ゴルフ人気が低迷していると良く耳にしますが、本屋に並ぶゴルフの本の数の多さを見るとそれを疑ってしまいます。
しかしそれだけゴルフは難しく、学びたいことや知りたいことがたくさんあるのでしょう。
それだけ難しいのに、果たして本から知識を得るだけでゴルフは上手くなるのでしょうか。
ゴルフの本の種類は
ゴルフの本と一言で言っても、その種類はかなり多いです。
週刊や月刊で、ゴルフの最新情報を扱っているものでは、ギア情報からその月や週に優勝した注目選手のゴルフテクニックなど、旬な情報が満載です。
ゴルフの本の定番と言えば、「100を切るには」「90を切るには」「80を切るには」の目標スコアを達成するためのマニュアル本です。
また初心者向けの本もたくさん出ています。
ルール本、マナー本、スイングの基本など初心者向けと言っても、中級者や上級者でも初心に戻ってもう一度読み直すのもありなものもあります。
またプロゴルファー個人のレッスン本も数多く出ていますね。
中でも、丸山茂樹プロや芹澤信雄プロのものは結構あります。
男性ゴルファーの人口が多いと言われている割には、男子プロよりも女子プロのスイング解析本の方が多く出ています。
お堅い本でいくと、ゴルフ学と言って、物理的にゴルフを考えていく変わり種のものもあります。
現実逃避をしたい人向けでは、リゾート地のゴルフ場を紹介しているものや、何故か女子プロゴルファーのグラビア的なものまであります。
どういった本から知識を得るからは個人の自由ではありますね。
ゴルフの本で100%知識を得るべきこと
ゴルフの本の中でも、性別、年齢、ゴルフ歴関係なく、すべてのゴルファーが100%その知識を得るべきなのが、「ルールブック」です。
ルールブックとは、ゴルフをプレーしていく上で絶対守らなければならない規則を記載した書籍です。
世の中には必ずルールというものが存在しますよね。
これはゴルフというスポーツをやるなら、当然守るべきルール本なのです。
日本ゴルフ協会(JGA)などが出版しており、世界共通の正式なルールやエチケット、用具の規定などが載っています。
ルールの改訂は4年に1度行われますが、細かいルール改定は毎年行われています。
ですからルールブック自体は毎年発行されているのです。
またゴルフ規定の解釈を示す「ゴルフ規則裁定集」も2年に1度発行されています。
競技大会等に出るような上級者は、何度も読み込んで内容をしっかりと把握している人が多いでしょう。
しかしルールは頻繁に変更されているので、ペナルティーや救済措置が変わっていることがあります。
初心者はもちろん上級者でも、プレーをするときはルールブックを携帯することは最低限のマナーとなります。
最近は特にセルフプレーが主流となっているので、気をつけるようにしましょう。
ゴルフの本で80%知識を得るべきこと
ルールを知っておくことはゴルフに限らず何のスポーツでも必須です。
ルール違反はペナルティーを科されるので、スコアを落とす原因にもなりますからね。
ではゴルフの本で80%程度その知識を得るべきことは何でしょうか。
それは目標スコア達成のためのマニュアル本です。
「100を切るため」「90を切るために」「80を切るために」の本です。
自分のレベルや目標に合わせた内容になっていることが一番大事でしょう。
100切りを目指しているゴルファーが、80切りを目指している人向けの本を読んでも、分からない専門用語が並んでいたり、説明の意図が掴めなかったりします。
しかしこういったタイプの本ははっきりとレベル分けされているので、それぞれの人のためになります。
100%でない理由は、それはやっぱりゴルフですから、そういったマニュアル本が100%その人に当てはまると言うことはないからです。
ですから、まずは今自分が目標スコアを達成するのに必要なことを抜粋して、その知識を得ることが第一です。
それから読んでみて興味深く、自分に合いそうなところを徐々に自分のものにしていくと良いでしょう。
ゴルフの本で50%知識を得るべきこと
ゴルフの本で書いていることの半分の知識を得るだけで良いとは、一体何だと思いますか?
