日本の女子ツアーだけでなく、アメリカ女子ツアーでも韓国女子プロゴルファーの活躍が目立ちます。
国内外のゴルフツアーを見ていると、彼女たちは常に上位にいるので、スイングを見る機会も多いはずです。
解説者も良く絶賛していますが、彼女たちのスイングは教科書のように正しく綺麗なスイングです。
今回はそんな彼女たちのスイングに注目していきましょう。
韓国女子プロゴルファー パク・インビの綺麗なスイング
リオオリンピックで金メダルを獲得したのが記憶に新しい、韓国女子プロゴルファーのパク・インビ選手。
2013年には米ツアーで賞金女王にもなりました。
彼女の綺麗なスイングですが、非常に特徴的です。
バックスイングは体幹でなく、手先で上げているからです。
そしてトップで少し体幹が起き上がります。
それでも球が曲がらないのは、インパクトでしっかりとスクエアにフェースを持ってきているからです。
韓国女子プロゴルファーのスイングは、基本的にコンパクトですが、彼女のスイングはよりコンパクトです。
バックスイングでは、シャフトが地面と平行にならないくらい小さいです。
また必要以上にコックを使いません。
ダウンスイングでは、トップを保った状態からの下半身の切り返しがとても速いです。
そしてフォローはインサイドから振りぬきます。
綺麗なリストターンとフェースローテーションでインパクトとフォローを迎えます。
特徴的ではありますが、下半身は全くぶれず、面の崩れないプレーンの動きをもったとても綺麗なスイングです。
現在日本で活躍中 申ジエの綺麗なスイング
韓国で賞金女王、アメリカで賞金女王、そして世界ランキング1位に輝いた実績を持つ韓国女子プロゴルファー、申ジエ選手。
最終ラウンドで強さを発揮することから「Final Round Queen」というニックネームを持っています。
彼女の年代は、強豪選手揃いなのですが、その中でも練習熱心なことで有名です。
彼女のスイングは、スイングの教科書そのもので大変綺麗です。
ロボットの様に毎回同じリズム、同じスイングで再現性も高いです。
彼女のスイングの特徴は、バックスイングからフィニッシュまで両脇が全く開かないこと。
そこが彼女のショットの正確さを生み出しています。
ストレッチや筋トレを毎日欠かさず行っている彼女の高い柔軟性と筋力だからできることです。
たくさんのプロゴルファーが脇が開かないように、よく脇にタオルを挟んで練習します。しかしフルスイングだと離れてしまうので、ショートスイングでこの練習をするのです。
申ジエ選手であれば、フルスイングをしても挟んだタオルが落ちることはないでしょう。
プロゴルファーの中では飛距離が出ない方ではありますが、狙ったところに確実にボールをショットの精度は誰よりも高いです。
パワーがケタ違いの韓国女子プロゴルファー パク・ソンヒョンの綺麗なスイング
今シーズンからアメリカ女子ツアーにルーキーとして参戦している、韓国女子プロゴルファー、パク・ソンヒョン選手。
日本のツアーには昨年1度しか参戦していないので、あまり知られていないかもしれませんが、KLPGAをメインに活動していた時も、アメリカツアーで2位になったりと活躍が目立ちます。
今シーズンも始まったばかりではありますが、常に上位につけています。
そんな彼女のスイングは、綺麗な上に男性顔負けの飛距離を出します。
強固な腕と下半身の力、高い柔軟性と広い肩甲骨の可動域から生まれている飛距離です。
正直、綺麗なスイングではありますが、彼女のスイングを真似るのは非常に危険です。
ゴルフの解説者も彼女のスイングを見て、故障する可能性が高いと危惧していました。
300ヤードを超える飛距離を出すのですが、スイングはとてもコンパクトです。
しかしヘッドスピードがものすごく速いのです。
女子プロゴルファーのスイングは、一見軽くゆっくりとしたスイングに見えるのが多いのですが、彼女のスイングは力強くて速いのが特徴です。
女子プロゴルフ界の新星 チョン・インジの綺麗なスイング
