ゴルフの競技人口の減少に歯止めがかからず、「カジュアルなスポーツとしてのゴルフ」を浸透させたいゴルフ場には、今、多くの若いキャディさんが働いています。
一方、昼の水商売と言わんばかりに、キャディさんに若さや容姿の良さを求める男性も多いのもこれまた事実。
でも楽しくプレーできて、いいスコアがでるためには若いキャディさんが必須、とは限りませんよ。
残念ながらキャディは選べません
ネットで、「ゴルフ、キャディ 若い」のキーワードで検索すると、「若くて美人のキャディさんがいるゴルフ場を教えて!」なんて質問している人がたくさんいますね。
そして若いキャディをアピールしているゴルフ場も結構あるようです。
せっかく安くないプレー費やキャディフィーを払って、おまけに一日中一緒にいるのだから、「べっぴんさん」や「かわいい」人のほうが楽しいに決まっている、と思うのも一理ありますね。
でも実際は「若くて美人のキャディさん」にあたるかどうかは運次第です。
基本的に、夜のお店みたいな「指名制度」がないからです。
しかし、大丈夫。
ほとんどのキャディさんは日焼けを避けるためにしっかりメイクをしています。
だから、みんな「かわいい」ですよ。
かわいくて溌剌としたキャディさんがついてくれたら、それは男性ゴルファーならテンションも上がって、楽しくスタートできますね。
若いキャディはゴルフを知らない?
ハウスキャディの場合、若ければ、高校卒業でキャディとしてゴルフ場に就職します。
体育会系のクラブに入っていたとか、やはり運動が好きな人が多い印象です。
採用する側も基礎体力の低い人は採用しにくいでしょうしね。
溌剌、礼儀正しい、という点でも運動経験者のアドバンテージは高いですね。
そういった新卒の場合は、ゴルフ経験のない人がほとんどです。
キャディというのは、コースを案内するのが仕事なので、ゴルフ経験は採用時に必須ではないからです。
ゴルフのルールとコースの知識を徹底的に覚え、加えて接客の訓練もしたのち、実地で経験を積んでいくのです。
後に、自分自身もゴルフを始めるパターンは多いですね。
例外は、高校、大学のゴルフ部出身者やプロを目指す研修生、練習生です。
彼らはゴルフを知っている若いキャディさんです。
それ以外は、マニュアル通り、距離やグリーンの傾斜を正確に伝え、ルールに則って安全に速やかに進行することに全力を注ぎます。
どういうことかというと、若いだけのキャディはゴルファー目線でコースを案内するところまで達している人が少ないということです。
それでも若いキャディはゴルフ場に必須
ひと昔もふた昔も前のゴルフ場のキャディさんといえば年配の”おばさん”が当たり前でした。
コースを知り尽くしたキャディさんがそのゴルフ場に格を付け足していたのでしょう。
時代は進み今では、元気溌剌なキャディさんが、「スポーツとしてのゴルフ」「敷居の高くないゴルフ場」のイメージを体現しているようです。
経験が少なくても、笑顔で一生懸命ボールを探してくれたりしたら、気持ちいいものですね。
さらに、きびきびとリズムよく動いてくれるキャディさんだったら、リズムよくプレーできていいスコアを出せたりするものです。
とくに、若いゴルファーをどんどんを増やしたいゴルフ業界としてはそういったイメージはとても大切です。
とはいっても、ベテランキャディもゴルフ場には、やはり不可欠なのも事実。
各年代のキャディがバランスよく揃っているゴルフ場は経営が上手なんだと思います。
まあ、これはゴルフ場に限らず経験値が重要な要素を占める職業には押しなべて言える事でしょうが。
走れるうちは若いキャディといえます
ところで、ゴルファーにとって「若いキャディさん」というのは何歳くらいまでを指すのでしょうか?
10代?20代?20代前半?
人によって感覚はさまざまですよね。
逆に若くないキャディさんというのは何歳から?
40代?30代?20代後半?
