ゴルフを始めた時から現在まで、ほとんど全ての人はレッスンを受けた時やネットのゴルフレッスン記事などでゴルフは左手主体で打つ、左のリードでスイングすると教わったのではないでしょうか。
これは耳にたこが出来るくらい繰り返し言われている事です。
このセオリーとは真逆の理論を展開しているのが片山晃です。
今までと全く反対の事をレッスンされるのですから、当然戸惑いや疑問は生まれてくるでしょう。
今回は片山晃の右手のスイングをそんな疑問を解決しながら見ていきましょう。
ゴルフ右手スイング論の片山晃ってどんな人?
では型破りなゴルフ理論、片山晃の右手のスイングを提唱している方は、一体どのような人物なのでしょう。
1989年に日本ゴルフ財団ゴルフインストラクターライセンスを取得し、1999年から2004年までキャロウェイゴルフに勤務していた片山氏は、初心者からトッププロまで年間2,500人以上のフィッティングを担当しており、スイングとクラブのマッチングを見抜く目の素晴らしさは実績が物語っています。
その後自身が考えた右手のスイング理論が話題を呼び、キャロウェイゴルフを退社後はタレントの舘ひろしさんや、寺島しのぶさん、藤森夕子さんなど芸能界や財界に数多くの生徒を持つインストラクターとして活躍されています。
クラブフィッターとしての経験から、ゴルファーのクラブ選びやスイングの悩みのアドバイスはもとより、2万部以上読まれた著書「右手のゴルフ」をはじめとするレッスン書やDVDなどのレッスン動画は多くの人から支持を得ています。
実際に右手のスイングをゴルフで実践して、ゴルフが簡単で楽しくなったと言う声もあるのです。
それでもゴルフは左のリードがセオリーじゃないの?
ゴルフのレッスンでは左手主体でスイングし右手は添えるだけとか、右手の動きがスイングの邪魔をするなどの理論がほとんどで、右手を使うといってもあくまでも左手の動きを助けるような役割で使うと教えています。
片山晃の右手のスイングはこのセオリーが間違いだとは言っていません。
けれど右手を主体にして右手で打つゴルフのスイングもあって、それで安定したショットも打てるしゴルフが上達する人もいることを教えてくれています。
ゴルフ以外のスポーツはほとんどが右手を意識して積極的に使っています。
右利きの場合、テニス、ダーツ、野球、ボーリングなどあらゆるスポーツで右手と左手を使った時ではどちらが上手くできるでしょうか。
そしてテニスや卓球ではフォアハンドとバックハンドではどちらが力強い球を打つことができるでしょうか。
おそらくパワーも精度も圧倒的にフォアハンドの方が高いはずです。
このように考えていくと右手を使うことのイメージがわいてくると思います。
普段の生活の中で最も使っている右手がゴルフでは不必要なものではなく、使い方を覚えれば強い武器になるという事です。
右手で打つのが片山晃の右手のスイングではない
ゴルフで片山晃の右手のスイングと言うと右手でボールを打つことと勘違いしてしまうかもしれないですが、決して右手だけでボールを打つことではありません。
右手だけを使うとアウトサイドインの軌道になりやすく、右肩が突っ込む形のスイングになってしまうのは目に見えています。
そうではなく右手を主体にして右サイドを使いボールを打っていくのが右手のスイングです。
片山氏が提唱する右手のスイングでは、してはいけないことがあります。
それは肩を回さないこと。
テイクバックで肩を回さないでフェースが体の横に来た時に90度に開いていて、後は右手でトップまで上げていくだけ。
この時に肩を回して入れるという意識は捨てます。
肩を大きく回しトップを作るとダウンスイングでフェースをスクエアに戻しきれず、フェースが開いたままインパクトを迎えスライスボールになり、距離も出ず弱い打球になります。
次に腰を切らないこと。
切り返しからのダウンスイングで左腰を閉じたままクラブを溜めながら下ろすことなくコックを解き、大きく横Uの字のようにヘッドを回してくると素晴らしい左軸のスイングができるはずです。
憧れのトッププロのスイングはプロだから出来る