去年、彗星のごとく現れ、日本のメジャー、アメリカのメジャーで優勝を果たした現役大学生の韓国女子プロゴルファーのチョン・インジ選手。
女子プロゴルファーのヘッドスピードは平均40m/sですが、彼女のヘッドスピードはなんと45m/s以上です。
175cmという長身を生かしたスイングは、豪快なだけでなくとても綺麗です。
そのため彼女の飛距離は、平均263ヤードも出るのです。
これだけ飛ばすのですが、正確性のあるショットでもあるのが強さの理由でしょう。
さきほど紹介したパク・ソンヒョン選手とは正反対で、なめらかなゆっくりしたテンポのスイングです。
左手の使い方が非常に柔らかいです。
体の回転を良くするためにフォロースルーで左手、左ひじ、左脇を小さく使っています。
そしてヘッドが抜けた後にボールが飛んでいく方向に右手が大きく伸びます。
これがしっかり打っているのに軽く打っているように見えるのです。
そして体が止まらないので、飛距離は出るけれど曲がらない正確な安定したショットが打てるのでしょう。
忘れてはいけない不動の人気女子プロゴルファー イ・ボミの綺麗なスイング
スイングが綺麗な韓国女子プロゴルファーで忘れてはいけないのが、イ・ボミ選手です。2015年、2016年と2年連続日本女子ゴルフツアーで賞金女王に輝きました。
彼女の綺麗なスイングをお手本にしている方は多いのではないでしょうか。
ツアーで解説者がいつも絶賛しているのが、スイングで頭をぎりぎりまで残していることです。
雑誌のコマ送り写真でも彼女がスイングのどのあたりまで頭を残しているかを説明しているものを多く見ます。
そしてなんといっても日本に広めたスイング法「べた足スイング」です。
べた足スイングにすることで、軸が全くぶれず、足腰をしっかりと踏ん張った、力強く安定したスイングになっています。
彼女のスイングを何度も見ていると良く分かるのですが、インパクトでパンっとはじいています。
これが安定した上に飛距離を出している理由なのです。
そして申ジエ選手と同じで、両脇を絞めているので、体の回転につられて腕が動いています。
それぞれの韓国女子プロゴルファーのスイングの特徴
もちろん、ゴルフスイングはそれぞれの特徴があって、完全に一緒ではありません。
しかし韓国女子プロゴルファーのスイングは、教科書の様に綺麗で特徴はあるものの、みんな似たスイングをしています。
そんな彼女たちのスイングの特徴は、
・無駄な動きのないコンパクトなスイング
・足腰をしっかり踏ん張ったべた足スイング
です。
日本の女子プロゴルファーは、比較的オーバースイングの選手が多いです。
オーバースイングだと、ショットが安定しません。
もちろん彼女たちもプロなので上手ではありますが、ショットの安定性が韓国選手に比べて劣ってしまうのは、それが大きな要因でしょう。
アマチュアも同様で、オーバースイングの人が多いです。
飛距離を出したいという気持ちからオーバースイングになったり、レッスン等で捻転が大切だということを聞くので、捻転を意識するあまり、必要以上に腰や腕を使ってしまっているのです。
韓国女子プロゴルファーのスイングは、みんな無駄のないコンパクトなスイングなので、似ているように感じるのは当然です。
彼女たちのべた足スイングは、意識を持つことで簡単に取り入れることができます。
ゴルフスイングとは、練習の際にいかに意識してスイングをするのかが一番大事です。
一打一打しっかりと高い意識をもって彼女たちの綺麗なスイングを目指しましょう!
良いイメージはあなたのスイングを綺麗にさせる
綺麗なスイングを何百回、何万回と見てください。
ゴルフは地道に練習することも大切ですが、良いイメージを作ることも非常に大切です。頭の中に良いイメージを作ることで、スイングする際の意識が高まるのです。
最近はスマホの普及もあって、好きなときに好きなところで好きなだけ動画を見ることができます。
できるだけたくさん綺麗なスイング見て、自分のものにしていきましょう!