ゴルフスイング、フックグリップにしたほうがよいのか考える

最終更新日:2017/04/10

ゴルフスイングの基本、グリップについて考える時、フックグリップがよいのか、またはスクエアグリップがよいのか悩みますよね。

では、現代のクラブにあったグリップは何がよいのか見ていきましょう。

ゴルフでフックグリップは現在主流の握り方

ゴルフクラブの進化と共に、グリップの仕方も変わってきました。

現在のクラブで一番良いグリップと言われるのが、フックグリップと言われる握り方です。
別名ストロンググリップと言われます。
クラブを持って構えた時に、正面から見て左手のナックルが2個からやや3個位見えるグリップです。

現在のクラブは軽量金属ヘッドとなっている為、慣性モーメントが大きくなり、ヘッドを動かしにくくなった為、昔の小ぶりな木のヘッドと違い、フェースローテーションを行う必要がなくなりました。

ヘッドを意図的に動かす必要、すなわちフェースローテーションを積極的に行う必要のあるクラブでは、フックめにグリップするとローテーションがやりづらくなる為、スクエアやウィークにグリップするプレーヤーが多かったのですが、現在のクラブではそういった動作が不要である為、構えてそのままスイングする必要があります。

フェースローテーションを意識する必要がなくなった為、フックにグリップしたほうがフェースの開きを抑えられるのですね。
現在のクラブはフックグリップで握る様にしましょう。

ゴルフでフックグリップにした時のフェースの動き

ゴルフでフックグリップにすると、トップではやや手の甲側に折れる形となります。
この状態からダウンスイングを行い、インパクトゾーンにかけて手の甲が伸びた形でボールにヒットします。

アドレスでナックルが2、3個見える状態から手の甲がまっすぐなる為、そのままだとフェースが被った状態になりますよね。

フックグリップでアドレスし、手の甲を真っ直ぐにするとフェースが被る事を確認出来ると思います。

この状態でインパクトすると当然ですが、左に飛びますよね?
しかし、実際にスイングしボールを打つとそうなりません。

これは、インパクトゾーンで身体が開いてボールにヒットする為、ヘッドが被らずちょうどスクエアにボールにヒットする形となります。

現在のクラブでは、左サイドを止めて打つ必要がなく、フックグリップで積極的に身体を開く動きが必要になる為、下手に身体の動きを止めるとダグフックやチーピンが出るので注意が必要です。

クラブの特性を生かすために、フックグリップを採用しましょう。

ゴルフでドローを打つためにフックグリップにする

ゴルフで捕まったボールを打つために、フックグリップにしましょう。

構えた形からフェースの動きをあまり意識する事なく、素直にスイングするだけで、インサイドからクラブを下ろせれば自然とドローボールを打つ事が出来ます。
右打ちならやや右に出て左へ戻ってくるドローボールを打つ事が、捕まったよいボールという事になります。

ドライバーに限らず、ショートアイアンでもドローめのボールを打つ事によって、ボールをコントロール出来る様になります。

その為には、グリップをフックにして、インパクトで身体が開かない様にしてボールインパクトを迎えましょう。

最初は、トップからインサイドへクラブを下ろす事が難しく感じるかもしれませんが、フックグリップのまま、身体の左サイドを使ってダウンスイングを行う事によって簡単に習得できますので、練習してみてください。

スクエアグリップよりもフックグリップの方がドローボールは打ちやすいと言えます。
スライスしか打った事のないゴルファーは、ゴルフスイングの正しい動きを感じれるはずです。

ゴルフでフックグリップでもスライスする動き

スライスしか打てないアマチュアゴルファーの方が良く考える事として、グリップをフックにすればフック系のボールが打ちやすくなるという物があります。

確かに、グリップをスクエアやウィークにする事より、フックにした方がボールは捕まりやすくなります。

しかし、グリップをフックにしてもスライスしか出ないアマチュアゴルファーも多いのではないでしょうか。

グリップをフックにしてもフック系のボールが出ない為に、今度はダウンスイングでシャフトを寝かして無理やりヘッドだけをインサイドから持ってこられる方もいます。
これでは、フックやドローボールを打てても、コントロールが効きません。

グリップをフックにしても、トップからダウンスイングにかけてインサイドにクラブを下ろせなければボールを捕まえる事ができません。
トップからダウンスイングで手が前に出る動きが原因なのですが、これは上半身や腕でクラブを下ろそうとする為です。

ゴルフスイングは下半身の動きが重要ですので、グリップをフックにしてもスライスしか出ないアマチュアゴルファーは、下半身を意識した練習を繰り返し行ってください。

ゴルフグリップはフックグリップで指先寄りで握りましょう

ゴルフグリップの方法で、フックグリップの握り方として、手の平で握るのではなく、指先寄りで握るフィンガーグリップにしましょう。

手の平側、パームグリップよりも指先寄りフィンガーグリップで握るメリットは、手首を柔軟に使える事が挙げられます。
クラブヘッドを早く走らせる為に、フィンガーグリップで握ると手首の動きが固定されず柔らかく手首を使う事ができるのです。

逆に、パームグリップにすると手首の動きが固くなり、インパクトゾーンで上手くヘッドを走らせる事が難しくなります。
これでは、飛距離のロスにつながってしまいますよね。

アプローチでもフックめにグリップをしフィンガーグリップで握る事により、手首が柔らかく使える為、フェースを開いたり、ロブショットを行ったりし易くなります。

しかし、パッティングはフェースのブレを抑える必要がある為、手首の動きを抑える手の平側で握った方がよいですね。

スイングは指先寄り、フィンガーグリップがよいと言えます。

フックグリップとストロンググリップとは分けて考えた方がよさそうです

ゴルフでフックグリップは別名ストロンググリップと呼ばれますが、ストロンググリップと言うと、極端にフックめに握ったグリップのイメージがあります。
これは、普通のフックグリップが左手ナックルが2個やや3個程度なのに対して、さらにそれ以上ナックルが見える形で握る事で、強くフックを意識しているグリップといった感じがする為ですね。

最近はプロでもあまり見かけないグリップですが、インパクトゾーンでボールを押し出すイメージが強いゴルファーのグリップと言えます。

現在のクラブはナックル2、3個見えるフックグリップが適正と言える為、極端なストロンググリップは、逆にクラブの特性を生かせない可能性があります。

また、ストロンググリップは身体の回転が止まると左へひっかけやすくなりますので、ボールコントロールが難しいグリップと言えます。

ゴルファーの考え方や、スイングタイプで分かれますが、普通のフックグリップを習得して、悪い癖は直した方がよさそうです。

ゴルフでフックグリップは現在にマッチしている

フックグリップはゴルフクラブの進化と共に、現在にマッチしたグリップと言えます。
フェースローテーションを考える必要がない、大型ヘッドの普及でフックグリップにするゴルファーが多いですが、これは理にかなったものと言えそうです。

逆に、スクエアグリップやウィークグリップでは、現在のクラブで安定したボールを打つ事を難しくする可能性があります。

左手ナックルが2個から3個程度見える適度なフックグリップをいつも出来る様にグリップの練習も欠かせませんね。