寒い冬に運動しても汗でないのは有酸素運動にならないの?

最終更新日:2017/05/11

ゴルフを趣味としている人の中には、健康のためと言う人も多いのではないでしょうか?
夏のゴルフは汗もたくさん流しますし、良い運動をした気分になります。

しかし寒い冬は18ホール歩いて回ってもほとんど汗でないですよね。

果たしてそれは有酸素運動になっていないのでしょうか?

運動で汗でるメカニズム

寒さの厳しい冬、運動してもなかなか汗でないですよね。

汗でないと運動量が不足しているような感じがしてしまうかもしれませんが、安心してください!
汗がでようが、でまいが、同じ運動量なら汗の量が多くても少なくても消費するエネルギーは変わらないのです。

汗のメカニズムを知って、冬のゴルフも健康のためにバンバン行きましょう!

では、汗がでるメカニズムとは何なのでしょうか。

汗は運動で体が温まった時、その熱を冷ますために全身の汗腺から出てきます。

汗の量は、その時の気温や湿度、着ている衣類、汗腺の機能、体内の水分量、体型、自律神経の働きなど、多くの要因が関係しています。
そのため、同じ運動をしても汗がでるときと、でないときがあります。

また同じ発汗量でも環境により感じ方が違ってきます。
高温多湿で汗がなかなか蒸発しない場合、汗が皮膚に溜まりやすくなります。
逆に乾燥している時は汗が蒸発しやすいので、汗をかいたという感覚があまりないかもしれません。

まさに冬と夏の差ですね。

運動で汗が出ると、多くのエネルギーを消費した気がしますが、実は汗の量にかかわらず、同じ運動量なら消費エネルギーは同じなのです。

汗でない冬こそ運動のとき

冬の運動は、汗でないから運動した気持ちにもらないし、健康面の効果も怪しんでしまいがちです。

しかし実は、寒ければ寒いほど代謝があがるので、汗でなくても動けば動くほど運動の効果が出やすいのが「冬」なのです。

でも同じ動くのであれば、もちろんより健康面などに効果が高い方が良いですよね。
それにはやはり汗を流すことが一番ではあります。

ただ注意して欲しいのは、汗を出せば良いと言うわけではないことです。
汗にも、良い汗と悪い汗と言うのがあるからです。

知っておきたいこととして、汗の原料は血液だということ。

まず血液は汗の出口である汗腺に取り込まれます。
その後、水分以外のミネラルなどの成分のほとんどが再び血液中に戻されます。

このとき、ミネラルなどの成分がきちんと再吸収された汗が良い汗、ミネラルなどの再吸収がスムーズに行われずに出てしまうのが悪い汗です。

それには季節関係なく適度な運動が最適なのです。

汗を流す夏に向けて、良い汗を流せる体を冬のうちに作っておきましょう!

冬の運動でも良い汗をだす方法

冬の運動は寒いから汗でないのではと思いがちですが、夏ほどではないにしても、じんわりと汗はでています。

先ほど話しましたが、悪い汗を良い汗に変えるには適度な運動が一番効果的です。
運動は、休んでいる汗腺を目覚めさせると同時に、血行や代謝もよくなるので良い汗が出やすくなります。

その運動に持ってこいなのが、ゴルフなのです。
有酸素運動と無酸素運動を同時に行うスポーツだからです。

長年続けていくと、良い汗を出す体、基礎代謝が高い体ができあがるので、冬でも多少の汗が出るようになるでしょう。

また運動だけでなく、飲み物や食べ物で身体の内側から汗腺機能を高めることもできます。

まず唐辛子に含まれるカプサイシンには発汗作用や脂肪燃焼を促進する効果があります。また、生姜に含まれるジンゲロンやショウガオールには発汗作用、ねぎに含まれるアリシンには血行を良くして身体を温める作用があるので、汗腺の活性化に効果があります。

