アプローチは自宅でこそ上達できる!練習は課題を絞ること

最終更新日:2018/02/16

皆さん、忙しくてなかなか練習できないと悩んでいませんか?
また、打ちっぱなしやラウンドになかなか行けず、練習ができないと思っていませんか?
どうしてもゴルフのイメージでは、外でないと練習できないと思われがちですが、実はそんなことないのです。

毎日の家の練習のみでほとんど打ちっぱなしに行かなくてもシングルプレーヤーになれた人がいるくらいなのです。
それほど家での練習というのは実はかなり上達に有効だと言えます。

今回は家でできるゴルフ上達に役立つ練習を課題ごとに紹介します。

アプローチの自宅での練習の意図

そもそもまずは、家で何のために練習をするかということを知ってください。

家で練習するポイントは下記になります。

・フォーム
・距離感

こちらの2点になります。

どうしても打ちっぱなしに行くと、ボールの結果に左右されやすく、正しいフォームで打てていなくても、結果が良いと誤解してしまうことがほとんどなのです。
しかし、家でフォームの練習をする場合には、なかなかの豪邸ではない限り、本物のボールを打つことはできません。
せいぜい、スポンジボールを打つか、素振りしかできないかと思います。
そのため、ボールの結果にとらわれずにフォームの改善に取り組むことができるのです。

実際、ゴルフで一番大事なのは再現性です。
再現性を高めるためにはフォームが大事になります。

続いては、距離感です。

距離感も皆さん、ボールを打たないと身につかないと思っている方が多いようですが、家でも養うことはできます。
しかも、こちらも本物のボールを打つわけではないので、結果に先入観を持たず、冷静にフォームから判断できるようになります。

距離感を安定させるには、左右対称の振り幅、一定のリズム、体重移動をしないという3点が必要です。
この3点に注意をしながらアプローチの練習ができる環境はむしろ自宅ではないでしょうか。

ここからは、様々な練習法を紹介していきます。

フォームがばっちり身につくアプローチ自宅練習方法

まずは、フォームの練習法ですが、こちらはやはり素振りが一番効果的です。
前述にもありましたが、ボールの結果に左右されずにフォーム修正ができるので、みるみるフォームが綺麗になっていきます。

こちらは用意するものは2点のみです。

・汗拭きタオル
・鏡

この2点になります。

鏡に関しては、できれば全身が見える縦長の鏡が良いですが、無い場合は、半身が見えるくらいの大きさのもので大丈夫です。

振り幅、体重移動、軸の練習をする際は、鏡を正面に置きましょう。
軌道を練習する際は、鏡を目標方向後方に置きましょう。

練習ポイントは下記になります。

・振り幅は左右対称に振れているのか
・体重移動をしないでスイングできているか
・アドレスでは始めから左に7割体重を乗せられているか(見た目)
・頭の位置がブレていないか
・軌道はしっかり真っ直ぐ振れているか
・コックの有無(打ち方に応じての有無ができているか)

この6点をタオルで振りながら、鏡で見て気をつけましょう。

ちなみに、鏡が無い場合は、カメラで動画撮影し、都度動画を確認するという方法でも大丈夫です。

フォーム固めの自宅練習方法その2

もう1つの練習方法は、椅子に座りながら素振りです。

こちらで用意するものは、椅子と鏡です。
椅子に座ることにより、下半身が一切使えなくなります。
その中で上半身を回す練習をします。

気をつけるポイントは上記6つと変わりませんが、足の補助がない分上半身の動きがきつくなるのが分かります。
下半身の補助なく上半身を回すことができるようになれば、通常のショットにも良い影響が出てくるようになるのです。
それは、捻転差がつきやすくなるということです。

アプローチでは大きく体を捻らないので、捻転差は生まれませんが、軸の安定には繋がります。

頭の位置を固定したままバックスイングできるようになり、さらには振り抜きも椅子に座っていることにより、上半身が突っ込みやすくなります。
それを腹筋で防ぎ、軸ブレなくスイングできれば、実際、椅子がない状態でスイングした時には簡単に軸を固定しやすくなっているでしょう。

密かに体幹のトレーニングにもなっていてすごくオススメの自宅練習方法になります。

距離感がばっちり身につくアプローチ自宅練習方法

この方法で用意するものは以下になります。

・クッション
・ゴミ箱のような箱
・ゴルフボール
・鏡

本物のゴルフボールを投げる練習になるので、クッションめがけて投げるようにし、家具や家屋の破損を防ぎます。

クッションの近くに箱(理想はコップぐらいの口の大きさ)をセットし、歩幅を測って距離を取ります。

実は、アプローチはこの下手投げで出すキャリーと、アプローチウェッジでのキャリーがほぼ同じです。
どれくらいの腕の振り幅で箱にボールを入れられるかを覚えていくことにより、アプローチでのボールの落としどころまでの距離感が身につくのです。
色々な歩数からボールを下手投げで箱に入れられるようにし、本番での落とどころへの距離感を身につけましょう。

あまり箱が大きいと多少の誤差があっても入ってしまうので、小さすぎず、大きすぎない箱を用意してください。

この自宅練習方法を実践する上で、本物のボールで練習するのが怖い場合には、新聞紙を丸めたボールでも代用できますので安心してください。

距離感にさらに磨きを掛ける

続いては、自宅の中でも外でもできるのですが、距離感に対する感覚を養う練習になります。

空き缶、ペットボトル、日焼け止めクリームの空などゴミになったものをゴミ箱に投げる練習です。
常に色々な距離感からの感覚を養えるので、何でも投げる意識を持ってみてください。
もちろん、外したらちゃんと拾わなくてはいけませんし、人前ではやらないようにしましょう。

キャッチボール、バスケットボールのシュートなど何でも常日頃からその物との距離感を測り、その距離ならどれくらいの振り幅かな?と想像できるようにすることで、実践でのアプローチでも役立つので覚えてください。

この練習のついでに、目標物に対して、何歩分かも分かるようになると良いので、目標物を決めて、歩数を予測し歩いてください。
その歩数が合えば、本番でも目標までの歩数が予測つくようになるので、かなり有利になります。

アプローチで大事なことは全て家でできる

上記で解説した通り、様々な練習法でアプローチに必要な再現性を高めるフォームと、距離感を身につけることができてしまいます。

実際に、筆者の知り合いにアプローチの上手なゴルファーがいるのですが、アプローチ以外でも寄せる、入れるということが上手なのです。
(上記で説明した空き缶投げなど)

ゴルフクラブとボールを使った練習のみが上達を促進させるという思い込みはなくしてください。
むしろ家での練習の方が効率が良いこともあるのです。
ボールを打つだけが練習ではないので、練習する時間がないと思った時には1日5分でも良いので、上記のいずれかアプローチの自宅練習法をしてみてください。
数か月で練習の成果が出ることは間違いありません。

自宅練習はアプローチ以外にも役に立つ!

特にフォームの練習法は、通常のショットのフォームを身につけるのにも大変有効です。
鏡を見ながらポイントに気をつけて振ることにより、ショットも安定してきます。

アプローチの振り幅で練習すれば、アプローチ、大きい振り幅で練習すればフルスイングのフォーム改善になるので、色々な練習法をぜひ自宅で取り組んでください。