上達する為のゴルフスイングで、正しい右足の使い方を考える

最終更新日:2017/03/27

ゴルフスイングにおいて下半身の使い方は重要です。

正しいスタンスと足の使い方でゴルフの上達スピードがかなり変わります。

では、左足ではなく右足の使い方にフォーカスを当ててゴルフスイングを考えてみましょう。

ゴルフスイング、バックスイング時の右足の正しい使い方

まず、ゴルフのバックスイング時の右足の正しい使い方ですが、バックスイングはボールを飛ばす為のパワーを溜める動作となり、右足でそのパワーを受け止める必要があります。

右打ちであれば、右ひざが右方向に流れてはいけません。
これでは、せっかく上半身がねじれても、パワーが逃げてしまうからです。

右足内側でねじりのパワーを受け止める必要があり、右足の踏ん張りにより、右ひざが流れる、スウェーする事を防止する事ができます。

歳をとって右足の踏ん張りがきかなくなると益々飛距離が落ちてしまいますので、日頃からトレーニングをする事はもちろん、トレーニング程ではなくとも出来るだけ歩く事を心がける必要があるでしょう。

足全体のトレーニングを心がける事によって、飛距離のロスを防ぐことにつながり、安定した下半身を土台に上半身で打つ事が出来ます。

右足でパワーを受け止める事が苦手なゴルファーは、右足外側に何かを踏みつけながらバックスイングを上げる練習を行うと、右足内側でパワーを受け止める事が出来る様になります。
慣れるまではきついと思いますが、頑張って練習しましょう!

ゴルフ、トップスイングで右足太ももの張りを感じる

ゴルフスイングで正しく右足の内側でパワーを受け止める事が出来ると、トップスイングで右足太ももが張ります。

この右足太ももの張りがパワーを受け止めている証拠で、男子プロゴルファーの松山プロのトップスイング時はズボンの上からでも分かる程、右足太ももがパンパンになっています。

松山プロはこのパワーのタメから物凄いスピードでダウンスイングを行います。

トップスイングで正しくパワーが溜められれば、スイングスピードを上げる事が可能になります。

右足太ももの張りがいまいちな感じのゴルファーは正しくパワーが溜められていない可能性が高い為、右足内側をもっと意識してバックスイングを上げましょう。

また、右足内側にパワーが溜められないゴルファーの特徴の1つとして、バックスイングで腰が回りすぎる事が挙げられます。
決して腰の回転を止める必要はないのですが、腰が回りすぎる、いわゆるドアスイングでは正しくバックスイングでパワーを溜める事は出来ない為、下半身を意識したスイングを心がけてください。

ダウンスイングのきっかけを左足よりも右足で行う

ゴルフのバックスイングは右打ちなら右方向への運動となり、トップスイングから今度は左方向すなわち逆方向への運動となります。

ゴルフスイングの難しい所、実はこの運動の切り返しが一番難しく、トッププロでさえ緊張感の中で失敗し、ミスショットの原因になったりします。

アマチュアゴルファーはトップからの切り返しで左足を踏み込む様に教わる方も多いと思われますが、この動作を初めて聞いてすぐ実行できるゴルファーはほとんどいないと思われます。

そもそも、最初から左足の踏み込みが正しく出来ればスライスボールは出にくくなるので、世のアマチュアゴルファーの球筋を見るといかにそれが難しいのかが分かります。

左足の踏み込みが難しいイメージである為、逆にトップスイングから右足の動きをイメージしてみる方法もあります。
やり方は簡単です。

トップスイングから右足内側のくるぶしを左方向へ送るのです。
トップスイングで十分にパワーが溜まっていれば、この右足の動作で自然に左方向への運動に変わるはずです。

この動きに慣れてくると、切り返しの間を感じられる様になり、自然に左足の踏み込みで切り返しが出来る様になるはずです。

ゴルフダウンスイングでの右足の動きを最短にする

トップスイングからダウンスイングに入り、右足の動きが大きくなります。

ダウンスイングで右足の蹴りを使うタイプのスイングは、蹴る方向を後ろではなく右横方面に蹴らないと右足が遠回りし、結果パワーロスしてしまいます。
それから右ひざが前方に出る為、上半身が起き上がり、スイング軸がズレてしまいます。こうなると、正しいインパクトを迎える事が難しくなり、ボールコントロールがままならなくなるでしょう。

そのため右ひざが前に出る動きを抑え、フィニッシュまで右足の動く距離を最短にする必要があります。

トッププロのスイングを見ると、右足、特に右ひざが前に出ず、最短距離で左ひざへ向かうのが確認出来ます。
右足の蹴りを間違った方法で行うと、スイングが暴れる為、正しい動きの習得の為にスイング中他人に右足を押さえてもらう方法がよいかもしれません。
右足の自由を奪う事によって、正しい右足の動きを習得する事が出来る様になります。
ぜひ、練習仲間を作って互いのゴルフレベル向上に努めてください。

韓国人プロのゴルフスイングは右足がベタ足の選手が多い

近年、日本ツアーで勝ちまくっている韓国人プロゴルファーのスイングを見ると、スイング中右足が浮かないベタ足スイングをする選手が多い事に気づきます。

ベタ足スイングは古くから知られたスイング理論で、スイング軸が保ちやすい事、インサイドからクラブを下ろしやすくなる事、身体の正面でボールを捉えやすい事などが知られています。

ただし、右足をベタ足にする事によって下半身の力を使ったスイングをしにくくなる為、飛距離の面でデメリットが発生したりします。

近年、強い韓国人プロゴルファーはベタ足スイングをもって反復性に高いスイングを行っていると言えます。
飛距離よりも方向性重視ですね。

また、プレッシャーにも強いスイングと言えるかもしれません。
スイングにおける右足の蹴りは一瞬の動作ですので、タイミングのズレを誘発しやすく、その点、右足をベタ足にする事によって、緊張した状態でも反復性の高い安定したスイングをしやすくなります。

上半身と下半身の捻転差があれば、右足がベタ足でも十分に飛距離を得られるため、右足でパワーを受け止める練習は欠かせませんね。

ゴルフスイングの完成度が分かるフィニッシュ時の右足

ゴルフスイングを行い、フィニッシュの形を見るとそのスイングが上手くいったかどうかが分かります。

ゴルフスイングはバランスですので、バランスの悪いフィニッシュからはナイスショットは生まれにくいのです。
特に右足がちゃんと左足方向へ送られ、左右のひざがしっかりとくっついた状態のフィニッシュはスイングの完成度が高いと言えるのです。

よく、右足に体重が残ったままのフィニッシュをするゴルファーを見かけるのですが、フィニッシュは体重が左足に乗った状態でなければなりません。
インパクト以降、右足から左足に体重が移動しないと、クラブの正確なロフトでボールを飛ばす事が出来ません。
いわゆる明治の大砲、ドライバーでボールが必要以上に上がってしまい飛距離をロスする事になるゴルファーは右足の体重を左足へ移動させる練習が必要です。

パワーがあっても、もったいないスイングの典型と言えます。

右足の使い方ひとつでスイングが変わります

練習方法でも、スイングでも、右足の使い方1つでスイングがガラッと変わります。

右足でパワーを受け止め、ダウンスイングで右足の蹴りを使うのか、ベタ足でいくのか自分が目指すゴルフによってその使い方が変わってくると思います。

ボールを投げる時、右足を使います。
ゴルフスイングも右足を使ってスイングする事は同じですので、正しい右足の使い方をマスターしましょう。

右足を正しく使って、パワーロスを防ぐ事はもちろん、スイングの反復性を高める練習を行う事がゴルフの上達への近道だったりします。