アドレスの時の正しいゴルフボールとの距離を身につけよう!

最終更新日:2017/04/15

アドレスの時のゴルフボールとの距離をアバウトに決めていませんか?

前後の位置が適切でないと、手打ちになってしまったり、スイングの力がしっかりとボールに伝わらなくなります。

現在アバウトにアドレスをしている人は、ゴルフボールとの距離をしっかり身につけるように気を配りましょう!

ゴルフのアドレスとは

ゴルフで言うアドレスとは、ゴルフボールを打つために構えることを言います。

アドレスをするのに重要なポイントは、理想の前傾角度を作ることです。

前傾角度とは、股関節から上体を曲げた時にできる角度のこと。
背中を丸めるのではなく、背筋をピンと伸ばしたまま上半身を前に倒します。

この時に、前傾角度が背中のラインとシャフトが90度になるのが目安です。

正しいアドレスが取れるようになったら、次にゴルフボールとの距離に注意していかなければなりません。
正しいアドレスが取れていることを前提として、ボールとの距離を調節していくことが大事です。

アドレス時の適切なボールの位置には2つの考え方があります。
どのクラブでもボールの位置を一定にすること、もしくはクラブによってボールの位置を変えることです。

前者のやり方は、高い技術が必要です。
ですから後者の「クラブによってボールの位置を変えるやり方」をオススメします。

もちろん適切なボールの位置にも様々な考えであったり、その人のスイングプレーンによって変わってくるので絶対ではありません。

ドライバーなど長い番手における適切なゴルフボールとの距離

ゴルフボールとの距離は個人差が大きく、近すぎず遠すぎずがベストだと言われています。

アドレスの時に腕が曲がってしまっては近すぎですし、腕がピンと伸びて脇が空いてしまうのは遠すぎです。

「近すぎず遠すぎず」と言うのはちょっと曖昧な表現なので、だいたいの目安として具体的なゴルフボールとの距離を紹介します。

ドライバーや3Wなどは、自分の身体とグリップとの距離が、握りこぶし2つ分になるようにアドレスします。
その時のヘッドと自分の身体との距離が、適切なボールの距離になります。

もちろん正確にアドレスをしていることが前提なので、握りこぶしで距離をチェックする前にアドレスを確認してましょう。

1.まずはクラブを左手で持ち、真っ直ぐに立ってください。

2.そのままヘッドを地面につけず、左腕を胸の前に持ってきます。

3.左手の下に右手をそっと添えます。

4.左手とシャフトはまっすぐではなく、少し角度を付けて握ります。

5.お尻を後ろに落として、踵に体重をかけながら前傾していきます。

6.そしてヘッドが地面についたら、アドレス完了です。

このアドレスで握りこぶしをチェックするのですが、このアドレスが出来ていれば、こぶし2個分になっているでしょう。

アイアンはドライバー以上にボールとの距離が大切

ゴルフボールとの距離は人それぞれなので、微調整しながら自分が一番振りやすい位置を見つけ出すと良いでしょう。

アイアンの場合、自分の身体とグリップとの距離が、握りこぶし1つ半分になるようにアドレスします。
そのときのヘッドと身体との距離が、適切なボールの距離になります。

アイアンの場合もドライバー同様、正確なアドレスをしていることが前提です。
ですから、ドライバーと同じ手順でアドレスを取っていきましょう。

ただアイアンは、ドライバーよりももっと短く握ることを忘れないでください。

アドレスをしたら、身体とグリップとの距離が握りこぶし1つ半分になっていることを確認しましょう。

正確なアドレスが出来ていれば、自然と握りこぶし1つ半分になっているでしょう。

握りこぶし1つ、あるいはそれ以下になっているという方は、近すぎるという証拠です。
もちろんそれ以上だと言う方は、遠すぎるという証拠です。

ドライバー以上にアイアンでの距離は大事なので意識して修正するようにしてください。

ゴルフボールとの距離が近い場合は

アドレスでボールとの距離が近い場合、いくつかのミスに繋がります。

ボールとの距離を近くに立つデメリットは、シャンクが出やすかったり、トップが出やすかったり、スイング軌道がずれて飛距離が出なかったりすることです。

ボールとの距離が近いと、両腕の可動範囲が狭くなってしまいます。
ですから、身体全体を使ったスイングが出来なくなってしまうのです。

そうすると手打ちになってしまいますよね。

また距離が近い状態で打とうとすると、身体が伸びてしまってかかとに重心がきてしまい、不安定なスイングになりかねません。

そんなミスをなくす方法は、アドレスで左腕が真下に伸びるようにすること。
すると、ダウンスイングで自然とアドレスに戻るでしょう。
懐を広くすることでスイングスピードが落ちず飛距離が出るのです。

ダウンスイングで窮屈に感じるゴルファーは、ボールとの距離が近いと判断しましょう。
アドレスとボール位置の確認は

•両脇を閉める
•左腕はまっすぐ垂直に下ろす
•ヘッドをボールに合わせる
•練習する中で微調整する

です。

ゴルフボールとの距離が遠い場合は

アドレスでボールとの距離が正確に取れないことはゴルフスイングにとって非常にマイナス要素です。

スイングの成否はアドレスで決まるのです。

ボールとの距離が遠い場合に起こることは、

•ボールを芯で捕らえられない
•クラブヘッドの先に当たる
•身体が起き上がり、空振りの原因になる
•離れたボールを打ちに行くと上体が突っ込む
•身体の軸が安定しない

です。

ボールとの距離が遠すぎると、ボールにクラブを届かせようとして、身体が前につんのめってしまいます。
そうすると下半身はガタガタになり安定せず、身体全体を大きく回転させるスイングが出来なくなってしまい、手打ちになりやすいのです。

つまりボールとの距離が近くても遠くても、どちらでも手打ちになってしまうということです。

ゴルフスイングとは、身体全体を使って行う動作ですから、手打ちになってしまっては、ショットも安定しないし、飛距離も思うように出ないでしょう。

それだけアドレスでのボールとの距離がゴルフスイングにとって重要だと言うことなのです。

ボールを打つよりも大事

正確なアドレスをし、適切なボールとの距離を知ることは、練習場でたくさんのボールを打つことよりも大切です。

正確なアドレスと適切な距離を知らないままただ我武者羅に何百球打っても、それは無意味なことなのです。

ゴルフスイングで重要なことは、スイングの再現性。

毎回違うアドレスで、毎回ゴルフボールと身体との距離がバラバラであって、再現性の高いショットができると思いますか?

再現性の低いショットでどれだけ練習してもラウンドで良いショットは出せないでしょう。

最初は面倒くさいと感じるかもしれませんが、練習の1打1打の前に、上記したように毎回アドレスやボールとの距離を確認するようにしてください。
それが身に付いたと思っても、定期的にしっかりとチェックすることが大事です。

悪い癖と言うのはなかなか身体から抜けないので、気をつけていても無意識に前の悪いアドレスに戻ることはしょっちゅう起きるのです。

あれだけ練習やラウンドをしているプロゴルファーでさえ、ショットに不調を感じたら、アドレスやボールとの距離を再確認しています。

ゴルフに過信と面倒臭いは禁物なのです!

適切なボールの位置がゴルフを制する!

ボールの位置は、自分から見て左右方向と前後方向の移動があります。

しかしほとんどの人は、左右方向ばかりを気にして、前後方向を全く意識していません。
手打ちの原因は、ボールと身体との距離が適切ではないことだというのは理解できましたよね。

どうしても手打ちが直らない人は、ボールを適切な位置に置いてみてください。
そうすれば、手打ちが軽減していくでしょう。