【ゴルフ上達】ドライバーのヘッド軌道をイメージすること

最終更新日:2016/11/07

ゴルフにおいてドライバーを真っすぐ遠くへ飛ばすのは究極の理想です。

その理想の球筋を実現するにはヘッドがどのように動くのかに影響するスイング軌道がキーポイントになります。

皆さんご自身のヘッドがどんな軌道で通っているか理解していますか?

ここを意識できるかが、理想の球筋を手に入れる最善策といえるでしょう。

ゴルフクラブのヘッドが通る軌道にはどんな種類がある?

ゴルフのスイング軌道には様々なものがあります。

ここではいくつかのスイング軌道を紹介します。

「インサイドアウトでドローボールを打つ」「カットに振ってフェードを打つ」など聞いた事があると思います。

この場合の「インサイドアウト」とは、クラブヘッドがインパクト時に、ターゲットとボールを結んだ飛球線より内側から入ってきて、インパクト後に飛球線外側に抜けていくスイング軌道の事を表しています。

逆に「カットに振る」とは、飛球線外側から入ってきたクラブヘッドが飛球線内側に抜けること言い「アウトサイドイン」とも表現します。

この様にスイング軌道には飛球線を基準にしたものや、「ヨコに振る」「タテに振る」などと表現する飛球線後方から見たときにアドレス時の肩や首、グリップの位置などとボールを結んだ線に対してのクラブがどの様な角度で降りて行き、クラブヘッドがインパクト周辺でどのように動いて行くのかなど、スイング軌道は実に多くのものが存在します。

また、ヘッド軌道によってボールの打ち出し角度や回転方向が変わるため飛距離や方向性に差が出ます。

理想のボールを打つためには、理想のヘッド軌道を手に入れる事を考えましょう。

ドライバーのスイング軌道がフラットならスライスしない?

ドライバーに限らずゴルフクラブは、シャフト部分とヘッド部分が曲がってついています。

クラブヘッドを地面に置いたとき、地面に対してクラブシャフトの傾きを「ライ角」と言い、地面に対して番手ごとに異なるクラブフェースの傾きの「ロフト角」がついています。

スイング軌道がフラットになると、そのライ角とロフト角によってボールは飛球線左方向に飛びやすくなります。

ピッチングウェッジやサンドウェッジなどを体の正面でスクウェアに握りクラブヘッドを腰の高さ、胸の高さと、そのまま持ち上げていくとクラブフェースが自身の左後方を向いていくことがよくわかります。

ドライバーではもともとのロフト角が少ないため解りづらいですが原理は一緒です。

したがって、スイング軌道がフラットになれば自然とボールは左に行きやすくなり、スライスしにくくなるといえます。

たとえばティーグランドで高いティーを使った場合、クラブを持ち上げたのと同じになりボールは左方向に飛びやすくなり、ティーを低くすれば右に行きやすくなるという事です。

ドライバーのスイング軌道がアップライトなら飛ばせる?

ドライバーのスイング軌道と飛距離の関係について考えてみましょう。

まず、ボールの飛距離はクラブヘッドがインパクト時ボールに与える衝撃の大きさに比例します。

よって、より遠くにボールを飛ばすためには、より速いヘッドスピードでスイングする事が必要になります。

より速いヘッドスピードを生み出すためには遠心力と重力が大きな役割を果たします。

昨今のドライバーが長尺化しているのも遠心力を大きくして飛距離を伸ばすためです。

ただ、ドライバーのシャフトを長くすればプレーヤーの身長が高くならない限りスイング軌道はフラットなものになります。

逆に、重力を利用する為には、アップライトな軌道でスイングする事によって、より高い位置からクラブヘッドが落ちて来るので落下速度が増し、ヘッドスピードを上げるという方法もあります。

しかしドライバーのようなシャフトの長いクラブではそれも限界があると考えられます。

また、飛距離を伸ばすにはクラブフェースの芯、いわゆるスイートスポットで打つことも重要ですし、ボール回転に大きな影響を与えるクラブヘッドのフェース面の向きについても考える必要があります。

ゴルフクラブのヘッドの軌道よりフェースの向きが重要!