左サイドを意識して肩を回し上半身の捻転を作り、右脇を締めながらためを作り左のリードで腰を切って振りぬくという今までのスイングは、憧れのプロゴルファーのスイングで美しく素晴らしいものです。
左サイド主体のスイングというのは理想であってすべてのゴルファー、とくに一般のアベレージアマチュアゴルファーに必ずしも当てはまるものではないということです。
プロのスイングを見てその真似をしイメージ通り打てるかというと、答えはNOだと思います。
プロの鍛えられた体幹や練習量に基づいたスイングがイメージだけでものに出来るものではないからです。
プロ並みの練習量とトレーニングを積めるゴルファーなら左手でも器用に打つことが出来るかもしれませんが、週に1回、月に1回しか練習できないアマチュアゴルファーが、不器用な左手を使うことはデメリットでしかないのです。
今までのセオリーで中々ゴルフが上達しなかった人たちは少し考えてみてください。
いわば左手でお箸の使い方を練習するようなものです。
そんな練習を月に1回もしくは月に2、3回の頻度で、すぐに上手くお箸が使えるようになるでしょうか。
普段使い慣れていない左手を無理に主体にしてプロの様なスイングにしようとするのが一般的な理論です。
片山晃の右手のスイングはこの理論とは全く反対のものなのです。
利き手は器用に決まってる!片山晃の右手のスイングでゴルフが変わる!
左サイドを主体にスイングしてきた人には、すぐには納得できないことかもしれませんが、これまで数十年以上利き腕として使ってきた器用な右手を使うことにより、もっと簡単に、そして早く上達することが出来るのです。
これまで左サイドを意識しても上手くいかないという方は、一度片山晃の右手のスイングを意識してみてください。
今まで難しいと感じていたゴルフスイングが変わって行くことが実感できるかもしれません。
実際に変わったという人の意見では
「私はゴルフに重要なのは右手だと気付いたのです。ゴルフは左手が重要という通説に今まで疑問を感じていたこと、長い間それでは上手くなれていなかったということ、右手に着目するようになったらスイングが驚くほど安定したこと」
などがあります。
youtube動画でも片山晃の右手のスイング動画を見ることができます。
動画の中で片山氏が詳しく右手のスイングの正しい動きやポイントを解説されていますので、右手のスイングを試してみたいけど実際どうすれば良いのか知りたい人は是非ご覧になって下さい。
こんな人にこそ片山晃の右手のスイングを試して欲しい
長い間ゴルフをしていると年齢と共に飛距離がガクンと落ちたという話を良く耳にします。
そして落ちた飛距離を取り戻そうと左サイド主体の腰を切るスイングでヘッドスピードを上げる練習をして腰や腕を痛めてしまったり、余計にスイングがバラバラになってしまった人などは、一度片山晃の右手のスイングを試してください。
20代、30代の若い世代であれば、筋力やバネ、体にも柔軟性があるので自然に飛ばせるでしょう。
しかし年齢を重ねるにつれて残念ですがそれは難しくなります。
それどころか頑張れば頑張るほどスイングがおかしくなってしまうなどという悪循環さえ起きてしまうのです。
実はその原因が左手主体のゴルフにあったとしたら?
現に右手主体のゴルフをする片山氏は決して若くはありませんし、体格もごく普通ですが270ヤードも飛ばせるのです。
「飛ばす為に大切なのは下半身の使い方です」といったことを何度も聞いたはずです。
しかし、左サイド主体の下半身の使い方は習得がとても難しく、体への負担もかなりかかるのです。
これからも長く楽にゴルフを楽しみたいシニアはとくに必見です。
左でも右でも自分に合ったゴルフのスイングを
ゴルフでは左サイドを意識しようが右手と右サイドを意識しようが、最終的な目標は全く同じですよね。
より遠くにそして狙ったところへボールをうまく運ぶことが出来れば、良いスコアを維持し続けることが出来ます。
その目標への道が左からなのか右からなのかという違いだけです。
左の道からではたどり着けない人が右の道を行っても良いではないですか。
一般的なゴルフ理論とは全く真逆で戸惑いますが、それでいて最も理にかなった片山晃氏の「右手のゴルフ理論」をぜひあなたにも実践してほしいと思います。