アイアンはスイングスピードより精度!女性ゴルファー必見!

最終更新日:2017/06/27

クラブを持つと飛ばすことを考え、スイングスピードに意識がいきがちです。

しかしアイアンは、番手通りの飛距離を出し、狙った方向に落とすこと。
そしてそれを安定して毎回再現することが重要なのです。

アイアンが苦手な女性必見、アイアン上達の方法を伝授します。

女性ゴルファーは7番アイアンで基本を身につける

女性ゴルファーにとって、7番アイアンは、ミドルアイアンと言われ、すべてのゴルフクラブの中間に当たる長さで、ゴルフ場でラウンドする時もよく使うクラブです。
使いこなすのに難易度も決して高くなく、アイアンの基本を身につけるには打ってつけのクラブです。

現在主流の販売されているアイアンセットの中では一番長い番手になると思います。
それ以上の番手はバラ売りか、ユーティリティやフェアウェイウッドが選択肢になります。

7番アイアンを打ったときの飛距離ですが、初心者だとまず目指すのは65ヤードから70ヤードです。
あまり飛距離の出ない人でも、この位は飛ぶでしょう。

女性ゴルファーの平均が90ヤード前後と言われていますので、いずれはその位を目標にしてください。
初心者であれば、65ヤード飛べば合格点と言えるレベルです。
しかしこの飛距離すら飛ばない人は以下の問題を解決していかなければなりません。

その原因として考えられるのは2点です。
それはスイングスピードの遅さと、ミート率の低さです。

2つのうち最初に改善すべきなのは、ミート率を向上させることです。
※ミート率=ボール初速÷スイングスピード

芯に当たりボール初速が高まれば、今のスイングスピードのままでも飛距離は十分伸ばせるのです。

スイングスピードよりもまずは芯を捉える感触を

飛距離で悩む女性ゴルファーは先ほど説明したように、スイングスピードを上げることよりもまずは芯を捉える感覚を養うところから始めてください。
芯で捉えると、ボールは面白いように飛ぶようになりますから。

そのためには、フルスイングではなくハーフスイングやスリークォータースイングくらいの小さい振り幅に調整して当てることが大切です。
つまり自分の視界の中だけのインパクトゾーンエリア(ビジネスゾーンとも言う)のみで振ることで、芯を捉えた感触を覚えることが大事だと言うこと。

まずはクラブヘッドが膝から膝まで動く範囲(体を正面から見て、アナログ時計の4時~8時の範囲)でボールをきっちり捉えられるように反復練習をしてください。
これを実際に行っても初心者の人にとっては、これだけの振り幅でもコンスタントに当てることは難しいはずです。

繰り返すことで少しずつ慣れて当たるようになってきたら、徐々に振り幅を大きくしていきます。
大きくしたことにより感触が変わってきたと感じたら、再び振り幅を狭くして当たる感覚を養うことを重視してください。

どうしても良い感触が得られないと言う人は、アイアンのフェースにボールの打点が色つくシールを貼りましょう。
ゴルフショップで数百円で購入できます。
これならばボールがどこに当たっているのか一目瞭然です。

想像以上にズレたところで打っていることも珍しくないので、一度試してみてください。

女性ゴルファーの7番アイアンの平均スイングスピードと飛距離

女性ゴルファーの7番アイアンでの平均スイングスピードは、28.2m/sです。
そして平均飛距離は90ヤードです。
飛ばない女性が65ヤード、飛ぶ女性が120ヤードです。

この120ヤードはかなり飛ばせる方になるので、ちょっとした練習でポンっと出せる距離ではありません。
かと言って、平均だからといきなり90ヤードを飛ばさなければ!と考えずに、まずは安定して65ヤード打てることを目指してください。

ちなみに、通常アイアンの平均飛距離は番手が1つ変わるごとに、約10ヤード変わると言われています。
しかしスイングスピードが遅い場合これは当てはまらず、5~7ヤード間隔になることもあります。

7番アイアンの平均飛距離を基準として覚えておくと、他の番手で上達を目指す際の目標設定に参考になります。

またドライバーの飛距離は、9番アイアンの飛距離の倍と言われています。
7番アイアンが平均の90ヤードだとしたら、9番アイアンの飛距離は70ヤードになります。故にドライバーは140ヤードが目安の飛距離になるのです。
この想定飛距離はキャリーによる飛距離(着弾点までの距離)であって、落ち場所次第でランで稼ぐことは可能です。

