2016年のブラジル、リオ・オリンピックにゴルフが復活しましたね。
ゴルフにおけるオリンピックの位置づけはどの様なものなのでしょうか。
オリンピックはアマチュア競技の祭典というイメージがありますが、近年はプロ化されたスポーツにプロが多く出場する様になりました。
アマチュアは出れない遠い存在になってしまった感がありますね。
今回、オリンピックに出れないプロの意識はどうなのか
オリンピックに出場するという事は、その国の代表として名誉な事であるととらえられています。
しかし、今回場所がブラジルでありそのブラジルで流行しているジカ熱の影響により、出場が決内定したプロゴルファーの辞退が相次ぎました。
日本でも、松山、谷原両選手が出場を辞退しました。
国を代表する選手として、出場したかったプロも多かったと思うのですが、リスクマネジメントの観点からあえて出場しない事を選択したのだと思います。
ただ、技術、実績の面で代表選手にも負けず劣らずの選手の中には、出れない悔しさを持つ選手も多かったと思います。
ゴルフツアーの中で最もレベルが高く、出場が難しい4大メジャートーナメントよりさらに難しいですからね。
そう、オリンピックは4年に一度しか訪れません。
オリンピックに出たいけど出れない選手、オリンピックを見て悔しさを募らせる選手は4年後の東京を見据えて猛練習を重ねているに違いありません。
きっと、日本のプロゴルフのレベルは益々上がっていく事でしょう!
プロ化されているスポーツから見たオリンピック
プロ化されており、しっかりとしたリーグもスポンサーも確立されているスポーツは、オリンピックの種目として必要なのでしょうか。
この話題は以前からあり、昨今でも引き続き語られている内容ですよね。
ゴルフ以外にも、サッカー、テニス、バレーボールなどなど多くのオリンピック種目においてプロの選手が出場しています。
本来、オリンピックはアマチュア競技者の祭典の意味合いが強かったのですが、昨今プロスポーツとして確立されている競技が多くなり、より高いレベルでの競技を行わせる為にプロ選手の出場が当たり前になりました。
アマチュア規定が撤廃され、様々なスポーツがオリンピック種目として採用されています。
近代オリンピックというイベントが商業主義になり、スポーツメーカーを始め、多くの利害関係者の思惑が交錯する事を考えると仕方がないのかもしれません。
そして、ゴルフは世界的に見てもプロスポーツとして地位を確立しており、かつ競技人口も多いスポーツの為、オリンピック種目として復活した事のメリットは大きいと思われます。
しかし、別の見方をすれば、アマチュアゴルファーの夢舞台としてオリンピックが存在する。
プロの選手だけではなく、オリンピックに出れないアマチュアゴルファーの夢の場所といった位置付けでもよいのかもしれませんね。
全ての競技にプロが出場できる訳ではないので、一部選ばれている競技にちぐはぐな感じがしますが、この流れ、形は変わらずにオリンピックは開催されていくのでしょうね。
リオ・オリンピックのゴルフ開催コース
ブラジル、リオ・オリンピックのゴルフが開催されたオリンピックコースは、このオリンピックが開催されゴルフが正式競技になった為新たに建造されたコースです。
全体的にフラットで、距離もさほど長くない為、平均的なコースという印象です。
過度なハザードも設置されていません。
しかし、海沿いにある為、風の影響はもろに受けます。
風が穏やかな日はプロにとってみればやさしい部類に入るコースなのではないかと感じられます。
アマチュアにしてみれば、曲がらなければそこそこスコアはまとめられるのではないかと思いますね。
ブラジルのゴルフ人口は数万人とまだまだ少ないですが、これから先経済成長していく中で競技人口は増えていくでしょうし、今回出れないブラジル人プロも次のオリンピックに向かって練習しているのでしょうね。
オリンピックに出れないプロはツアーでがんばる
今回、オリンピックに出れないプロ選手は、国内、外ツアーでさらに腕を磨き、頑張るでしょうね。
プロである以上、実績を残してなんぼの世界。
ツアーで優勝する事はもちろん、メジャーに出場する事、オリンピックに出場する事もプロゴルファーとしての箔がつきますよね。
日本人であれば日の丸を背負っていく。
相当なプレッシャーだと思います。
しかし、名誉でもあります。
この表裏の意識のなかで、自分の技術をぶつけていく。
ゴルファーとして成長しますよね。
出れないプロも4年後に向かって出場する為にツアーで技術とメンタルを磨き、日々努力を重ねているに違いありません。
その努力が、日本のゴルフのレベルアップにつながる事は間違いないでしょう。
オリンピックにあと少しの所で出れない女子プロ
ブラジルオリンピックにあと少しの差で出れなかった渡邉彩香プロ。
本当に僅差でしたね。
2番手の大山志保プロとの差はわずか2ポイントでした。
大山プロも必ずオリンピックに出場すると意気込みをあらわにしておられました。
僅差での戦いは、本当に1打1打の勝負ですね。
オリンピック出場選考までの試合の中で、ショット、パットの積み重ねで、最後に渡邉プロがやってしまったミス。
本当に最後18番ホールのミスでした。
普段なら何気ないショートアイアンのショットだったのかもしれません。
しかし、オリンピック出場がかかったショットだった事が手元を狂わせたのかもしれませんね。
出場する為に果敢に攻めた結果、無情にもボールは池の中に。
結果、渡邉プロはオリンピックには出れない事になってしまいましたが、この悔しさをバネに次の東京オリンピックを目指してもらいたいですね。
しかし、本当にゴルフの1打というのは大きいものだという事を改めて感じさせられました。
東京オリンピックにはどのプロが出るのでしょう
4年後、東京でオリンピックが開催されますが、ゴルフの開催コースは霞ヶ関カンツリークラブとなりましたね。
ゴルファーなら一度は耳にした事のある名門コースなのではないでしょうか。
過去、プロ、アマチュア問わず何度もメジャーな大会が開催されたコースです。
このコースに世界中のトッププロが集まり、競技が行われます。
ゴルファーなら胸が高鳴るのではないでしょうか。
日本のツアーでも、招待選手として海外のメジャーな選手が呼ばれますが、オリンピックの舞台は男子も女子も一度に大勢のメジャープレーヤーが集まります。
メジャートーナメントは海外で開催される為、実際に現地に行かないとそのプレーが見れなかったのですが、今回はオリンピックの開催で選手がやって来てくれます。
はたして、日本人選手は誰が選ばれるのでしょうか。
男子は松山プロ、石川プロの競演とか言われていますが、まだ4年先です。
彼らよりも年下のもっとすごい選手が現れる可能性だってありますし、今回出れないプロも虎視眈々と狙っているはずです。
今から、楽しみです。
やはりオリンピックは特別な存在
プロ競技として確立されているスポーツでも、オリンピックに出場するというのは特別な事だと思われます。
その国を背負って出場する。
その為に4年間がむしゃらに練習を重ねる。
ゴルフもこの4年に1回しかない競技の為に、目標を定めて練習を重ねる事によって、更にレベルアップされ、その高いレベルを見た全世界の視聴者がゴルフを始める事につながるのではないかと思います。