ゴルフのホールインワンとはそのホールの第1打目がそのままカップインすること。
よって、スコアが1であることから、Ace(エース)とも言います。
ホールインワンの出る確率はアマチュアで2,000~2,500ラウンドに1回と言われています。
また、ホールインワンにも直接の場合や転がって入る場合などいくつかのパターンがあり、それにより確率も違ってきます。
そして、日本最初のホールインワンは、やはり日本最古のゴルフ場で、1903年(明治36年)開場の、神戸ゴルフ倶楽部で1906年に出たというデータがあります。
今回はホールインワンやホールインワンした後などについてお伝えします。
ホールインワンが認められない場合もある。直接カップインは奇跡!
ホールインワンになるには、2つの軌道があります。
まず、1つ目はボールを打ち、ホールまでワンクッション以上してカップインする場合。
もう1つは、1度も地面にバウンドせずに直接カップインする場合で、20,000回に1の確率と言われています。
月1ゴルファーの方だと滅多に起きない奇跡的な確率と言えるでしょう。
そして、後者の直接カップインした時には、ピンがひどく揺れていたり、カップの淵が欠けたり、カップが沈んだりもします。
但し、そのような状況の時でも、冷静に確認しなければならないことがいくつかあります。
カップにボールが入ったのが見えても、特に直接カップインした場合など、ボールがカップ内で止まらずに、跳ねてカップからボールが飛び出していないかの確認。
また、入っていてもカップとピンの間にボールが挟まり、カップの線よりもボールの上面が上にある状態ではないかの確認。
その時はボールがカップから出てしまわないように、そっとピンを抜いてボールをカップ内に落とせば、ホールインワンと認められます。
せっかくのホールインワンの機会、興奮のあまりの不注意により、無効にだけはならないように気をつけなければなりません。
ゴルフでホールインワンした後の手続きは?
さて、実際にホールインワンを出したら、仲間やキャディさんと盛り上がり、前後の組のゴルファーからも祝福されます。
なので、なかなか平常心には戻れないかと思います。
しかしそこは落ち着いて、まずゴルフ場の事務所に連絡をする必要があります。
キャディさん付きの場合はその点、心得ているのでお任せすると良いでしょう。
ホールインワンをした事をクラブ側に早く伝えて、加入しているゴルファー保険の(ホールインワン保険)手続きに必要な書類作成の準備してもらう為でもあります。
そしてラウンドを終えたら、その日のスコアカードに同伴競技者から署名をしてもらわなければいけません。
先ほどのホールインワンの必要書類と共に、保険会社への提出書類になるからです。
次に、加入しているゴルファー保険の保険会社にホールインワン達成の連絡をします。
そうすると、保険金の申請に必要な書類が送られてきますので、ゴルフ場の責任者や、キャディさんにサインをもらい、保険会社に保険金の請求となります。
またホールインワン達成のメインでもある祝賀会を開き、記念品等を贈呈します。
それから同伴キャディさんに対してはご祝儀を直接手渡ししてください。
ゴルフでホールインワンをした後は、慣習的にざっとこのような流れになります。
ホールインワン達成したとき日本と外国のゴルフ業界では風習が違う
日本ではゴルフのラウンド中、ホールインワンやアルバトロスを達成した際、祝賀会、いわゆるホールインワンコンペ、記念品贈呈、キャディさんへご祝儀、そして植樹などを催す習慣があります。
外国などではホールインワンを出したら当日に、同伴競技者、大体はゴルフ仲間や友人かと思いますが、彼等に直接ドリンクをご馳走する程度で、日本のような祝賀会やご祝儀などはありません。
なぜこのような風習があるのかと言えば、やはりかなり確率の低いことが起こったので、単純に幸運を仲間等におすそ分けして分かち合う、と言う意味合いが強いかと思います。
良いことが起こると、その次には悪いことが起こると言われる為の、厄払いもあるのかもしれませんね。
ホールインワン達成時のためにゴルファー保険に加入しておくべき!
