ゴルフスイングで左腕のたたみが出来る人と出来ない人の違い

最終更新日:2016/11/10

プロのフィニッシュは綺麗に左腕のたたみが出来ていてかっこいいですね。

どのようにしたらあのようなゴルフのスイングが出来るのでしょうか。

出来る理由と出来ない原因を探りながら試してみましょう!

左腕のたたみが出来ない人の特徴

緩みのないアドレスからスムーズにバックスイングを上げ、リズム良く切り返し、そしてフィニッシュ。

一見綺麗にスイング出来ているように見えるのだが、なんだかしっくりこない。

何度かそのゴルファーのスイングを見ているとダウンスイングからフィニッシュにかけて左腕に違和感がある。

そんなスイングをしているゴルファーを見たことはありませんか。

ダウンスイングで左腕がたためていないのが原因のようです。

左腕のたたみが出来ない場合、見た目はどうなっているのでしょうか。

多くの場合は、左肘が引けているように思います。

では、左肘が引ける理由はなんでしょう。

多くの場合はグリップエンドがヘッドよりも先に左側へ動いているようです。

ではなぜグリップエンドが左側へ動きすぎるのでしょうか。

いくつか原因があると思いますが、右手の力が強すぎて手でボールを当てに行こうとしている場合が考えられます。

また、トップで間がなく、ヘッドが下りてくる前にスイングしてしまっている場合もあるでしょう。

左肘を引いてボールを飛ばそうとしているゴルファーもいるかもしれませんね。

左腕のたたみをイメージするゴルフのドリル1

左腕のたたみがなかなかできないというゴルファーは、次の握り方で素振りをしてみて下さい。

どのように握るかというと、左手はいつも通りグリップを握るようにグリップエンド側を握ります。

右手は、左手から少し離して、グリップの先端部分を握ります。

スプリットハンドという握り方になります。

このように握って素振りをしてみて下さい。

ぎこちない動きになると思いますが、何度か続けてスイングしてみて下さい。

何度か続けていくと右手の役割と左手の役割が見えてきませんか。

左手の役割ですが、グリップエンドを支える役目をしていると思います。

右手に比べて動く範囲が少ないですよね。

逆に右手はクラブヘッドを大きく動かす役割をしていると思います。

もし、ダウンスイングでグリップエンドを支えている左手が大きく左に動いてしまうと、左腕のたたみが出来ないことが分かると思います。

そして、左腕がたためなければフィニッシュの形が取れないというのが分かると思います。

もう1つ別の握り方で試してみましょう。

左腕のたたみをイメージするゴルフのドリル2

次は先ほどよりも少し難しいと思いますが試してみて下さい。

右手でグリップエンドに近い方を握り、左手でその下(ヘッドに近い方)を握るクロスハンド(逆手グリップ)です。

逆手グリップをした状態で素振りをしてみて下さい。

とても振りにくいと思いますが、出来るだけ大きく上げて、フィニッシュまで振ってみて下さい。

左肘が上手くたためないとフィニッシュまでたどり着かないと思います。

これは、先ほどのドリル1と同じように、グリップエンドが支点の役割をしているというのがよくわかると思います。

強引に振ろうとすると左腕を痛めそうですね。

先ほどのスプリットハンドやクロスハンドで握ることで、振り遅れを防ぐことが出来ます。

そして、インパクト以降はヘッド側がグリップ側を追い越して左腕をスムーズにたたみながらフィニッシュの形までたどり着いていると思います。

左腕は意図的にたたむというよりは、ヘッドが振り遅れずグリップ側を追い越すことによって自然とたためてくるということがイメージできると思いますよ。

プロでも左腕のたたみをしていない人もいる?

プロゴルファーのスイング動画を何人も見ていると時々左腕のたたみをしていないプロもいることに気づくと思います。

特にアプローチショットを打っているときは、左脇が大きく空いているプロがいます。

これはミスショットでしょうか。

ですが、ボールの落ちた位置をみるとミスショットには見えません。

これはミスショットではなく、意図的に左肘を引いているのです。

なぜそのようなことをするかというと、左肘を引くことによって、クラブフェースの面を変えないでフォロースルーまでスイングしているからです。

遠くへ飛ばすことよりも、方向を重視したスイングといえますね。

パッと見た感じは、アマチュアに多いミスショットのように感じますが、プロの場合は意図的にこのようなスイングをしてボールをコントロールします。

左腕のたたみが上手にできるようになったら、このように意図的に左肘を引くアプローチショットやバンカーショットを練習してみても良いでしょう。

ですが、左腕をたためない人はまず左腕をたたむ練習をしっかりやった方が良いと思いますよ。

左腕のたたみが出来た時のメリットは何か

スプリットハンドやクロスハンドをやることによって、左腕のたたみをすることでどういったメリットがあるか、なんとなく分かってきているのではないでしょうか。

ダフってしまうゴルファー、振り遅れてスライスになっているゴルファーは、左腕のたたみが出来ていないケースが多いと思います。

その改善にもつながりますし、インパクト以降クラブヘッドがグリップエンドを追い越すことで、インパクト以降のヘッドスピードが加速しやすくなります。

アマチュアの場合、インパクトまでにヘッドスピードが最大となり、インパクト以降は減速しているケースが多々あります。

ボールを遠くへ飛ばそうと思ったら、インパクト以降にヘッドスピードが最大になるように振る方が良く飛びます。

自然と左腕をたためるようにしようと思えば、ある程度の練習をしないといけませんが、ただやみくもに左腕をたたもうとするのではなく、ドリル練習などを織り交ぜて左腕をたたむイメージをつくることによって、練習の成果が早く発揮されると思いますよ。

ゴルフはクラブをどのように扱うかが大事

スポーツの中には、道具を使ってするスポーツがいくつもあります。

ですが、ゴルフほどたくさんの道具を使うスポーツは少ないと思います。

これだけ多くの道具を使うスポーツですので、その道具をいかに効率的に使えるかが大事になってきます。

余分な力は使わずにクラブの性能を最大限に発揮させるには、体をどのように動かせばよいかを常に意識してた方が良いでしょう。

今回初めてスプリットハンドやクロスハンドでスイングしたというゴルファーもいると思います。

ただセオリー通りの握り方をするだけでなく、色々と試すことで新しい発見もあると思います。

右手1本や左手1本で素振りするだけでも新しい発見があるかもしれません。

練習場で淡々とボール打っていませんか。

効率的に練習して、無駄な費用はかけずに短期間で上達できるように練習してみて下さい。

練習場でドリル練習をすると周りの目が気になるかもしれませんが、迷惑が掛からないのであれば、周りは気にせずに色々と試してみて下さいね。

かっこいいスイングを目指そう!

アマチュアのスイングとプロのスイングの見ための大きな違いは、アドレスとフィニッシュだと思います。

始動し始めれば、ほんの数秒でスイングは終わります。

特にフィニッシュは左腕のたたみが出来なければ綺麗なフィニッシュにはたどり着けません。

左腕のたたみをスムーズにして、かっこいいスイングを目指してみて下さいね。