男性にとって好きな女性のタイプ、ということになってしまうのでしょうね。
つまるところ、ゴルファーの年齢との差で決まるのでしょう。
客観的な要素ということになると、体力、運動能力の点からも判断できるのではないでしょうか。
反応が速いこと、走れることは仕事上重要なポイントです。
若くなくなってくると、やはり衰えますし、実際膝などの故障も多くなります。
でもそこは、走らなくていいように仕事を進めていけるようになるのが経験の差というものです
問題はベテランになると、単に要領をかまして横着なだけ、になっていくパターンもなきにしもあらずだということです。
キャディはコースに出てしまうと基本自分ひとりで仕事をするので、個人によるバラつきが顕著に表れます。
要するに、「キャディさんの若さ」は、年齢差よりも個人差、ということにならないでしょうか。
かつてベテランのキャディさんは怖かった?
先ほども書きましたが、かつて名門といわれたゴルフ場ほどキャディさんが怖い、エラそうという話をよく耳にしたものです。
とくに、初心者に対して厳しいキャディさんは多かったようです。
進行が遅いために後続の組に迷惑をかけることがないよう、またゴルフは紳士のスポーツだからマナーをまず覚えよ、いう常識?のせいでしょうか。
本来ならば一緒にプレーしている先輩たちが指導するべきことなんですがね。
セカンドショットで残りの距離を訊ねても、「どれで打っても同じ」と言われてしまい、アイアン1本しか渡してくれなかったり。
ティーショット後にアプローチまでに必要なクラブを全部渡されて、グリーンまで勝手に行ってと言わんばかりの態度だったり。
まあ、言ってることは結果的には正しいので初心者としては反論できない、なんて悔しい思いをした人も少なからずいたようです。
今では有りえない話ですね。
その反省からか、バブル後期ごろには、『(4人の)パーティーに若いキャディが2人つき、ホテルレベルの接客をする』ことをコンセプトにしたゴルフ場も多数オープンし、いい評判を得てましたね。
もちろん料金もバブルではありましたが。
ゴルフ接待の時は若いキャディに注意
ところで、日本男性の”若い女の子好き”は世界的に有名です。
せっかく安くないお金を払って遊ぶのだから、好みの”若くて美人”のキャディさんを求めて何が悪い!と反論されそうですが、こと接待の際は注意が必要です。
外見よりも力量が重要になってくる場面だからです。
(接待する相手が、若い美人でなければダメなんて人だったら困ってしまいますね)
とはいっても、冒頭でお話ししたようにキャディを選ぶことはできませんので、運よく”若くて美人”のキャディさんが付いたときは、接待するお客様に特別の配慮を求めるなどのマニュアル以外の要求は、キャディの力量をよく見極めた上でしましょう。
技術的な配慮、接客的な配慮いずれも、自身もゴルフをする、経験豊富なキャディさんでなければいい結果を生みません。
経験の浅い”若くて美人”のキャディさんには、いっそのこと特別の配慮を求めず、ボールをしっかり見て、正確な距離とボール拭きだけをきっちりして、あとはニコニコしててくれたらいいから、くらいのほうがいいかもしれません。
(接待する相手がそれでいいなら尚更ラッキーですね。)
そうすれば、がっかりしたりあとでフォローに苦労したりということを避けられそうですから。
キャディさんはコースの専門家です。
主に男性ゴルファー目線で書いてきましたが、女性ゴルファーはどう思っているのでしょうか?
私の場合、正直なところ、年配のベテランのキャディさんはちょっと苦手です。
女性は女性からの視線や評価が痛いものですし、個人的に仕事に横着が見える人に数多くあたったことがあるからかもしれません。
プロとして、慣れ慣れしすぎない態度でキビキビしているなら、年齢を問わずプレーのパートナーとして大歓迎です。
ぜひともキャディさんの知識を目いっぱい拝借していいスコアを出すぞ!って感じです。
次のラウンドで是非とも相性のいいキャディさんにあたることを期待したいです。