本場のPGAゴルフツアーで聞く英語の掛け声は日本と違う!?

最終更新日:2016/12/31

ゴルフでは掛け声からゴルフ用語まで結構英語を使用します。

しかし、自分たちが使っている英語と実際外国で使われている英語が違うことに気づくときがありませんか?

実は私たちが使っているのは「和製英語」がほとんどです。

海外でプレーするときしか英語を使いませんが、ある程度覚えておくと良い正しい英語を勉強しましょう!

ゴルフの掛け声”ナイスショット”は和製英語!

日本のゴルフ場で良く耳にする「ナイスショット!」の掛け声、実は和製英語で日本独特の掛け声なのです。

「ナイスショット」は褒めているように感じますが、外国人からしたらちょっと上から目線な感じがします。

推測ですが、レッスンプロが生徒に「ナイスショット」と言ったのを真似て使ったことから、褒め言葉として広がっていったのかもしれません。

正しい英語での掛け声は「グッドショット(good shot)」になります。

もしくは「グレート(great)」でも良いです。

リカバリーショットやアプローチショットの「ナイス・オン」や「ナイス・パット」、「ナイス・タッチ」、「ナイス・パー」とナイスのオンパレードです。

これらの「ナイス」も和製英語になります。

実際は「ビューティフル(beautiful)」や「グレート(great)」など褒め称える英語を使います。

「ナイス・パー」であっても「グッド4」といった感じです。

では「ナイス」を使う場面はないのか!?

というと、あります。

OBへ飛んだ球が木にぶつかって跳ね返って戻ってきた時やバンカーから上手く脱出できたときなど、トラブルショットのリカバリーでは「ナイス」を使います。

グリーン回りで「入れ~」の掛け声を英語で

日本のゴルフツアートーナメントを観ていると、カップ傍にボールが来るとファンの人が「入れ~~~!」とかなりの念を込めて叫んでいます。

その掛け声を英語では、「Get in the hole!(カップに入れ!)」と言います。

アメリカのゴルフツアーを観ているとこの掛け声は良く聞こえてきます。

実際耳にすると、「Get in the hole」は「ゲラホー」、「Get in」は「ゲリン」と聞こえます。

実は、おもしろい英語の掛け声もあります。

定番ではないのですが、アメリカでしばしば話題になる掛け声です。

それは「マッシュポテト(Mashed Potatoes)」です。

意味がわからないですよね。

これはみんなが叫ぶわけではなく、優勝がかかった局面などに目立ちたがり屋が叫びます。

解説者やギャラリーが思わず笑ってしまう掛け声です。

一説ですが、ポテト=ボールで「ボールがぐしゃぐしゃに潰されるくらいのナイスショット」ということだそうです。

面白い掛け声ですが、「マッシュポテト」はスラングではあまり良い意味を持たない場合もありますので、日本人は使わない方が良いかもしれません。

海外のゴルフ場でクールに英語を叫ぼう

米ツアーなどで外国人プレーヤーが自分の打ったボールに向けてよく叫んでいます。

海外でゴルフをする機会があったら、かっこよく英語で叫びたいですよね。

最近では日本の選手も自分の打ったボールに向けて英語で叫ぶ選手を見ます。

ショットしたボールに「行け~!」と言いたい時は「Go!Go!」と言います。

ツアーで選手やキャディが叫んでいるのをよく聞きます。

似たような表現では「Get up!」があります。

これは「上がれ~(=行け~)」という意味になります。

また、逆に「止まれ!」と言いたい時は、「Bite!」や「Get down!」と言います。

噛むという意味なのですが、芝や地面を噛め!という意味からこう表現されています。

アマチュアではあまり曲がり球を意識的に打つ人はいないかもしれませんが、「曲がれ~」と言いたい時は、「Break!」と言います。

アマチュアの方がよく言いたい言葉「曲がるな~!そのまま行け~!」と言いたいときは、「Stay there!」と言います。

ツアーで良く耳にするのは「Stay!」ですね。

外国人選手はこれとまた別に「(Be) patient!」と言うときもあります。

これらのようにたくさんボールに話しかけて、グッドショットを目指してください!

