ゴルフのレッスンプロの資格【pgaティーチングプロ】

最終更新日:2016/11/09

日本でゴルフにおいてプロと宣言できるのは日本プロゴルフ協会(pga)のプロ認定試験に合格したものだけです。

ゴルフが上手なことだけでなく、様々な条件が揃っていないと取得どころか試験を受けることも出来ません。

そんな狭き門をクリアした人だけが持てる資格なのです。

今回はpgaレッスンプロについてまとめましたので、興味があったら読んでみてください。

pgaとはどんなところ?

pgaの正式名称は、公益社団法人日本プロゴルフ協会と言います。

1957年に関東と関西のプロゴルフ協会を統合して、男子のプロゴルファーの団体組織として発祥しました。

2013年には、内閣府の許可を得て公益社団法人となり、現在に至っています。

主な業務は、トーナメントプレイヤーやティーチングプロ(レッスンプロのPGAでの資格名称)の認定作業や、プロテストの運営、ゴルフの技術、ルール、マナーの調査研究や指導を行っています。

ゴルフ普及事業に於いては、プロゴルファーだけに留まらず、ジュニアゴルファーの為のゴルフ拡大やフィランスロビー活動を通じて、アマチュアとのコミュニケーションを図り生涯スポーツとしてゴルフを捉えることのサポートも行っている団体です。

かつてはトーナメントの運営も行っていましたが、1999年に日本ゴルフ機構(JGTO)が独立して運営に当たる事になった為、現在は、日本最古の歴史のある日本プロゴルフ選手権の主催と満50歳以上のプロが参加できるpgaシニアツアーのみの運営を行っています。

現在のpgaには、5,000名を超えるゴルフのプロフェッショナルが登録されています。

会長は、プロゴルファーの倉本昌弘氏が就任しています。

ゴルフレッスンプロはpga所属が当たり前

レッスンプロを養成認定する団体は複数あります。

ここでは、日本のプロゴルフの最大の団体であるpgaの説明をしていきます。

1985年に「インストラクター資格認定制度」の形で発足させ、2002年に「pgaティーチングプロ」に資格名称を変更し現在に至っています。

ティーチングプロの資格名称はpgaの登録商標となっています。

pgaは内閣府の管轄下にあり、「プロゴルファー」として唯一認定されている団体であることが他に所属するレッスンプロとの大きな違いです。

20歳に達した男性なら誰でも受験資格はありますが、書類審査から始まり実技、筆記、面接試験、講習会での検定や入会セミナーを経て初めて会員として登録が出来る仕組みとなっています。

実技試験の基準も2ラウンドで158ストロークと他の団体に比べて非常にレベルが高く、講習の内容もゴルフを教える為の綿密なプランに沿って行われています。

ゴルフの技量はもちろん、その人に会った指導の技術を兼ね備え団体としても大きな信用を得ていると言うことです。

せっかく、ゴルフのレッスンを受けるのであれば、pga所属の「ティーチングプロ」に習ってみたいですね。

pga資格にも種類がある

pgaの資格には、「トーナメントプレイヤー(TP)」と「ティーチングプロ(TCP)」の2種類があります。

「トーナメントプレイヤー」の資格の定義は、ゴルフの技量が特に優れトーナメントに出場するだけの技能及び知識を有したものとされています。

16歳以上の男子が受験することが出来ます。

年に1度行われ、書類審査 プレ予選、1次、2次、最終プロテストを行い上位50位タイまでのものが合格し、pgaに入会可能となります。

「ティーチングプロ」〈レッスンプロのpgaでの資格名称)の資格の定義は、ゴルフの指導技能に優れ、広範囲にわたるゴルフの知識及び指導要領を取得した者に付与されゴルフの普及と発展を目的に活動するとあります。

「ティーチングプロ」は、B級とさらに上の資格A級があります。

A級を取得した場合は、認定と同時にジュニア指導資格の取得が可能となります。

pgaの事業の一つにジュニアゴルファーの育成がありますが、子供たちへの技術指導だけに留まることなく、子供たちが体を動かす外遊びを復活させるという大きな目的をpgaでは掲げています。

ゴルフレッスンプロになるためには

ゴルフのレッスンプロの試験はいくつかの団体で受験できますが、代表的なpgaの要項をご紹介します。

pgaのティーチングプロの受験資格は、受験年度に20歳に達している男性であればだれでも応募が出来ます。

そのほかpgaトーナメントプレイヤー会員やpgaに10年以上在籍しているプロ、ゴルフ支配人連合会ゴルフ場協会 全日本ゴルフ練習場連盟などの団体、日本女子プロゴルフ協会から推薦を受けた者、その他pgaが特別に認めた者には受験資格があります。

