横峯さくらのオーバースイングの良し悪しを画像を見て考える

最終更新日:2017/05/19

横峯さくら選手のスイングはダイナミックながら、オーバースイングである事が画像から分かります。

しかし、横峯さくら選手は女子ツアーでも上位のレベルの選手であり、結果からすると悪いスイングとは言えませんよね。

では、横峯さくら選手のスイングの特徴を見ていきましょう。

横峯さくら選手のスイングの特徴を画像でとらえると

横峯さくら選手のスイングを一言で表すと、特徴的と言えます。
他の女子プロゴルファーにはないグリップの仕方やオーバースイングがその理由となります。

最近、あまり見かける事のなくなったフックグリップで握っています。
これはフェースターンをおさえる為の、横峯さくら選手なりの握り方と言えるのですが、最近スクエアグリップが多い中珍しい握り方と言えます。

一時期、クラブの特性からフックグリップが流行った時期がありましたが、今どきは適度にフェースターンを行う選手が多い為、スクエアグリップが主流となっています。
これは横峯さくら選手のスイングが極端なオーバースイングな事に関連するのですが、画像で見ても、かなりクラブがトップから垂れている様子が見て取れます。

横峯さくら選手のオーバースイングを後方画像で見る

横峯さくら選手のオーバースイングを後方からの画像で見ると、トップこそオーバースイングの為、アマチュアゴルファーには参考にならないのではないかと思われますが、それは早計と言えるかもしれません。

実は、横峯さくら選手のスイングで基本と外れた所というのは、トップのオーバースイングだけと言えます。
グリップはフックの為、ここも特徴的とは言えますが、一般的なゴルフにおいては許容範囲と言えます。

オーバースイングについては、アマチュアゴルファーではダウンスイングで正しいスイングプレーンに戻す事が難しくなる為オススメできないと言えますが、トップ以外の部分については参考になる点が多くあります。

横峯さくら選手はしっかりオンプレーンにクラブを乗せている為、曲がりの少ないスイングと言えます。
曲げてもコントロールできる範囲の曲がりですので、試合でもしっかりコントロールされたフェードボールを放っています。

オーバースイングでもクラブをコントロールできる横峯さくら選手の技術があってこそのスイングと言えますが、女性でしかも小柄な横峯さくら選手ですが、男性に負けない飛距離の持ち主であり、見習うポイントは多いと言えそうです。

横峯さくら選手のスイングから繰り出されるビックドライブの秘密

女子プロゴルファーの中でも、横峯さくら選手の飛距離はかなり上位にランクインされていますよね。

オーバースイングによってスイングプレーンを大きくし、クラブヘッドがダウンスイングでボールにヒットするまでの時間を最大化しています。

ただ、これだけではない要素が横峯さくら選手のスイングと言えます。

大きな特徴としては、インパクトゾーンによるジャンプです。
ジュニア時代から活躍しているプロゴルファーに多い特徴なのですが、インパクトゾーンでクラブのヘッドスピードを最大化させる為の動作としてジャンプがあります。

なぜスイングスピードが上がるのかと言うと、ダウンスイングで沈み込む力、すなわち地面方向への力が働きますが、ここからインパクトゾーンで急激に上方向への力を入れるとその反動でクラブヘッドの動作が大きくなるからです。

特にジュニア時代は力もなく、体の大きさに比べてクラブも小さめになる為、飛ばす為のテクニックとしてジャンプの力を使うジュニアゴルファーが多いのです。
大人になってからゴルフを始めた方は、あまりやらない動作と言えます。

この動作は画像からではつかみ取りにくい為、動画で見られる事をオススメします。
世界で活躍するレキシートンプソン選手もジャンプの力を利用していますよ。

横峯さくら選手のウッドスイングはパワーフェード

画像よりもスイング動画で分かるのですが、横峯さくら選手はパワーフェードの持ち主です。
しかも、結構球筋は低いフェードボールです。
フェードボールはドローボールよりも飛距離が落ちる傾向がある為、あえて低いフェードボールを打っているのだと思われます。

