ゴルフスイングでグリップがぐらつく時の原因と対策法

最終更新日:2018/04/13

ゴルフクラブのグリップがぐらつくようなら、その原因を早期に見つけて対策を立てましょう。

グリップのぐらつきはインパクトに影響を与え、ミスショットに繋がります。

そこでぐらつきの原因とその対策法、またぐらつかないための手首の使い方を紹介します。

ゴルフクラブのグリップの太さがぐらつく原因?

ゴルフスイングをした時にグリップがぐらつくようでは、インパクトでのフェース面の歪みが心配です。

もし手の中でグリップが遊んでいるように感じるのなら、グリップのサイズが小さいのかもしれません。

そのようにグリップを握った時に、細いと感じるようであれば、手のひらのサイズとグリップの太さが合っていません。

まずグリップの太さは、シャフトの太さに関係します。

一般的に女性用やジュニア用は、シャフトが細くて軟らかく、重量も軽いタイプが多いようです。

それから細いシャフトにかぶせるゴムラバーのグリップは、想定する使用者の手のサイズを考えて肉薄のタイプを選択すると、さらに細いグリップとなります。

この細いグリップのクラブは、ドライバーなどではすぐに見分けがつきますが、アイアンもしくはウェッジだと分からずに使っていることがあるようです。

もしもスイングでグリップがぐらつくようであれば、グリップエンドを確認してみましょう。

そこにはグリップのサイズが刻印されています。

最初の文字が「L」であればレディース用、「M」であれば男性用です。

ただし、グリップの種類によってはグリップの口をめくった裏側に記載されている場合もあるので注意が必要です。

ゴルフスイングでぐらつくグリップはバックラインで防止する

グリップエンとドを確認して「M」の男性用であれば、次に確認するのはハードグリップとソフトグリップです。

そこそこ握力に自信があれば、コード(ワイヤー)入りのグリップは滑らずに使い勝手の良いグリップだと言えるでしょう。

ただし握力がないのにコードグリップを使用すると、硬さからしっかり握ることができません。

握力に自信がない場合は、ソフトラバーのグリップがオススメです。

また乾燥肌でスイングすると抜けそうな気がする人も、ソフトラバーのほうがしっかり握れて、ぐらつくことはないはずです。

ただしどちらのタイプのグリップを握ってもぐらつくようなら、バックライン入りのグリップを使用してください。

本来のグリップ形状は円柱と決まっていますが、グリップの真後ろとなる部分にわずかに膨らみのあるグリップがバックライン入りグリップです。

適合グリップであれば、ルール上問題はありませんし、また新たにグリップを入れる時に両面テープを上下にだけ重ねるとバックラインと同じ効果を得ることができます。

ゴルフのグリップがぐらつく時はワッグルでチェック

軽くワッグル(ヘッドを揺らす)して、グリップがぐらつくようであれば、ゴルフクラブのヘッドのほうにバランスが寄っていて、先調子が強いかもしれません。

スイングスピードが遅くても、先バランスのゴルフクラブを使うと、ヘッドが効いてインパクトの直前で逆しなりになり、簡単にシャフトの力で飛距離を得ることができます。

一方で握力がなくグリップを握ると、重みに耐えかねてグリップがグラつくことがあります。

少し重いグリップラバーを使うと、ゴルフクラブは手元バランスになり、ヘッドの重みを感じることなくスイングすることができます。

例えこの2つのクラブの総重量が同じであっても、先バランスのクラブのほうがはるかに重く感じますし、逆に手元バランスのクラブは頼りない感じがするでしょう。

しかしぐらつくのは先バランスのほうです。

バネ板を端を持って上下にゆすると、バネ板の揺れが手に戻ってきて、コントロールすることが難しくなるイメージです。

ゴルフクラブも同じように、先バランスが強すぎるクラブを使うと、グリップの握りがぐらつきコントロールができなくなります。

先バランスのクラブを自分に合わせるためには、グリップ近くのシャフトに鉛板を貼るだけで変わるはずです。

ゴルフクラブのグリップがロングサムだとぐらつく?

ワッグルをしなくてもグリップがぐらつく時は、もしかしたら握り方自体が合っていないかもしれません。

グリップの握り方は大きく分けて3つあります。

小指を絡めるインターロッキンググリップ、小指をかぶせるオーバーラッピンググリップ、野球のバットのように握るベースボールグリップです。

この3つのグリップで1番多いのがオーバーラッピンググリップですが、実はこの握り方は日本人ゴルファーが突出しています。

世界的に見るとインターロッキンググリップがスタンダードな握り方と言われています。

昔から非力な人はインターロッキングが向いていると言われますが、あのタイガーウッズもインターロッキングですから、あまり当てにならない理論かもしれません。

問題のぐらつきは、インターロッキングとオーバーラッピングの2つの握り方の時に起こります。

ゴルフクラブを握る時、左手の親指をグリップの上で伸ばすのが「ロングサム」、指先だけをつけて握るのが「ショートサム」と言いますが、ロングサムで握るとぐらつきが起こりやすくなります。

グリップがぐらつくならゴルフクラブの握り方を確認する

ゴルフクラブを握る時ロングサムだと、手の中でぐらつくことになります。

これは握る箇所と関係があります。

手のひらで握ることを「パームグリップ」、指で握ることを「フィンガーグリップ」と言います。

右手は常にフィンガーグリップですが、左手が手のひらで握ると親指の付け根までグリップにつくため、ロングサムになります。

指を使わずに手のひらだけで握れば、握る強さは当然弱くなります。

そこで右手がフォローできていればある程度は固定できますが、バックスイングのスピードが速い場合はぐらついてもおかしくありません。

ところが同じバックスイングでゴルフクラブを引いても、ショートサムのフィンガーグリップであればしっかり握ることができ、グリップがぐらつくことはありません。

一方でフィンガーグリップは、手首が甲側に返りやすいため、スライスやフックの球筋が出やすいというデメリットもあるので注意が必要です。

ゴルフクラブがぐらつく時はグリップの握る強さをチェック

何をどうしてもグリップがぐらつくのであれば、そもそもグリップの握りが強いのかもしれません。

ゴルフクラブを「そんなに強く握らなくても大丈夫」と言うくらい握り締めるのは、飛ばしたい想いが強いからでしょう。

アドレスでは軽めに握っているのに、ヘッドを引き始めるころから強く握り出し、トップまで引き上げるころには、グリップを握り潰すくらいの強さになっていませんか。

この強い握りはプロ・アマを問わず、結構な数でいるものです。

その多くはテークバックのスピードが速い、またトップでタメがなくダウンスイングに入るゴルファーです。

あのタイガーウッズもクイックスタイルのスイングなので、明らかに強く握り締めるグリップですが、本人はインタビューで軽く握っていると言い張っています。

強く握ると手首が硬くなって球筋が荒れます。

スイングした時にスポッと抜けない程度の強さで、しかも手首だけでヘッドを上下左右に動かせるくらい、常に軟らかい手首を維持したいものです。

この手首の自由度があれば、グリップがぐらつくことはなく、方向性をコントロールできるはずです。

軟らかい手首だとゴルフのグリップがぐらつくことはない

ゴルフクラブを握った時に手の中でぐらつくようなら、グリップの性能を確かめて、次に握り方をチェックし、それでも駄目なら手首を軟らかくなっているかを確認してください。

手首に自由度があれば、スイングの加重やヘッドの衝撃などを吸収してくれて、ぐらつくことはなくなるはずです。