掛け声だけじゃない使えるゴルフ英語

ゴルフをしているといつか海外でプレーする機会はくるかもしれません。

アメリカのカジュアルなゴルフ場では飛び込みで行って、知らない人とラウンドということも有り得ます。

そんな時に掛け声だけではなく、ゴルフ用語もしっかりと英語で話せるようにしておきましょう。

まずは、ショートホール・ミドルホール・ロングホールと日本語では言いますが、これも和製英語です。

ショートホール=par3、ミドルホール=par4、ロングホール=par5と実はそのままの表現を使います。

そして、「パーオンした」となんとも英語っぽい感じですが、これは「green in regulation」です。

「ニアピン」と賞にまでなっている言葉ですが、「nearest the pin」または「greenie」と言います。

また同じく賞や大会名になっている「ドラコン」ですが、これは略語と知っている人は多いと思いますが、正式には「long driving contest」と言います。

思わず、惜しい!と言いたくなるのが、オーナーです。

発音は同じなのですが、日本では「owner(所有者・持ち主)」で外国では「honor(栄光・栄誉)」と意味が全く違います。

こういったように、日本のゴルフ用語はいかにも英語っぽい和製英語の宝庫です。

使う機会はあまりないかもしれませんが、これらが和製英語だという認識だけは持っておくといいかもしれません。

ゴルフで叫ぶファーの英語は正解か!?

あまりに多くの和製英語に現在自分が使っているゴルフ用語や掛け声を疑いたくなりますよね。

ではOBのときに、自分はもちろんキャディさんも叫ぶ「ファー」はどうなんだろうと思いませんか?

正解は「正しい英語です」!

正確には「ファー」ではなく「フォアー」ですが、これは発音の違いです。

「フォアー」の意味には諸説が2つあります。

Before」か「Forecaddie」の略だと言われています。

1つは、英国軍の号令「Be were before(前にいるやつ気をつけろ!)」が省略という説です。

もう1つは、ボールの落下地点を確認するために雇われていた「Forecaddie」に知らせるために発せられ、縮まったという説です。

どちらにしても前方への注意を促すための叫び声です。

最近はセルフプレーが多くなっているので、安全なプレーでゴルフを楽しむためにも、もしボールが危険な場所へ飛んで行きそうなときは、必ず自分自身のありったけの声で「フォアー!!」と叫びましょう。

ゴルフ特有の英語スラング

最近のゴルフ番組では、副音声で解説ではなく選手とキャディの話し声を放送するのが増えてきています。

アメリカやイギリスのツアーだともちろん英語です。

ある程度英語が話せる人でも理解できない英語が聞こえてくるのではないでしょうか。

ツアーだけでなく、外国のゴルフレッスン番組でも同様でしょう。

実は、ゴルフ特有の英語のスラングというのがあるのです。

実際に使用するということはほとんどないでしょうが、番組を見ていて少しでも理解できると楽しみも変わってくるので、主なものだけでも覚えてみましょう。

アプローチショットでトップして超グリーンオーバー!?ってシチュエーションでは「Airmail」と言います。

ショックなミスショットですが、ちょっとかわいらしい表現ですよね。

かっこよく決めるパンチ・ショット、スラング英語で言うと「Knockdown」です。

格闘技のような表現ですが、ノックダウンしてしまうくらいのショットってところでしょうか。

凹んでしまうミスショットがシャンクですよね。

シャンクという言葉を口にしたくないという気持ちを込めて「S-word」と表現します。

最後に連発したくなる言葉を紹介します。

Zone」は、「絶好調」という意味で使います。

絶好調のときには、「I’m in the zone」とかっこよく言ってみてください!

ナイスを封印して正しい英語を叫んでみよう!

みなさん、ツアートーナメントに行く機会があると思います。

招待等でPGAやLPGAの海外選手が来ることもよくあります。

そんな時に「ナイスショット」と言わずに「グッドショット」や「グレート」と叫んでみてましょう。

招待だけでなく、最近活躍してる韓国選手もナイスよりグッドの方が馴染みがあります。

ここで学んだ正しい英語で掛け声したら、海外選手が「おっ!?」と思って振り返ってくれるかもしれませんよ。

また、海外でプレーする際にキャディを付けたらもちろん英語での会話になります。

勘違いの和製英語を使うと伝わらないので、意思疎通に気を取られてしまってプレーに集中できなくなってしまいます。

そんな状況でも動揺しないように、しっかりと勉強しておくといいでしょう!