ホールインワン達成時の慣習ですが、嬉しいことではある反面、金額的負担が大きい辛い出来事でもあります。
このような事態に対処するために、アマチュアゴルファーでゴルファー保険に加入している人は多いと思います。
日本国内において、同伴競技者が1名以上で、パー35以上の9ホールをラウンドしていれば、保険の保障に組み込まれているホールインワン保険が、保険金額の限度額でホールインワンを出したときにかかる費用を用立ててくれます。
例えば、祝賀会費用、贈答用記念品購入費用、キャディさんに対するご祝儀や記念植樹の費用などです。
ほとんどの場合、ホールインワンのお祝いコンペを催して、当日のコンペ参加者のプレーフィーや昼食、会食代と記念品の費用を負担します。
システムとしては、支出した費用の領収書を保険会社に提出して請求するだけです。
なので、キャディさんへのご祝儀は自分で用意せず、ゴルフ場から支払いをしてもらい領収書を発行してもらってから直接手渡しすることが必要です。
ゴルファー保険、セルフプレーで直接カップインした場合
これまでのホールインワン達成時の保険金請求は、キャディ付きの場合でのことですが、最近のセルフプレー主流にともない、キャディを使用しないセルフプレーでホールインワンを出したときにも、いくつかの条件を満たすときに限り支払の対象となります。
例えば、そのゴルフ場の使用人が目撃していて、署名、捺印がもらえる場合です。
コース管理の方や、茶店の従業員などが対象です。
次に、メンバーコースの主催している競技でのホールインワンで、競技参加者または、競技委員が目撃しており、署名捺印がもらえる場合。
そして、ビデオによる映像です。
但し、日時、場所そしてゴルファーが識別できることが条件となります。
そして第1打から、ホールインワンまでの連続した映像に限定されます。
あと、第三者の目撃によるものとして、前後のプレーヤーやワンオンチャレンジ等の企画に携わるイベント会社のスタッフや、ゴルフ場の出入り業者等で署名、捺印の証明書が得られる場合です。
セルフプレーでのホールインワン達成時も、手続きを踏んで、せっかくの加入保険を有効に用いたいものです。
直接カップインなんて場面は本当に奇跡としか言いようがありませんが、それが動画に残せたらきっと素晴らしい思い出にもなりますよね。
ゴルフで直接ホールインワンを出すにはミスショットすること!?
ゴルフのラウンド中、ホールインワンを出す確率は非常に低く、その中でもノーバウンドで直接カップインとなると、プロでは2013年にアメリカLPGA、アーカンソー州の試合で上原彩子プロが出したのが、ここ最近では有名です。
かなりの難度となりますが、そこまでは無理だとしても、ワンバウンドでもパー3でホールインワンを出す確率のあがる技術的な打ち方はないのでしょうか?
まず、最低限の条件としては、パー3ではグリーンに1発で乗せられる腕がある事です。
ただ、必ずしも上手な人や、ナイスショットしたからといって、ホールインワンを出せるのではなく、キャディさんによると、ややトップ気味のショットを打ったときが確率が上がるようです。
なんと、ホールインワン全体の3割ほどがミスショットで達成しているというデータもあります。
あと、国内の何か所かのゴルフ場は、故意にホールインワンを出すために設計されたというコースがあるので、そのようなホールインワンを出しやすいゴルフ場へ行くのも確率が上がる方法かと思います。
もしかしたら直接カップインのホールインワンも出るかもしれませんね。
ホールインワンは神様のいたずら!?
ホールインワンは、プロもアマチュアゴルファーも、起こった時には興奮してしまいます。
まして、直接カップインとなると運にも支配され、確率がぐんと下がるので自分ではなく他のゴルファーに起こったのを見ることもなかなかないものです。
思うに、ホールインワンの確率を上げる為に、ラウンド回数を増やすのも良いですが、とにかく何時も、パー3では100%グリーンに乗せるように集中します。
また、案外パー4やパー5で2打目、3打目が直接カップインすることを目撃するものです。
なので、自分の中でラウンド中、2打目、3打目をパー3ホールに置き換えて、カップインするように、普段からの意識や集中力で、ホールインワンの確率を自分で生み出すことも可能ではないでしょうか?
スコアとは別の挑戦を持つこともまた、ラウンドの楽しみのひとつです。