから。
などなど様々な理由で自分がお手本にしているプロゴルファーがいるでしょう。
中には好きすぎて、スイングを真似るだけでなく、ドライバーやアイアンまで同じもので揃えてしまうような人もいます。
決してそれは悪いことではありません。
しかし、スイングでもクラブでも自分にマッチするかどうかと言うのがとても大切です。
好きな女子プロだからとスイングのタイプも体格も全く重ならない選手だと、真似るどころか近づけるのも難しい場合があります。
クラブも自身の現在のゴルフレベルや力などに合っているかが大事です。
合わないクラブを使っていると、伸びるものも伸びなくなってしまいます。
憧れることは大事ですが、お手本にする選手は自分の体格やスイングタイプを考えて選ぶことをオススメします。
今回紹介した参考にして欲しい女子プロゴルファーたちは、スイングに癖がなく、体格等も標準的な選手達ばかりです。
どのゴルファーにも参考になる基本的できれいなスイングなので、是非動画等を見て参考にしてみてください。
見るだけでもゴルフの練習になる
練習場へ言って我武者羅にボールを打つのは、ゴルフ上達には遠回りと言えるかもしれません。
実際きれいなスイングの選手達をじっくり見ることの方がよっぽどゴルフ上達に役立ちます。
もちろん見るだけでは上達はしないのも事実ですが…。
見て、学んで、それを考えながら1打1打意識しながら練習をする。
何度も何度も試行錯誤しながら、反復練習を続けることで、自分にとってベストなスイングを見つけ出すことができます。
真似るだけでなく、自分自身のスイングを確立していくことがゴルファーの醍醐味なのです!