ゴルフスイングでフォローの腕が伸びない原因とその対策法

最終更新日:2018/10/02

ゴルフスイングでボールの方向性が安定しない、飛距離が物足りないと感じるようなら、インパクト後のフォローで腕が伸びないことに原因があるかもしれません。

今回は右腕を伸ばすスイングの方法と、その効果についてお話します。

ゴルフスイングでフォローの腕が伸びないと球筋が安定しない

ゴルフスイングで大事なのは、アドレスの姿勢、トップの位置、インパクトの瞬間、そしてフォロースルーの方向性です。

最初の3つはボールを打つ前の動作なので、その動きが球筋や飛距離に影響を与えることは誰でも想像できますが、フォロースルーはインパクト後の動作なので打ち出したボールには影響することはないと考えるはずです。

しかしスイングフォームを作るときには、「テークバックはコンパクトに、フォローを大きく取ろう」と指導していることが多くなっています。

スイングは最初の3つとインパクト後の1つが一体になったもので、部分的に切り取って修正することは難しいものです。

あえて修正できるとしたら、動き出す前のアドレスの姿勢だけで、あとは始動から完了まで1秒もたたずに終了してしまいます。

特にトップからフォロースルーまでは0.5秒もかからない、ほんの一瞬の出来事なので、インパクト後の姿勢がその直前の動きにも影響を与えると考えられています。

強い衝撃を与えるインパクトをしようとするなら、フォロースルーをしっかりと取って、腕が伸びないことのないようにする必要があります。

ゴルフで球を打った後のフォローで腕が伸びない事が問題?

打ち出すボールの方向性が安定していないときは、フォローのとり方が間違っているかもしれません。

インパクト後もゴルフスイングは続いているので、フォロースルーで右腕が伸びないことが考えられます。

基本的にボールの方向性は、スクエアなインパクトとスクエアなスイングによって決まるものですが、これはフェース面がボールに接触する瞬間のことです。

しかしスイングの連続性を考えると、インパクト後の0.1秒以内に起こるフォロースルーが重要になってきます。

インパクト後の右腕はターゲットに向けて、できるだけ地面と平行になるように伸ばします。

スイングの基本はインサイド・インなので、テークバックでインサイドに引いて、インパクトで身体の正面に振り出し、フォロースルーでまたインサイドに持っていきます。

しかし球筋が安定していないときは、インパクト後にたたむ左腕のタイミングが早くなっているか、逆に遅くなっていることが考えられます。

タイミングを合わせて修正するのが正しい方法ですが、右手を伸ばしてフォロースルーをとると、ボールの方向をコントロールできるようになります。

フォローで腕が伸びないとゴルフスイングの目標が定まらない?

ゴルフスイングで方向性を出すためには、フォロースルーをターゲットに向けるだけです。

インパクト後に腕が伸びないと、ターゲットを指すことができません。

まずは右肘を曲げずに地面と平行になるように打ち出します。

このスイングを実践すると、すぐに気が付くのは飛距離アップです。

インパクトの衝撃力が増して、それまで以上に飛距離が伸びたように感じるはずです。

ただこれは衝撃力がアップしたことよりも、ヘッドのトゥ(先端)が先行してインパクトを迎えるため、ボールに左回転がかかるからです。

いわゆるドロー系のボールを打ち出していることから、着弾後にランを稼ぐことができるようになります。

つまり打ち出したボールにフック回転がかかって転がることで、ショット全体の距離がアップしているのです。

右腕を伸ばすだけでメリットは大きいわけですが、実はこのスイングをするには、それなりの準備が必要になります。

思い立ってすぐにできるとは限らないので、事前に練習をしてスイングフォームを習得する必要があります。

フォローで腕が伸びないゴルフ下半身が不安定なのは

ゴルフスイングでフォロースルーの腕が伸びないとしたら、下半身が不安定な状態なのかもしれません。

フォロースルーで右腕を伸ばすためには、右肩を下げる姿勢をとらなくてはいけません。

動きを止めた状態で、この姿勢をとるだけでもキツイはずですが、ダウンスイングの勢いのあるゴルフクラブをコントロールしながら、維持していくのは大変なことです。

背筋や腹筋を使って身体のバランスを保たなければなりませんが、同時に上半身が前後にグラつかないように、足腰をしっかり使わなくてはいけません。

そこで最初に両足を揃えた状態で、スイングをしてフォロースルーを取ってみましょう。

身体を起こしていれば右腕を伸ばすことはできますが、前傾した姿勢でフォロースルーをとろうとすると、右足が前に出てしまうかもしれません。

スイングしているクラブの重さを、身体が支えることができずにグラついたからです。

そこで両足を広げたスタンスで、同じスイングをしてみましょう。

今度は右足を前に出さなくても身体を維持して、クラブを支えることができるはずです。

フォローで腕が伸びないときはゴルフのスタンスを変える

ワイドスタンスをとれば、右腕を伸ばしたフォロースルーをとることはできますが、一方で捻転の可動域が狭くなり、手打ちのゴルフスイングになりやすいというデメリットもあります。

スタンスを狭めれば腕が伸びないので方向性が安定しないし、スタンスを広げれば手打ちになって、スライス量産のスイングになってしまいます。

そこでポイントとなるのがスタンスの向きです。

左足が前に出るクローズドスタンスでは、右腕を伸ばしてターゲットに向ける姿勢をとるのは至難の業です。

一方で左足を後ろに下げるオープンスタンスは、右腕を前に突き出してもバランスを保つことができます。

そこで肩幅のオープンスタンスにすれば一応フォロースルーをとれるスイングは可能になるはずです。

ただしここで気をつけなければならないのが、オープンスタンスでスイングすると、アウトサイド・インのカット打ちになり、やはりスライス回転のボールを打ち出す可能性が高くなるということです。

フォローで腕が伸びないときは右手を返すゴルフスイング

フォロースルーを意識したゴルフスイングをしようとしても、腕が伸びないのは下半身が安定していないからです。

しかし安定させようとスタンスを広げると、今度はアウトサイド・インのスイングになるためカット打ちになってしまいます。

そこで右肩を沈めずに、インパクトのときに右手の甲を返すようにしてください。

そのまま右足のカカトを浮かせて、身体の正面をターゲットに向けるようにすると、正面を向くまでの間右腕は真っ直ぐに伸びてターゲット方向を指しているはずです。

無理な姿勢をとらなくても、フォロースルーのあとのフィニッシュに連動させれば、自然に両腕が伸びて、まるで剣道の竹刀の切っ先で目標を指すような構えになっているはずです。

この動きを止めることなく、今度は左肘をたたんで、ゴルフクラブで背中か叩くようにすると、綺麗なフィニッシュのフォームになることでしょう。

フォローで腕が伸びないとゴルフスイングにマイナス

「インパクト後のフォローで腕が伸びない」ことは、ゴルフスイングのマイナス面ではありません。

方向性が安定しないとか飛距離が足りないと思うようなら、ターゲットに向けて右腕を伸ばせば、さらにスイングのバージョンアップができるのです。