ドライバーの飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードを速くする事も大切ですが、ゴルフボールに無駄な回転数や回転方向を与えない事も大切です。

無駄な回転数や回転方向を与える事によって、適切な打出し角度で打ち放たれたボールでも横回転が多ければ左右の曲がり幅も大きくなり飛距離をロスしますし、縦回転が多すぎれば途中から吹け上がる事や、ドロップしてしまう事により飛距離をロスします。

縦回転についてはインパクト時のヘッド入射角によるものが大きいですが、横回転についてはフェース面の向きによるものが大きいと言われています。

ゴルフクラブが同じ軌道でインパクトを迎えた場合フェース面が右を向いていれば右に曲がり、左を向いていれば左に曲がります。

また、フェースの先トゥ側に当った場合は左に曲がり、フェースの手元ヒール側に当った場合は右に曲がります。

これをギア効果といいます。

ゴルフにおいてスイング軌道やヘッド軌道は大変重要ですが、ボールをまっすぐ遠くに飛ばすためにはスイング時のフェース管理も大切です。

ゴルフは身長によってスイング軌道は決まってくる?

ゴルフのスイング軌道にはフラットのものや、アップライトなものなどが有り、それらはクラブシャフトの長さも関係してくる事は、先に説明しましたが、プレーヤーの身長も大いに関係してきます。

米国ツアー出場選手のような長身のプレーヤーと平均的日本人アマチュアプレーヤーでは身長差が10センチも20センチも有るので、テレビで見ていると同じドライバーを持ってもツアー選手だと3W、5Wを持っているかのように見えます。

長身の選手でもハンドダウンに構え比較的フラットな軌道でスイングする選手もいますが、大抵の場合、クラブヘッドが高い位置から降りてきてインパクト後も高い位置でフィニッシュを迎えています。

以前、プロの試合観戦に行き、初めて長身の外国人選手のスイングを見た時の印象は、テレビで見ている時よりボールの近くにアドレスをしてアップライトの軌道でボールを捕らえていると言う印象でした。

後ろから見ていると、アマチュアゴルファーのスイング軌道とはまったく違う角度で驚いたのを覚えています。

ただ、平均的身長の日本人が47インチなどの長尺ドライバーを振ると当然アドレス時のボール位置も遠くなり、クラブヘッドの軌道もフラットになります。

まずは自分のスイングを動画撮影して見てみましょう!

最近、ゴルフ練習場でスマートフォンやデジタルカメラで自分のスイングを撮影している人を良く目にします、

また練習場によっては打席にカメラとモニターが設置してあり自分のスイング軌道を確認できるところもあります。

スマートフォンではスイング解析アプリなどをダウンロードする事によって、自分のスイング軌道をより細かく確認できます。

また、デジタルカメラの中にはゴルフスイングの撮影に特化した物もあり、自宅のテレビにつなぐ事により、大画面でスロー再生してみると、スイング時のヘッド軌道などもより細かく確認できるのでゴルフの上達に非常に役立ちます。

自分のスイングを撮影した動画を見る事によって、自分の思い描くスイング軌道と、実際のスイング軌道の違いを知る事が出来るでしょう。

また、自分の目標とするプロゴルファーや、体格の似たプロゴルファーの動画と比較する事によってスイングの改善点が見つかります。

そして、自分のスイングやヘッド軌道を知る事が理想の球筋に近づく第一歩です。

ゴルフは「道具」を使うスポーツです

理想の球筋を手に入れるためには、スイング軌道やヘッド軌道が大切です。

現在の自分を知る事がゴルフ上達の第一歩だと言う事を説明してきました。

ゴルフはゴルフクラブと言う道具を使うスポーツです。

ゴルフクラブやクラブヘッドの性能を100%発揮させる事が出来るのが、理想のスイング軌道・ヘッド軌道と言う事になります。

ゴルフスイングは「十人十色」とよく言われます。

体格や筋力、テンポは人それぞれ違うのでスイングの見た目は様々ですが、上級者に共通しているのが効率の良いスイング軌道やヘッド軌道です。

実際にゴルフ場に行くと様々なゴルファーを見かけます。

お世辞にもカッコいいとは言えないスイングでも70台で回ってくる年配のアマチュアゴルファーや、見た目は素晴らしいスイングなのにスコアは100前後と言う若いゴルファーもいます。

両者の違いはゴルフクラブの性能をどこまで引き出せているのかと言うことです。

効率の良いスイング軌道とヘッド軌道を理解してゴルフクラブの性能を100%引き出す事でボールを真っすぐ遠くへ飛ばす事が出来るようになるのです。