ゴルフスイングに必要な腰の回転を身につけるドリルの紹介

最終更新日:2018/08/23

クラブはしっかり振れているのに、何故か飛距離が出ない。

打ったボールが何故か真っ直ぐ飛ばない。

こんな状況を打破するためには上半身より下半身を見直すべきです。

ゴルフスイングに必要なのは腕の動きよりも腰の回転です。

そこでここでは、腰の回転を身につける効果的なドリルを紹介します。

ゴルフスイングにおける腰の回転の重要性

ゴルフのレッスン番組やゴルフ雑誌に良く書かれているのが、「ゴルフスイングは腰の回転で」です。

腰の回転をしっかりとできることは、ゴルフスイングにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

まず腰の回転がしっかりとできるとクラブが下りてくる軌道が安定します。

そうしてスイング軌道が安定すると、飛距離が伸びて方向性が良くなります。

逆に手や腕を使ったゴルフスイングは、スイング軌道がブレるので方向性が悪くなるだけでなく、捻転差を使ってボールを打てないので飛距離も出ません。

腰をしっかり回転できると手や腕を使った手打ちがし難くなり、体全体を使ったダイナミックなゴルフスイングになります。

腰が回転できていないとフォローでアウト側にしか振り抜けず、イン側に振り抜くためのスペースが確保できず、正しいスイング軌道を通せないのです。

飛距離が全然伸びない、方向性が全く安定しないと言う人は、腰の回転を身につけるドリルで体全体を使ったゴルフスイングを手に入れましょう。

ゴルフスイングに必要な腰の回転ドリル①

まず紹介するゴルフスイングに必要な腰の回転ドリルを行うために準備するものがあります。

それは柔らかいゴム等で作られたボールです。

そのボールの大きさは、使う人によって変わるので自分に合ったボールを準備しましょう。

その柔らかいボールを太ももに挟んでアドレスを取ります。

最初はボールを打たずに、空スイングをしましょう。

ボールを太ももに挟んだまま、頭が動かないように体を回転させます。

この時にボールを挟んでいることで内太ももに力が入っているはずです。

内太ももに力が入る感覚を掴むことも大切なのですが、同時に右膝をターゲット方向へ送る感覚も掴んでください。

そして内太ももでギュッとボールを潰しながら、右太ももはターゲット方向へ、そして左太ももはその力を支えるように締めます。

こうして太ももに意識を持っていくので腰の回転ドリルのようには思えないかもしれませんが、内太ももをギュッと締めることでスムーズに腰の回転ができるようになります。

同時にこのドリルでは足の踏ん張りや左の壁の感覚も掴めるようになります。

ゴルフスイングに必要な腰の回転ドリル②

次に紹介するゴルフスイングに必要な腰の回転ドリルで、体の回転だけで球を掴まえるコツを習得します。

腰の回転だけに集中したドリルになるので、肩や腕などは全く意識しません。

まずはクラブのグリップエンドをおへそに当てて持ちます。

当然肘が曲がるのですが、肘は曲がっていても問題ありません。

ただ脇をしっかりと締めることと腕を腰に固定させるようにしてください。

この状態で腰を左右に動かします。

こうして左右に動かすと腰や膝が流れてしまうと思うかもしれませんが、腕を腰に固定させているのでその心配はありません。

ただ腰を左右に動かすだけで腰の回転の感覚を掴むことができます。

最初は肘を曲げた状態で行いますが、徐々に肘を楽に伸ばしていってください。

すると下半身からの連動でクラブを振る感覚が分かるようになるでしょう。

このドリルでは全く腕を使えない状態から始まるので、腰の回転だけ意識することができます。

注意するのは、腕を腰に固定するからと腕や肩に力を入れすぎないことです。

このドリルは全体的に力を抜くことが大切です。

ゴルフスイングに必要な腰の回転ドリル③

腰の回転を意識するあまり、回転させすぎてしまう人がいます。

飛距離を出すためには腰の回転を深くするのではなく、腰の回転と肩の回転の捻転差を作ることの方が大切です。

回転させすぎるとただのオーバースイングになり、トップでブレてしまい安定しません。

そこでこのあと紹介するドリルは腰の回転範囲を覚えるドリルになります。

まずはトップでの正しい腰の回転の範囲を確認します。

右足を一歩前に出してアドレスをします。

そしてバックスイングをすると右股関節がキュッと締まり、それ以上腰は回りません。

この幅が正しい腰の回転の範囲になります。

次はインパクト以降の正しい腰の回転の範囲を確認します。

今度は逆に左足を一歩前に出してアドレスし、ゴルフスイングをします。

左の股関節がキュッと締まり、左足にブレーキが掛かります。

このドリルはゆっくり行うことでどのくらいの幅かを確認することができます。

中には腰の回転はこのくらいで良かったんだと感じる人がいるかもしれません。

ゴルフスイングに必要な腰の回転ドリル④

最後に紹介するゴルフスイングに必要な腰の回転ドリルは、中~上級者向けです。

上級者にそんなドリル必要ないだろうと思われるかもしれませんが、腰の回転だけでなくゴルフスイングに必要なことが全て詰まっているドリルになります。

ただ非常に難しいので、初心者は挫折してしまうかもしれません。

中級者くらいでも難しく空振り続きになるかもしれませんが、上達のためできるまでがんばって欲しい内容です。

それは左手1本で打つドリルです。

このドリルで身につけられるのは3つです。

①左肘を曲げず正しいトップの位置を作れる

②左腰の回転で左腕を引っ張り下ろせる

③左脇を締めたままヘッドをターゲット方向へ走らせる

こうしたゴルフスイングに必要な動作のほとんどです。

まず左手1本でクラブを持ち、なるべく肘を曲げないように意識しながらバックスイングをします。

そして体を左に回転させながら左脇を締めてボールを打ちます。

文字だけで見ると簡単そうに感じますが、右手を使ってゴルフスイングしている人はボールに当てることすらできないでしょう。

できない人は正しいゴルフスイングができていないと言うことなので、ゴルフ上達を望むのであれば諦めずに挑んでください。

腰を使わず手や腕を使うのは怪我のもと

先に紹介した腰の回転ドリルで自分の悩みやレベル、合うものを練習に取り入れましょう。

腰の回転は十分ではなくても、ある程度打てているから現状で十分と思っている人がいるかもしれません。

しかし腰の回転ではなく手や腕を使った手打ちをしていると、手首や肘など関節を痛める可能性が高まります。

ゴルフ肘など痛めるのを猛練習の勲章のように勘違いしている人がいますが、それは大きな間違いです。

プロのように何千球、何万球と打っていれば、それは練習のためと言えるかもしれません。

しかしアマチュアゴルファーの練習量でどこかを痛めるのは、間違ったゴルフスイングをしているからです。

どこかを痛めてしまうと練習を休まなければならなくなります。

下手したらゴルフが二度とできなくなるかもしれません。

大切なゴルフライフを守るためにも現状に満足せず、正しいゴルフスイングを身につけるようにがんばりましょう。

まずは手打ちスイングと別れを告げるべく、今回紹介したドリルを試してみてください。

時間は掛かるが身につけたら驚きの効果が

長年ゴルフをされている方がゴルフスイングを改造しようとすると、結構な時間が掛かります。

染み付いた癖を直すのですから、それだけの努力は必要となるでしょう。

しかし努力の末改善できた時はゴルフが劇的に上達しているはずです。

分かっていても現状で満足していてはレベルはいつまでたっても上がりません。

ここで勇気をだしてスイング改造に挑戦してみてはいかがでしょうか。