これらはあくまで目安ですが、ドライバーはある程度飛ぶのにアイアンが飛ばないという方は、アイアンのスイングを見直す必要があります。

女性は特にアイアンのスイングスピードを無理にあげない

女性に限らず男性にも同じことが言えるのですが、飛距離を上げようと考えたら、まずはスイングスピードを上げることを考える方が多いと思います。
しかしただただスイングピードを上げようと、必死になって力任せに振ったりオーバースイングになることは絶対に避けましょう。

アイアンは何よりも精度が大事ですので、そうやってしまうと失敗します。

正しいスイングで、どちらかというとミート率を上げることに着目した方が精度があるアイアンショットが打てるようになり、加えて徐々に飛距離も出てくるようになります。

そしてミート率が上がってきたところで初めて、スイングスピードにも焦点を当てると良いのです。

ただ、最初に気をつけなければならない事は、速く振ることを心がけると言うよりも、正しく振ることを意識するということです。
速く振ろうとすると、どうしても腕や手の力に頼ってしまいがちになり正確性が失われます。
こうなると、せっかく小さいスイングを繰り返すことで掴んだミート率を上げる感覚が消え失せてしまいかねません。

ゴルフスイングとは、下半身も上半身も連動させて、クラブを体全体で振るべきです。

スイングスピードは腕力ではないことを覚えておきましょう。

アイアンもティーアップして練習しよう

アイアンは芝生の上やバンカー、ベアグラウンドなどから、あるがままに直接打つクラブです。
そのため練習でも直打ちするのが当たり前ではありますが、アイアンをティーアップして打つのも良い練習になるのです。

練習場で使われるようなゴムマットは柔らかく、その上の人工芝はヘッドが滑るので少々ダフってもボールは飛んでくれます。
その結果、ナイスショットと同等の飛距離が出るとミスショットに対して鈍感になってしまいます。

しかし実際のコースではそうはいきません。
下が土なのでヘッドが潜り込んでダフってしまうのです。
女性の力で芝生ごと打ち抜くなんてことはできないはずです。
そうしてヘッドが減速し、飛距離は全く得られません。

そのためアイアンでボールだけをきれいに捉えるために、浮いている球を打つのはミート率を上げるのに役立ちます。

ただやってみると分かりますがかなり難しいので、この練習はハーフスイングの練習の次なるステップと考えても良いでしょう。

ハーフスイングで芯を安定して捉えられるようになったら、振り幅を徐々に広げていき、トップからフィニッシュまで振る時、最初のうちは7~8割程度の力でリズミカルに振ることを心がけてください。

このティーアップしたボール、フルパワーでスイングしてもなかなか当たるものではありません。

そのため順を追って強度を増していくことが大切です。
きちんと当たれば、フルスイングをしなくてもそこそこの距離が出ることが分かるでしょう。

この練習をすると、スイングスピードをアップさせるよりもミート率をあげた方がいかに重要なのかを理解できるはずです。

ミート率、スイングスピードの後は体重移動

ミート率が高まりスイングスピードがアップしてきたと実感したら、次は体重移動をすることでさらに飛距離アップが叶います。

まず初心者の女性は体重移動が苦手な人がとても多いです。
特にアイアンはシャフトが短い分、手打ちになりがちです。

トップで右足、ダウンで左足に体重が移動するのが自然な形です。
そのように正しく体重移動ができればインパクトゾーンは広くなり、点ではなく線でボールを打てるようになり、曲がらず飛ばすという理想的な球筋に近づけるのです。

まずテークバックでクラブを引き上げる時は、右足に体重を徐々に乗せていきます。
やりすぎて右足の外まで体重が行かないように気をつけてください。
あくまで、右足の内側にパワーを蓄えてください。

この時、左肩が下がらないように注意しながらしっかりと肩を回しましょう。
できれば顎の下に左肩が来るイメージです。

ここから体重を左へ移動させながらダウンスイングを始めます。
今度は体が左に流れすぎて外にパワーが逃げないように、自分でイメージしやすい形を探してください。

右足に体重を乗せる感覚が掴みにくい人は、ヒールアップがオススメです。
左足の踵を上げれば、体重を乗せていく感覚が分かりやすいからです。
それでも分かりにくければ、左足を上げて右足一本で立つようにすると感覚が掴めるでしょう。

このように極端にした方が分かりやすいです。

苦手なことこそ地味に少しずつ

ドライバーでもアイアンでも飛距離に貪欲なゴルファーは多いです。

ドライバーの飛距離は確かにセカンドショットを楽にしてくれます。
しかしセカンドショット以降に使用するアイアンの精度はスコアを大きく左右しますよね。

派手なドライバーの練習ばかりして、苦手なアイアンの練習を避ける人を良く見かけますが、アイアンこそ地味な練習ですがゴルフにとって最も大事です。

ゴルフにおいて、何が一番重要なのか一度しっかりと考えてみましょう!