冬は唐辛子や生姜を摂る料理が増えるので、ゴルフのランチなどに選んでみると良いでしょう。

春夏秋冬汗でない身体を改善しよう

中には冬に限らず、春夏秋冬、また運動をしても汗でないと言う人もいるのではないでしょうか。

実は、多くの現代人の汗腺は衰えがちな傾向にあると言われます。
日頃の運動不足やエアコンの普及などで、体温調節のために汗をかく必要が無くなり、汗腺の働きが極端に低下しているのです。

そのような人は、ゴルフだけでなく、汗でない身体を改善させるためのエクササイズをしましょう。

運動が苦手だったり、ゴルフで手一杯で運動をする時間があまりとれないという人にオススメのエクササイズをここで紹介します。

①胸の前で両手でペットボトルを持ちます。

②膝がつま先より前に出ないように、ゆっくりと完全にしゃがみこんでください。
 ※かかとが地面から離れないように意識してください。

③完全にしゃがんだら、今度は素早く立ち上がります。
 足の幅は広くした方がしゃがみやすくなります。

自分のできる足幅で、1日15回を目安に行うと良いでしょう。

運動して汗でない冬こそ危険な熱中症

熱中症と言えば夏のイメージが強いです。
しかし熱中症は冬でも起こり得ると知ってましたか?

冬に起こる熱中症の主な原因は、脱水症状です。

汗でないのに熱中症なんてと不思議に思いますよね。
しかし冬は乾燥しているので、気付かないうちに水分が足りなくなっていることがあるのです。

夏は汗が出るので、意識的に水分を摂るようにするのですが、冬は汗でないので水分補給を怠ってしまいます。

夏のゴルフでは1Lから2Lは水を摂取するでしょう。
では冬のゴルフではどのくらいの水分を摂っていますか?
中には全く水分補給をしないと言う人もいるのではないでしょうか。

気付かない隠れ脱水症状をそのまま放置し、運動を続けていると本当に脱水症状になるので気を付けましょう。

水分補給は、汗でる、でないに関わらず、一年中心がけるようにしてください。

またそれだけでなく、基礎代謝を上げ、汗腺の働きを高める身体を作ることで、季節関係なく運動をしたら多少の汗がでるようにすると良いでしょう。

ゴルフだけに頼らず日頃から運動を!

打ちっぱなし練習場で練習したり、ラウンドするのも十分な運動量だとは思います。
しかし毎日練習やラウンドが出来る人は、そんなにいないのが現実ではないでしょうか。
汗でない冬でも、多少の汗を流せる健康な身体を作るためには、運動=ゴルフだけでなく、毎日少しの時間でもよいので有酸素運動をするように心がけましょう。

もちろんランニングやウォーキング、水泳やエアロビクスなどが有酸素運動としてはベストです。
しかし場所や時間が必要になってくるので、毎日と言うのはそれも無理な話でしょう。

ですから、日頃の生活の中で意識して身体を動かすようにするのです。

エレベーターやエスカレーターを使っているのであれば、その代わりに階段を使ってください。
近くのコンビニやスーパーに車で行っているのであれば、歩いて行くようにしてください。
また少し時間に余裕がある時だったら、1駅か2駅前で降りて、歩いてみるのも良いでしょう。

心がけ1つで、あなたの日頃の運動量はぐんと増やすことは可能なのです。

健康のためのゴルフでなくゴルフのために健康に!

人は考え方1つで、モチベーションや楽しみが大きく変わります。

健康のためにゴルフをと考えると、ゴルフ上達への熱意も高まらないし、健康に対しての意識もさほど高まりません。

しかしゴルフのために健康をと考えたらどうでしょう。

上手くなりたい、長く楽しみたいと言う気持ちが、ゴルフ上達と健康に対しての意識をより高めてくれるのではないでしょうか。

春夏秋冬、何歳になってもゴルフを楽しめるように健康でいるようにがんばりましょう!