ゴルフのラウンド中にバンカーでシャンクする原因と対策

最終更新日:2018/06/17

ゴルフのラウンド中に、バンカーで突然のシャンクに見舞われた時、次のホールからはバンカーを避けてグリーンを攻めなくてはならなくなります。

しかしシャンクの原因が分かり、その対処法を知っていれば、バンカーショットを恐れる必要はありません。

そこで今回は、バンカーでのシャンクの原因と対処法を紹介します。

ゴルフのラウンド中にバンカーでシャンクして苦手意識発生!

ゴルフで「バンカーが得意」と言う人は滅多にいないものです。

いつも通う練習場に砂の入っているバンカーがあれば、多少は練習もできて自身はつけられるでしょう。

しかし普通の練習場では自動アップティしかないことが多く、バンカーショット自体が練習できません。

練習していても上手くいかないのがゴルフなのに、練習環境もないバンカーのショットが上達するには、コースで経験を積むしかないと考えても良いのではないでしょうか。

そんな環境でバンカーが得意の域まで達するとしたら、かなりのラウンド数があるのかもしれません。

一方でバンカーが不得意という人は多いと思います。

脱出できない、ホームランになる、ダフリになる、と言ったミスショットの悩みもあれば、上手く寄せられないと言った上級者ならではの技術的な悩みもあります。

また上手いと思っていたのに突然シャンクがでてしまい、それからバンカーが苦手になる人がいます。

ゴルフプレーでバンカーショットがシャンクするのはなぜ?

「バンカーでシャンクなんてあるんだぁ」と思うかもしれませんが、グリーン周りの打球事故では、バンカーからのシャンクやトップは多いのが現状です。

失明などの重大事故によって、単なるミスショットで片付けられないケースもでてきていて、珍しいことではありません。

ではなぜバンカーショットがシャンクするのでしょうか。

シャンクする原因の1つ目は固定した手首にあります。

バンカーショットは、下半身を使わずに体重移動をしないでゴルフスイングをするので、いわゆる手打ちになります。

しかもフェースを開くことから、アウトサイドインのカット打ちになっています。

このスイング自体には問題はありませんが、手首をまったく使わずハンドファーストの形を崩さずにスイングしたために、フェースが開きヒールが先行するカット打ちになってしまいやすいのです。

ボールに向っていくクラブヘッドを見ると、シャンクの原因となるシャフト軸のホーゼルが先行しています。

そうなっては、シャンクしないで打つほうが難しいと言えます。

急にシャンクがでるようになったのは、それまでの脱出を狙う思い切ったショットから、ターゲットを定めて寄せるために手首を固定したショットにしたことが原因かもしれません。

ゴルフスイングがバンカーのシャンクを引き起こす?

バンカーショットがシャンクする原因の2つ目はダウンブローにあります。

鋭角的に振り下ろすダウンブローでボールの手前を打ち込めば、衝撃の強さで砂と一緒にボールを打ち出すことができると考えたのかもしれません。

下半身を動かさずにグリップを高くテークバックすると、左肩が下がり、逆に右肩は上がります。

このままアウトサイドインで鋭角的にダウンスイングすると、インパクトでは左肩が上がり右肩は沈みます。

右肩が沈むとフェースは開き、しかもフォロースルーで左肘を逃がすために、インパクトの時点で左サイドはオープン気味に開き始めています。

この時フェース面は開き、ヘッドのヒール部分のホーゼルがボールに向って落ちていきシャンクになります。

バンカーショットでボールの手前にソールを打ち付けるのは、衝撃の強さのためではありません。

振り子のようなヘッドの動きで、リーディングエッジから入ると砂に刺さってしまうので、ヒールから入ることでダフリを防ぐためのものです。

ゴルフクラブを短く握ってコンパクトなスイングすれば、ダウンブローをしなくて済みます。

ゴルフクラブの構えが原因でバンカーショットがシャンク

バンカーショットでシャンクする3つ目の原因はフェース面の向きです。

バンカーショットは、ロフト角に合わせてスタンダードなスイングをすることもありますが、ボールの手前でヘッドを打ちつけるエクスプロージョンショットが一般的です。

エクスプロージョンショットは、左ウェイトで膝を曲げて腰を落として構えますが、左膝を深く曲げると簡単にショットすることができます。

フェースを開いて左側に傾く姿勢をとっていると、急角度のアウトサイドインになる可能性があります。

上からスイング見た時、アウトサイドインは2時方向から8時方向に振り下ろしますが、急角度のアウトサイドインは1時方向から7時方向に振り下ろしています。

つまり縦にヘッドを動かしているのと、同じような状況になっているわけです。

このスイングアークを修正するためには、アーリーコックで始動するようにしましょう。

アドレスしたら、最初に左手甲を飛球線の平行にして、左手親指を90度にして、シャフトを地面と平行にします。

これだけで過度なテークバックは治まり、フラットなゴルフスイングができるはずです。

バンカーに限らずシャンクする原因はゴルフスイングのタブー

バンカーショットでシャンクする4つ目の原因はヘッドアップです。

バンカーショットに限らず、ヘッドアップすると左肩が起きてしまい右肩は沈みます。

この時、右肘が右脇腹についた状態でインパクトを迎えると、左肘だけは外側に逃げることができます。

両手でグリップを握ってスイングしているのに、右手だけがストップするとグリップエンドは左方向、ヘッドは右方向を指しています。

そんなヘッドが遅れたゴルフスイングで、しかもアウトサイドインであれば、シャフト側からボールに向っていき、シャンクが出るのは当然のことです。

そこでヘッドアップを直すよりも、最初からヘッドアップした状態でアドレスすれば、右肘がくっつくダウンスイングを防げると思いませんか。

思い切って左足を後ろに下げ、飛球線に対して45度のオープンスタンスをとれば、最初から身体が起きてヘッドアップを気にする必要はなくなります。

あとはインパクトの時のグリップエンドを自分に向けるようにすれば、フェースは正しいほうを向き、シャンクすることはなくなるはずです。

バンカーでシャンクしないためのゴルフスイング法

バンカーでのシャンクは、必要以上に勢い良くスイングした場合と、スイングの力を調節してインパクトの瞬間に緩んでしまう場合があります。

シャンクはシャフト軸でボールを打つことが原因なので、フェースでインパクトできれば何の問題もありません。

もしもプレーの最中にシャンクがでたら、対処法で切り抜けましょう。

フェースを開くアドレスは、アウトサイドインでスイングすると、シャンクの可能性があります。

身体の中心より少しだけ左側にボールを置き、飛球線に対して平行にスタンスをとります。

飛球線に対してフェースを合わせて、クリーンにボールを打ちましょう。

練習場など同じようにショットすることで、バンカーショットをシンプルにします。

飛距離はスイングの振り幅で調節し、スイングスピードで調節しないようにしてください。

また高い球筋が必要でも、ウェッジのロフト角以上は無理をしません。

あくまでもバンカーから脱出するだけ、できればグリーンの真ん中を狙ってショットをすれば、シャンクのリスクによってゴルフのスコアを大きく崩すことはなくなります。

ゴルフ場のバンカーで突然シャンクした時の緊急対策法

ゴルフの最中に突然バンカーの中でシャンクをすると、次のバンカーショットは怖くて打てなくなるものです。

アゴが低ければ、払い打ちをイメージすると簡単に脱出できます。

アゴが高ければバンスを信じて、アップライトな振り子打ちをすれば、シャンクをせずにアゴを越えることができます。