ゴルフスイングは基本となる9時3時のハーフスイングを極める

最終更新日:2018/07/27

初心者ゴルファーはもちろんのこと、ゴルフスイングに悩んでいるゴルファーの皆さんも初心に返るべく、まずは基本に戻ってみませんか。

ゴルフスイングの基本は9時3時のハーフスイングにあります。

ハーフスイングを身につけることでボールを真っ直ぐ飛ばすことができるのです。

最近調子が悪いけれど原因が分からない、思うようにクラブが振れていないと言う方は、今日からハーフスイングの練習をしてみましょう。

9時3時のゴルフスイング(ハーフスイング)とは

まずはゴルフスイングの基本となる9時3時のハーフスイングについて説明します。

分かるとは思いますが、9時3時とは時計の針の位置を示しています。

これは通常のゴルフスイングの半分の振り幅で、基本的に地面と平行に見て腰から腰までの振り幅のことを言います。

当然いつものゴルフスイングよりトップの位置は低くなります。

トップの位置が低くなることで、ヘッドの軌道や体重移動、そして頭の上下の動きや前傾角度などが自分の視界内に収まるので、ゴルフスイングの動きを細かくチェックすることができます。

つまり9時3時のゴルフスイングにはゴルフスイングの基本が詰まっているのです。

『ハーフスイング=フルスイングの半分』と言う考え方は間違いです。

9時3時の幅を振って、その振り幅を少しずつ広げていき、最終的に大きくなったものがフルスイングだと考えてください。

振り幅を小さくすることでゴルフスイングの基本が身につくだけでなく、ボールの芯を捉えやすくなるので、その感覚を体が覚えやすくなります。

9時3時のゴルフスイングの前に

9時3時のハーフスイングがゴルフスイングの基本となるのですが、その前にしっかりと押さえて欲しい練習があります。

それはさらに振り幅を小さくした8時4時のゴルフスイングです。

8時4時の練習では手首を使わずに体と腕だけで打ちます。

9時3時のゴルフスイングは8時の位置を過ぎたところから右肘と手首を使い始めます。

8時の位置までは右肘も手首も使わないことが基本なのですが、多くのゴルファーは手首からスタートして腕を動かしています。

しかし正しいゴルフスイングでは手首や腕を動かすのではなく、体の動きで腕が動くように始めなければなりません。

ですからまずは8時4時のゴルフスイングの練習で、手首を使わないことを体に覚えさせましょう。

最初は手首を使わないことに意識を置き、慣れてきたら少しずつ体を使って腕を右に動かすことに意識を持っていきます。

9時3時のゴルフスイングの前に、この練習をすることでゴルフスイング全体のリズムが変わります。

この練習はゴルフスイングの基本の基本を身につけるだけでなく、アプローチの練習にもなります。

9時3時のゴルフスイングでは前傾姿勢をキープ

それでは9時3時のゴルフスイングの練習の際に確認すべきポイントを紹介します。

9時3時のゴルフスイングでの練習で使うクラブは、好きなクラブで構いません。

ただし、できれば最初はウェッジやショートアイアンの方が重さを感じられ、振りやすいのでオススメです。

9時3時をしっかりと振れるようになり、慣れてきたら少しずつ長いクラブに変えていくと良いでしょう。

9時3時のゴルフスイングの練習をする時に頭の上下運動を無くし、アドレスで構えた時の前傾姿勢をキープすることを意識します。

ゴルフスイングの基本項目に必ず書かれているのが前傾姿勢の角度の維持です。

前傾姿勢の角度をキープしながら、特に股関節や膝の角度をキープすることも意識すると、前傾姿勢の角度を維持しやすくなります。

一打ごとに前傾姿勢の角度、そして股関節や膝の角度をしっかりと確認してショットするようにしてください。

アドレスの際にしっかりと意識することでキープしやすくなります。

そうすることで上下運動も無くなり、初心者や多くのゴルファーを悩ませるダフリを解消することができるでしょう。

9時3時のゴルフスイングでは三角形をキープ

