ゴルフの練習やラウンド後に背中が張っていると感じ、誰かにマッサージしてほしい、もしくは自分で何かマッサージの代わりにできることはないのかと思ったことありませんか?
でもなかなか背中は自分ではどうにもできない場所ですよね。
今回は、マッサージよりも効果がある、自分でできる簡単なストレッチの紹介と背中が張ってしまう原因を解説したいと思います。
背中の張りは姿勢の崩れが原因
<外に出てしまった背骨を身体の中に戻そう>
ゴルファーに限らず背中が張っているという方で多いのが、背中が丸まってしまっている方です。
身体の構造のお話になりますが、みなさん背骨を横から見るとどのような湾曲をしているか知っていますか?
実は、私たちの身体の中にある背骨はゆるいカーブを描くS字になっているのです。
そのS字の状態が本来背骨のあるべき形になるわけです。
ではみなさんの背骨はどうなっているでしょうか?
きちんとS字は描けていますか??
丸まってS字が崩れていませんか??
このS字が崩れ、背骨が丸まってしまうことにより、背骨が本来のあるべき位置に無い状態が続きます。
そうすると神経、筋肉、骨は本来あるべき位置に無いことになりますよね。
神経、筋肉、骨が、本来あるべき位置にないと、背中に張りを感じたり他の部分にも支障が起きてしまうのです。
その本来の位置に戻す作業が、マッサージであったりストレッチの役目と言えるのでしょう。
マッサージやストレッチが必要な背中は柔軟性不足になっている
<柔軟性不足が原因?>
ゴルフの練習のしすぎたり、日ごろ仕事や家事や育児などで忙しく、疲れ果てた身体をそのままにしてしまっている方、もしくは身体のケアを行いたくてもケアの時間を割くことができない方もいると思います。
そう言った方に多いのが筋肉の柔軟性が不足しているということです。
柔軟性が不足しているということは、筋肉の性質である伸びたり縮んだりすることがしづらい状態が起きてきますね。
伸びることも縮むこともできない状態で動こうとしてしまうことで、身体に違和感を感じてきます。
ある程度の柔軟性があれば、背中に感じる違和感はなくなり動かしにくい状態もなくなってくると考えられます。
背中だけの柔軟性ではなく周りの筋肉の柔軟性を一緒に上げていけたら、もっとスムーズに動かしやすくなり、違和感はなくなってくるはずなのです。
その方法がマッサージであり、ストレッチなのです。
背中の張り解消には内臓もほぐしたい
<内臓にもマッサージやストレッチをしてあげよう>
私たちの身体には内臓が詰まっていますね。
内臓は私たちの身体にとってとても大切な役割をしています。
背中が張ることに大きく関係していると考えられる臓器は、肝臓と胃です。
実際、肝臓と胃の疲労から背中が張ってしまう方が多いのです。
それではなぜ、肝臓と胃なのでしょうか?
どういうことが考えられると思いますか?