それはコースマネジメントに関する本です。
もちろんこれはラウンドをする際には、大変ためになる本です。
コースマネジメントはスコアマネジメントにもつながりますからね。
だいたいの内容を書きますと、
・コースの形状によって、ティーショットからどこを狙っていけば良いのか
・コースで攻めるポイントと攻めないポイント
・ライが悪い時のクラブ選択
といった感じですが、上級者向けになるともっと入り込んだ内容にはなっています。
ある程度ショットも安定してきたけれど、なかなかスコアがまとまらないと言う人は、少なくとも1冊は読んでみるべきです。
それでも半分の知識を得るだけで良いというのは、ラウンドではマネジメント通りには進まないからです。
半分は本から知識を得て、残りの半分は実際自分がラウンドへ出たときに、マネジメント経験を積みながら知識を得ていくでしょう。
本で見るコースマネジメントの知識は、実際にラウンドする際に、どのように実践的にマネジメントをしていけば良いのかのヒントをくれるものだと思うと良いでしょう。
ゴルフの本で30%知識を得るべきこと
ここで、ゴルフ本をせっかく買って、読んで、得るべき知識が30%とはなんだか意味がないような気持ちになりますよね。
しかしたくさん買って、たくさん読んでください!
なぜなら、それはゴルフ上達のためのスイングに関する本だからです。
かなり大切な内容だけど30%だと納得いかないと思います。
しかしすでにたくさんの本を読んでいる方なら分かると思うのですが、いろいろな本を読んでいると正反対のことを言っている本があります。
「ゴルフスイングでは膝を使わない!」
「ゴルフスイングでは膝を柔らかく使おう!」
こんな感じですよね。
もちろんどちらも間違いではありません。
しかし人はそれぞれ体格も違えば、筋力や柔軟性、そして経験してきたスポーツ、ゴルフ歴とバラバラですよね。
ですからスイングの癖も人によって変わってくるものです。
膝を動かしすぎて軸がブレている人は、膝の動きを抑える知識を得て、逆に下半身が固まってしまっている人は、もっと膝を柔らかく使う知識が必要です。
ゴルフの本に載っていることを全部信じていたら、ただ混乱してしまうだけです。
ですから、できるだけたくさんの本を読んで、自分のスイングやタイプに合うものを上手く取捨選択して取り入れていくようにしましょう。
全てのゴルファーに読んで欲しいゴルフの本
全ゴルファーにぜひ読んで欲しいゴルフ本があります。
「もっと深く、もっと楽しく。-アマチュアのためのゴルフ聖書(バイブル)」中部銀次郎著
です。
この本は、先に紹介してきた技術的にこうした方が良いといったようなレッスン書ではありません。
ですからゴルフに関する知識を得ると言うよりも、ゴルフをするときの考え方を知る本と言ったほうが良いです。
またゴルフに必要なメンタルの部分でも参考になる本です。
ゴルフは、ただボールを打っているだけでも楽しい遊びです。
しかし、良いスコアが出せるようになると、ゴルフはより難しくなってくる反面、楽しさも深くなってきます。
「自分の技術の範囲で、自分の持てる力を最大限に引き出す方法を考える。結局、行き着くところは心の問題になる」
と書かれています。
どんなに上手くなろうともその先は自分の心次第だと言うことですよね。
著者は、ゴルフは技術力より精神力のゲームだと考えています。
ゴルフに関して落ち込んでいる時、モチベーションが下がった時、イップスに陥った時など何度も読み返して欲しい1冊です。
ゴルフに関する本はできるだけ沢山読んでください
ゴルフに関する本をあなたのゴルフライフにどう取り入れていくかどうかは、もちろんあなた次第です。
しかし全てを鵜呑みにしてしまうのは良くないので、しっかりと読んで自分が参考にすべきかどうかを判断してください。
自分に必要のないことが載っているものもありますが、沢山読むことでより知識も得て、どう自分に取り入れれば良いのかの判断も、効率良く出来るようになるでしょう。
また本を読むということは、心を落ち着かせる効果もあるので、メンタルトレーニングにもなるでしょう。