ゴルフスイングの基本に、スイング始動の際は手や腕の形をできるだけ変えないことがあります。

9時3時のゴルフスイングの練習で意識し、徹底して欲しいのがこのポイントです。

クラブを振り上げる際に、アドレスで作った胸の前の三角形を崩さずにクラブを上げることを意識します。

ゴルフスイングを手や腕でしている人はこの三角形がすぐ崩れてしまうでしょう。

手や腕だけでゴルフスイングをしている人にとっては、三角形を維持する動きは9時3時の振り幅でも難しいかもしれません。

どうしても維持できないと言う場合は、先に話した8時4時の振り幅で感覚を掴むようにしてください。

8時4時の振り幅で三角形が崩れないのを確認できてから、9時3時の振り幅で練習すれば間違いないはずです。

この三角形を維持することでクラブを手で上げることを防ぎ、肩を回転させて腕と体を同調させることができます。

9時3時の振り幅の場合は三角形をずっと維持することが大切ですが、フルスイングでは変わるものです。

フルスイングの際にトップまで三角形を維持してしまうと右肘を曲げられなくなるので、コックを上手く使うことができず、クラブを高く上げられません。

三角形を維持するのは9時3時の位置までです。

9時3時のゴルフスイングでは手首を使わないこと

ここで初めて8時4時の振り幅での練習が役立ってきます。

9時3時のゴルフスイングでは手首を使ってクラブを振り上げません。

三角形を維持しながら肩を回してクラブを振り上げていきます。

ここでのポイントは「肩を回す」ことを意識する点です。

どうしてもイメージが湧かない人は、右肩を首の後ろに持っていくイメージで行うと肩が回りやすくなるでしょう。

注意して欲しいのが、9時3時のゴルフスイングで手首を使わないと勘違いしないことです。

あくまでもクラブを振り上げる動作で手首を使わないだけです。

先に話したように8時を過ぎたあたりから手首を使わなければなりません。

タイミングが難しいかもしれませんので、最初はスローモーションで振り上げる動作、手首を使う位置を確認すると良いでしょう。

ゆっくり振ってタイミングが掴めてきたら、通常のスピードで素振り練習をしてください。

また9時3時のゴルフスイングの練習の際に、グリップを強く握らないように気を付けてください。

グリップに力が入りすぎてしまうと上半身にも力が入ってしまうので、ぎこちない動きになってしまいスイングリズムが崩れてしまします。

これでアプローチも上達する

実はゴルフではフルスイングをすることはあまりオススメしません。

これはドライバーでも然りです。

ドライバーで思い切り振り切るゴルファーが多いですが、そうすると曲がる可能性が当然のように高くなります。

ですからドライバーを振る際は、少しだけ力を抜いて軽く振るようにしましょう。

またアイアンでは振り幅を調整して距離感を出すことが何よりも大切です。

特にスコアを大きく左右させるアプローチではハーフスイングを駆使しなければなりません。

皆さん9時3時の振り幅は、30~50ヤードの距離を出す時に使っているでしょう。

この距離感をしっかりと身につけられたら、番手を替えるだけで、ボールの上がる高さや距離を打ち分けることができます。

9時3時のゴルフスイングの練習をすることでその距離感を正確に出せば、後は振り幅を調整するだけで正確な距離を出せるようになります。

このように9時3時のゴルフスイングの練習は、ゴルフスイングの基本を身につけるだけでなく、アプローチの上達にも大きく貢献します。

地味で面白くないけれど続けると効果絶大!

8時4時、9時3時の練習は地味過ぎて面白みがありません。

ドライバーで思い切り飛ばしたり、アイアンでフルスイングした方が気分爽快なのは間違いありません。

しかし9時3時の練習は、ゴルフ上達のカギを握っています。

プロゴルファーもこの練習で自分のゴルフスイングの癖などを確認しています。

地味で面白くないかもしれませんが、ハーフスイングがしっかりとできるように練習することがゴルフ上達の一番の近道になるのです。