スコアアップを狙えるアプローチの打ち方と上手くなるコツ

最終更新日:2018/05/21

アプローチの上手な打ち方ができれば、すぐにでもスコアアップが可能になります。

100ヤード以内のピンを狙うショットや、グリーン周りのリカバリーショットなど、ちょっとしたコツを覚えてしまえば、誰でも簡単にできるものです。

そこで初心者でも身につけやすいアプローチショットの打ち方と考え方を紹介します。

アプローチの打ち方を練習する前にイメージを作るがコツ

アプローチは技術的な打ち方の上手さは必要ですが、打つ前のイメージ作りが何よりも大切です。

ボールのある位置から球筋を考えて、落とす位置や転がる距離などを想定して、カップインするところまでをイメージします。

最初にこのイメージ作りをできることが、これから行うアプローチを成功させるコツです。

イメージは頭の中で考えるものですが、アプローチの場合にはボールの軌跡を頭に焼き付けておくことで、その記憶を呼び戻すようにします。

練習では最初からボールを打つのではなく、手でボールを投げて距離感や球筋をイメージできるようにするのです。

練習では目で見て記憶し、打つ前にイメージとして浮かべて、打席ではイメージ通りのアプローチが打てるようにすることが大切です。

ここで大事なことは、距離感を養うことです。

打ち出した角度とスピードを想像して、ボールを投げることができれば、着地後の転がりも想像できてきます。

上手なアプローチをするコツは左手の小指でリードする打ち方

アプローチの打ち方で大事なことはターゲットを設定し、そこに向けてヘッドを出していくことです。

最終的なターゲットはピンの立つカップですが、アプローチではボールを落とす場所をターゲットにします。

ボールが着地したところからは、想定した転がりでカップに向かうので、落とす場所さえ決めればアプローチの8割は成功したことになるでしょう。

アプローチでヘッドをターゲットの方に向けるというのは、ボールの方向性を置き換えた言葉です。

フェース面やヘッドはインサイドインの軌道で、フォロースルーから左側を向いても問題はありません。

成功するためのコツは、インパクトの瞬間にターゲットに向き合っていることです。

そのためには左手の小指でリードするイメージを持ちましょう。

左手の握りを強くすると手首が硬くなり、ヘッドの自由度が奪われます。

一方で握りが弱いと、インパクトの衝撃でフェースの方向が変わり、方向性が悪くなります。

そこで左手は普通の力で握り、小指だけ少し強めにそして意識してスイングしてください。

グリップが身体を前に来た時、小指が自分の身体に近くなっていることを意識すれば、フェースはターゲットに向き合うはずです。

ラフからのアプローチはすくい打ちしない打ち方がコツ

アプローチでは短い距離でピンそばを狙っていく、そんな打ち方をする場面が多いはずです。

そんなアプローチは飛距離よりも距離感や方向性が重視されるため、基本的に体重を移動する打ち方はしません。

確実にボールを捕らえ、イメージした距離感を大事にして、ボールを打ち出すわけです。

ところがラフからのアプローチの場合には、芝草の抵抗を考慮して、普段よりも強めのスイングをしようとします。

フェアウェイでも難しい距離感を合わせるアプローチなのに、芝草に沈んでいるボールをいつもよりも強いスイングで打ち出すのは、相当に難易度が上がることになるでしょう。

そこで、いつもと同じくらいのスイングスピードで、ライに合わせてヘッドを入れて、ボールを打ち出すイメージを描きます。

ラフからのアプローチは、ボールの側面をインパクトするのではなく、斜め上からヘッドを入れてボールの前方を最下点にするスイングをイメージしてください。

ボールはロフト角によって打ち上げられますが、距離は練習によって確認していきます。

ダウンブローのアプローチのコツは、すくい打ちをイメージしないことです。

アプローチの時ラフで浮いてる球の打ち方のコツとは

ダウンブローは適度なバックスピンがかかり、打ち込む勇気さえあれば失敗の少ない打ち方です。

ところが欲を出してしまい、強くインパクトしようと鋭角的に振り下ろしてしまうことがあります。

また難しいライなのにバックスピンをかけようとして、ダウンブローに打ち込むはずがしゃくってしまい、大きなミスに繋がる場合もあります。

ボールがラフの中に沈んだ状態であれば、斜め上から打ち込むダウンブローは有効ですが、芝草の上に乗っている状態であれば、フェースをボールの側面に入れる打ち方で十分です。

芝草がフェースとボールの間に挟まると、フライヤーになる恐れはありますが、ショートアプローチであれば、ヘッドスピードが遅いのでそれを心配する必要はありません。

ただ、浮いているボールをウェッジで打つのにはコツが必要です。

ティーアップしたボールをサンドウェッジで打つと、左方向に飛ぶことが多いのと一緒で、ある程度浮いたボールを想定して練習場で打っておくと良いでしょう。

またボールの下に入ると、想定した距離で飛ばずにミスショットになるので、ウェッジを使ってアッパーブローの練習をしておくと良いと言えます。

安全なアプローチの打ち方が上手くなるコツ

アプローチを打とうとすると、むやみにボールを上げようとする人がいます。

ボールを高く上げても良いことはないはずですが、グリーン周りのアプローチや、バンカー越えのアプローチの時に、必要以上に高い弾道で打ち上げて、結果的に距離が足らずにショートしてしまうものです。

気持ちとして十分に分かりますが、ポケットからボールを出してポンと放り投げたような球筋が理想です。

プロがロブショットを打つのは、テレビ画面では分からないくらいの急傾斜や、駐車場のアスファルト並みに硬いグリーンや、鏡のグリーンと言われる11フィートをはるかに超える超高速グリーンだからです。

一般のアマチュアゴルファーが攻めのゴルフで、ロブショット必要とすることは、本当に稀なことだと言えます。

パーオンしていなくとも、2パットが基準のパット数ですから、まずは安全に、そして確実にグリーン面に乗せることがアプローチが上手くなるコツです。

そしてこのアプローチを繰り返すことで、徐々にピンそばに絡むようになり、やがてはリカバリーでパーを拾えるゴルフができるようになるはずです。

最初から無理をしないこと、それがアプローチの上手くなるコツとなります。

手前にターゲットを設定する打ち方がアプローチのコツ

アプローチはすべてピンそばに向けて打つわけではなく、パッティングのことを考えてボールを止める箇所を設定することが、スコアをまとめるコツです。

多くの方は、アプローチの時にピンが見えていれば、迷わずピンそばを狙うのではないでしょうか。

ただ「どんなに素晴らしいショットでも届かなければ入らない」というセオリーがあります。

そのため強気の打ち方で攻めていく方法もありますが、一般的なグリーンの形状は奥から手前に向けて傾斜しているので、ピンをオーバーすると下り傾斜のパッティングが待っています。

ベストスコアを狙っているのであれば攻める意味もありますが、通常は手前にターゲットを設定してワンパットを狙うべきです。

下り50センチと上り2メートルなら、上りパットを選択するということです。

これが攻めのアプローチだと理解できると、劇的にスコアはアップしていくことになるでしょう。

アプローチのコツは上手でミスのない打ち方を目指すこと

アプローチの上手な打ち方は、経験による技量と知識の2つが相まった結果です。

「アプローチのコツは?」と問われたら、まずはミスのない安全な打ち方をすることだと答えましょう。

そして次にパッティングを考えたボールの位置に運ぶことができれば、スコアアップが期待できるはずです。