ティーショットで高い球をあまり見かけない横峯さくら選手のスイングです。

横峯さくら選手のパワーフェードが単なるフェードと違う点、それはやはり飛距離です。しかも、落ちてからも結構ランが出ています。

先程ジャンプの力を説明しましたが、この低くてランのでるボールは捻転スイングから生まれるものでもあります。
オーバースイングのトップからダウンスイングに入る瞬間、捻転差を最大化しているからでしょう。

女子プロに多い傾向として、比較的高めのドローボールで飛距離を稼ぐのですが、横峯さくら選手はその逆といえます。
小さいころから父親のレッスンを受けてきた影響もあるのでしょうが、これだけ低くて正確なパワーフェードを打てる選手は、女性ではそうはいないと思われます。

フェード系のボールのよい所は、グリーンでボールが止まりやすい事。
セカンドで距離が残り、ウッドやユーティリティを使ってもグリーンにしっかり止める事の出来る球筋と言えます。

横峯さくら選手のスイング画像からは分からないアイアンショットのキレ

横峯さくら選手のスイングは、フェード系であるとういう事ですが、実はミドルアイアンからはしっかりつかまったドローボールを打つ事も少なくありません。
特にショートアイアンは、しっかりつかまったドローボールです。
ボールが上昇中はドローで、落ちる際フェード気味になります。

これはインサイドからしっかりとらえられていて、かつインサイドにアイアンヘッドが抜けている証拠なのですが、多くのプロがこの球筋でピンを攻めます。

正しいアイアンショットの結果、この球筋になるのですが、フェードのイメージが強い横峯さくら選手からは意外に感じられるのではないでしょうか。

プロは基本的にドローもフェードも打ち分けられるのですが、持ち球がどちらかというだけでコントロールショットは得意な方を選択します。

横峯さくら選手は長いクラブはフェード系、短いクラブはドロー系が打ちやすいのでしょうね。
ピンをデットに狙うショットとしては最適な球筋と言えますし、こういったショットの際はトップもコンパクトに抑えられている事がスイング画像から分かります。

横峯さくら選手のスイングは画像からあえて曲げて打っていると言えます

ゴルフスイングは誰が打っても毎回まっすぐはあり得ず、必ず曲がると言えます。

そして、ゴルフスイングはあえて曲げて打つと言う考え方もあります。
この考え方でコースマネジメントを行っているのが横峯さくら選手でしょう。

元々飛距離が出る方なので、フェードボールでしっかり飛ばす方が、セカンドが楽ですし、グリーンを狙いやすいと言えます。
ティーショットは左の林から曲げてフェアウェイに戻してくる打ち方を多用していますよね。
しかも、球筋が低めの為風の影響を受けにくいとも言えます。

女子プロには珍しい低いパワーフェードの持ち主です。

ただ、パーオンしてからの平均パット数が数値的にあまり良くない為、パターが入ればもっと勝てる選手と言えます。

パッティングも特徴があり、ストロークで打つと言うよりは、ぱちんと当てるイメージで打っています。
どちらが良いという事はできないのですが、相対的にストローク方式よりもぱちんと打つタップ方式の方が好不調の波が大きいと言われています。

横峯さくら選手は、ゴルフを始めた幼少期からこの打ち方だったと思われる為、年齢的に変える事は難しいかもしれません。
ですから得意な打ち方を極めてもらいたいですね。

実は基本的なスイングである横峯さくら選手

横峯さくら選手というとどうしてもそのオーバースイングに目が行きがちですが、よく確認してみると、実は基本に忠実なスイングである事が分かります。

スイングの特徴や球筋は横峯さくら選手らしさと言えばよいでしょうか。
長年ゴルフをやってきた為、コントロールされたオーバースイングと言えますし、アイアンショットのキレは一流選手の球筋である事が分かります。

自分の特徴を生かし、あえてボールを曲げてコースを攻略する。
ゴルフが上がってなんぼと言われる所以です。