プロゴルファーになって安定して賞金を稼ぐようになると、賞金だけで年間数千万円からスポンサー契約もするようになると数億円の収入が得られるようになります。
ただそこまでのレベルになるまで子供の頃から多大なお金を使っていることは間違いありません。
皆様、自分自身の人生設計はお済でしょうか?
そこに息子、娘のゴルフ教育に必要なお金も盛り込んでいるでしょうか?
今回は子供とゴルフとお金についてお話ししていきます。
子供が最短でプロゴルファーになるまでに必要なお金
子供をプロゴルファーにさせる上で気になってくるのは、やっぱりお金がいくら必要かという金銭的な面ですよね。
かなりのお金がかかるということはなんとなく知っていても、具体的な金額はご存知ないかもしれません。
おおよそ、高校を卒業すると同時にプロゴルファーのテストを受けプロに転向する場合、最低でも3,000万円程度、大学に進学後にプロに転向する場合、最低でも5,000万円程度必要と言われています。
内訳は、小学校の段階で、日々のボール代・練習費用・レッスン代やラウンド費用などで、月々約11万円ほど必要です。
これを小学校の6年間続けると900万円必要ということになります。
これらに加えて、中学、高校では学費やクラブ代、合宿費用なども必要となってくるので、年間に掛かるお金は約300万円です。
中学と高校の計6年間を合わせると約2,000万円という、莫大な費用が必要になってきます。
もし、大学進学後にプロに転向する場合は、それ以上のお金がかかってくるので、その額はさらに大きくなります。
子供がゴルフ特待生で進学したらお金は掛からない?
小学校で約900万、中高で約2,000万円と、子供をプロゴルファーにするには莫大なお金が掛かるということがわかりました。
「うちはとてもじゃないけど、そんなお金はない。諦めよう」と思われた方も多いのではないでしょうか。
ですが、ここで諦める必要はありません。
高校・大学ではゴルフ成績の良い子供に対する「特待生」制度があるからです。
特待生制度とは、部活顧問・監督・ゴルフ関連事業所によって推薦されたり、場合によっては学校長によって推薦された学生に適用される制度です。
推薦された学生は学校によって違いはありますが、入学金や授業料が免除されることがほとんどです。
学校によっては、合宿費や試合代、帰省費用なども負担してくれるところもあるようですから、親としてはとても心強いですね。
自分たちの力だけで子供をプロゴルファーにすることは難しくても、こういった制度をうまく利用することで、「子供をプロゴルファーにしたい」という夢を現実に近づけることは可能です。
プロゴルファーになっても華が咲くまで経費はバカにならない!
小学校からコツコツと、高校・大学は学校の特待生制度をうまく利用して、子供は大学卒業後、見事プロに転向することができました。
これから先は安泰…とはならないのがプロゴルファーの世界です。
プロゴルファーのイメージは、トーナメントに出場し、様々なライバルと戦い、良い成績を収めて賞金をもらう、というのが主流なイメージだと思います。
このトーナメントというのは、プロゴルファーであれば誰でも出場できるというわけではありません。
まず、クォリファイングトーナメントというツアー予選会を勝ち抜く必要があり、そこで良い成績を収めることで初めてトーナメントに出場する資格を得ることができます。
そしてこの予選会にはもちろんお金が必要です。
その後、トーナメントに出場する際にも高い金額の出場費が必要ですし、滞在費用も少なくない額が必要となってきます。
そこで良い成績を収めることができればそれ以上の賞金が入ってくるでしょうが、そこに至るまでの道のりは金銭的な面だけを取っても簡単ではないというのが現状です。
子供に人気の野球やサッカーなどはどれくらいお金が掛かる?
ここまでで、子供をプロゴルファーにするためにいったいどれくらいのお金が必要なのかについて話してきました。
子供をプロゴルファーにするためには莫大なお金が必要となってきますが、子供に人気の野球やサッカーはプロになるまでにいったいどれくらいのお金がかかるのでしょうか。
プロゴルファーになるまでに必要なお金との差はどれくらいでしょうか。
遠征費や会費、その他の諸経費などの諸々を合わせて、高校卒業までを例にした場合、サッカーだと、およそ320万円プラス学費のお金が必要です。
野球の場合はそれよりも多少安く、約280万程度のお金が必要と言われています。
これらはあくまで一つのケースを取り出しただけなので、優秀な指導者や設備が整っているところに行かせた場合にはこの限りではありません。
ですが、やはり、プロゴルファーになるまでの必要なお金と比べると、かなり少額と言えるのではないでしょうか。
この金額の背景には、ジュニアにおける競技の普及度などによって、必要になってくるお金に大きな差があることが伺えます。
ゴルフをはじめるのが遅くても間に合う?プロにもいる?
プロゴルファーというと、家族に支えられながら、子供の時からいわゆる英才教育を受けている人が多いというイメージです。
ですが、高校・大学卒業後、または大人になってからゴルフの魅力に魅せられ、プロゴルファーを目指す人たちも少なからず存在します。
ですが、子供の時から多くのお金を掛けられてプロを目指してきた人たちと比べると、やはり練習量において大きな差が存在することは事実です。
10歳からゴルフを始めた人を例に挙げるなら、少なくても1日100球打っているとして、高校卒業の18歳になる頃には、約30万球を打っていることになります。
高校卒業後にゴルフの楽しさに気づき、プロゴルファーになりたいと思っても、子供の頃からプロを目指している人たちとはすでに大きな差が開いているのです。
プロゴルファーになるということはその人たちとも戦っていかなければならないということであり、ゴルフを始めるのが遅ければ遅いほど、大きな覚悟が必要となってくるでしょう。
子供の将来をお金の問題だけで潰さないために親が出来ること
子供がプロゴルファーになりたいと言い出した時、親なら、できるなら子供の夢を叶える手助けをしてやりたいと思うはずです。
ですが、現実的な問題としてお金に関わる問題は避けようがありません。
その時に「うちにはそんな余裕はない」と子供に夢を諦めさせるのではなく、それを言う前に親として何ができるか、そういった時に備えてどのような準備が必要かを考えることも、また、親としての責任ではないでしょうか。
その時の準備として、ある程度の貯金、貯蓄をしておくことは親ができることの1つかもしれません。
また、プロゴルファーを育てる家庭を補助したり、プロゴルファーになりたいという子供の夢を叶えるための援助を目的とした特待生制度もあります。
子供の将来を考える時に、そういった情報を可能な限り集めておけば、子供に夢を諦めさせる以外の道が開けるかもしれません。
子供の将来をお金の問題だけで潰さないためにも、ある程度の蓄えをしておくこと、様々な情報を集めていくことは、親が子供の夢を叶えるためにできる手助けの一つとなるはずです。
子供をプロゴルファーにするという夢の実現可能性
プロゴルファーになりたいという子供の夢、または、子供プロゴルファーにしたいという親の夢は壮大な夢物語のように感じる方も多いかと思います。
ですが、実際に色々調べてみると、諦めてしまう前に親としてできることは、思ったよりたくさんあるということがわかっていただけたのではないでしょうか。
中でも、特待生制度のある学校へ、子供を特待生として通わせることができたら、その夢は一気に現実に近づくように思います。
事前にいろいろな情報を調べ、ご自身の人生設計をなされることで、子供をプロゴルファーにすることも十分に実現可能ではないかと思います。