肝臓は身体の中に入ってきた飲食物から、必要なものと不必要なものに分けて、エネルギーを生産・貯蔵をし、毒素を分解してくれる役割をしています。
例えば、コンビニやスーパーのお弁当や菓子パンなどに含まれている食品添加物にはもともと身体には全くもって必要のない物質がたくさん入っています。
身体が必要ないと判断し、添加物=毒の分解をしてくれるのが肝臓です。
(毒は添加物だけとは限りません。)
そして、肝臓が弱りやすい時期というのが春です。
春は新たな環境になる方が多い季節でストレスを感じやすくなる季節です。
ストレスを受け止めてくれるのも肝臓の役割なのです。
このようなことから肝臓にストレスがかかってくると、肝臓が疲れてしまい硬く大きくなってしまいます。
そうすると、背中が張ってきてしまうといった流れに陥ります。
ゴルフ場でアルコールを飲んで、ラウンドするな方は要注意です。
それから胃は、食べたものを消化してくれる役割をしているのは皆さん知っていますね?食べ物を粥状にして、小腸に食べ物を送り出します。
食べ過ぎたり胃に負担がかかりやすい食べ物を食べると、胃は消化するために頑張って動きます。
完全に消化するまでに3時間はかかると言われています。
食べ物によって異なりますが、消化しにくい食べ物や、量が多いほど胃は働き続けます。
その結果、胃が疲労を感じれば、肝臓同様に胃も硬くなり腫れてきてしまいます。
内臓も筋肉同様に疲労を感じ硬くなってきてしまうのです。
そこでここまで説明した、3つの原因を解消するための方法を次に紹介します。
マッサージいらず!自分でできる簡単背中のストレッチ
マッサージはだれかに頼まないとできませんので、今回は自分1人でできるストレッチをやてみましょう。
<背骨を身体の中に埋め込むストレッチ>
1)仰向けで寝てください。
(身体でアルファベットのエックスを作ります)
2)拳を作ったらそのまま上に突き伸ばしてください。
3)かかとは遠くに突き出しましょう。
(エックスの状態で伸びていきましょう)
4)腹式呼吸をしてください。
(鼻から息を吸ったらお腹を風船のように膨らまし、風船の中の空気を口からふーっと吐き出しましょう)
5)息をふーっと吐くときにエックスの状態で伸びていきましょう。
6)10回を目安に伸びを続けてください。
<背中の柔軟性アップストレッチ>
1)四つん這いになってください。
2)おへそを覗き込むようにして猫のように丸くなりましょう。
(肩甲骨を外に外に引き離していきましょう)
3)天井を見上げるように上を向きながら、肩甲骨を背骨の中心に寄せてください。
(みぞおちを床に突き出すイメージ)
4)この動作は10回を目安に繰り返してください。
<内臓にも効くストレッチ>
1)うつ伏せになり手をあごの下に置いてください。
2)両足を揃えたら、両膝を曲げましょう。
(足はしっかりとくっつけて下さい)
3)両膝を重ねたまま右側に倒してください。
4)3を左右交互に10回を目安に行っていきましょう。
これらのストレッチはできるだけ毎日行ってください。
ストレッチは筋肉や内臓の柔軟性を上げるためだけではなく、本来の身体の使い方、神経・筋肉・骨の正しい位置を思い出させるのに、有効的な手段です。
ストレッチを毎日したい理由は、日常生活を行っているとどうしても元に戻ろうとする働きがでてきて、せっかく正しい位置や感覚を覚えてきても間が空けば、残念ながらすぐに元に戻ってしまうからです。
正しい位置、正しい身体の使い方をできるだけ身体に覚え込ませるために、ゴルフの練習以上に、できるだけ毎日ストレッチを行っていただくことが必要になってきます。
マッサージよりストレッチを進める理由
マッサージに行ってもみほぐしてもらっているときは気持ち良いけど、終わった後は重だるい感じがしたことがある方もいるかと思います。
そして、何よりすぐ元に戻ってしまいませんか?
実は、筋肉をもみほぐすという行為は筋繊維の破壊、筋肉を弛ませてしまう原因になってしまいます。
筋肉には伸びたり縮んだりする作用がありますが、凝り固まってしまった筋肉は伸びたり縮んだりすることができなくなってきている状態です。
このような状態の筋肉を無理やり揉みほしてしまうと筋繊維も破壊してしまいますし、もみほぐされた筋肉はたるんでしまうのです。
筋肉は使えば使うほど柔らかくなるという性質があります。
その性質をストレッチで使い、筋肉を柔らかくして欲しいのです。
慣れない頃は最初筋肉痛が出てしまう方もいますが、それは今まで使いたかった筋肉を使っていなかった証拠です。
しっかりと使わなければいけない筋肉を、身体の構造に合わせて使ってください。
そして、筋肉の柔らかさを取り戻し、骨、筋肉、神経を正しい位置に戻していただくために、ストレッチをしてください。
背中の張りにはマッサージよりストレッチ
背中の張りだけではなく、背中に痛みなど症状が起きる原因として、姿勢の崩れ・柔軟性不足・内臓疲労と様々な面から症状が出てきてしまうとお話ししてきました。
これらはマッサージをするよりも食事やストレッチで改善されるものが多くあります。
今回紹介したストレッチは自分一人で行えます。
もし今背中に違和感があるなら、試しにやってみてくださいね。