書類審査を経て、プレ実技審査(推薦を受けた者は免除、通過基準(2016年は、36ホール168ストローク以内)を通過すると、実技審査が行われます。

通過基準は36ホールのストロークプレーで通過基準は158ストロークで上位100人までとなっています。

最終審査では、面接審査と筆記試験が行われます。

合格点に達しなかった場合は、1年間に限り実技審査が免除されます。

合格者はティーチングプロB級の講習会を26日間受講します。

受講内容は、座学、課題レポート、実技指導実習、検定試験、入会セミナーを経て資格所得となります。

一般の受験の場合費用は総額で70万円程度かかります。

申し込みの期間から最終審査迄約5か月を要します。

ゴルフレッスンプロの収入は

ゴルフのレッスン市場は約150億円といわれています。

現在レッスンプロと言われている人口は約8,000人だそうです。

単純に計算すると1人当たりの年収は、1,875,000円です。

この数字を見る限り決して高収入とは言えません。

レッスンプロによって個人差はありますが厳しい世界です。

pgaなどの団体がゴルフ場と提携して専属で行うレッスンプロは、練習場が集客をしてくれ、外部のレッスンプロの出入りを禁止しているところがほとんどです。

個人やグループレッスンが主な収入源となります。

1日あたり担当出来るレッスンが限られている為、労働集約型となります。

そのほかフリーで練習場を借りてレッスンを行うケースもあります。

いずれも、1人当たり週1回45分程度で月額10,000円が相場と言われています。

都内の場合は、設備等の経費は割高なところから2割から3割増しになります。

そのほかラウンドレッスンを行えば1人当たり10,000円から20,000円の収入となります。

ゴルフスクールに勤務しているレッスンプロも200,000円から経験に応じて300,000円と非常に厳しい世界です。

ツアーに帯同しているティーチングプロなどネームバリューがあれば、スクールの運営、DVD、書籍、練習器具の販売やレッスン番組を持っている場合は、レッスンプロとして別格の収入を得ています。

他にもレッスンプロ資格がある

「レッスンプロ」と言う資格は正式にはありません。

ゴルフを教える事のプロを総称として一般的に呼ばれている名前です。

pga以外のプロの認定については、身近なところでは、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)にも女性の「ティーチングプロ」としての資格認定制度があります。

そのほか、公益社団法人 全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)の「JGRAプロフェッショナル」、特定非営利法人 日本インストラクタープロゴルフ協会(JIPGA)の「JIPGA正会員」、米国ゴルフ教師連盟(USGTF、日本でも講習と認定試験が受けられる)の認定があります。

その他に著名なインストラクターが経営するゴルフスクールで認定を受ける事も出来ます。

世界的に有名なレッドベターも日本でアカデミーを開講しています。

レッドベターの認定するインストラクターは現在日本では、わずか2名です。

日本では、江連忠さんも自身のゴルフアカデミーETGSで独自にインストラクターと言う名称で認定をしています。

あまり知られていない小さな団体の中には、自分自身で認定する自称プロにとても近い資格もあります。

プロの認定については、pgaの様な大規模団体から小さな団体まで、名称や認定基準も様々です。

初心者ゴルファーは誰に教えてもらう?

ゴルフ初心者が、独学で専門書やビデオなどでゴルフを習得することは困難と言われています。

ほとんどの初心者は一緒にゴルフをするきっかけとなった、友人や家族、職場の上司などに教えてもらうことになります。

悪い事ではありませんが、やはり、ゴルフの技量と教える能力は別です。

教えてくれる人のスイングに良くも悪くもそっくりになる傾向があります。

ゴルフは基本がとても重要です。

ゴルフのレッスンプロは、性別やその人の体形、体力などに合わせて、レッスンをしてくれます。

できれは、初心者のうちだけでも、プロからレッスンを受ける事をオススメします。

練習場には、pgaなどのプロが所属している場合が殆どです。

レッスンを受けるにも、教える側と教わる側の相性も重要です。

いきなり個人レッスンだと敷居が高いと思う場合は、少人数のレベルに合わせたグループレッスンなどを見学してみて、良ければ受講してみるのも上達への近道です。

コースデビューは、プロと一緒にプレーするラウンドレッスンもいいかも知れません。