ゴルフで飛距離アップを望む場合、スイングの練習と平行して筋トレをすると、早く効果が現われると言われています。
特に筋力の少ない女性であれば、その効果は大きなものになるはずです。
そこで今回は、誰でもできて時間がかからない、ゴルフ上達のための筋トレ&呼吸法を紹介します。
女性もゴルフ用に筋トレをすればスコアアップが期待できる
ゴルフに必要な筋力があれば、今よりも飛距離を出すことができ、バックスピンの効いたショットが可能になるかもしれません。
しかし女性の場合は、上手にスイングをすれば飛ばすことができると思い込んでいて、スイング練習はしてもウェイトトレーニングをしないことが多いようです。
最近は女性もシックスパックの腹筋など、筋肉を見せることに抵抗がなくなってきています。
筋力女子でも恥ずかしさは薄くなってきていることから、女性ゴルファーも筋トレで今以上の体力をつけるようにしましょう。
もっともゴルフではムキムキになる必要はありません。
スイングするために必要な筋肉をつけて余分な贅肉を落として、動きやすい身体作りをすれば十分です。
足腰に疲労が蓄積することで、スイング中に身体が浮き上がり、トップやダフリのようなミスショットがでるようになります。
スカートの裾からのぞく脚がシャープに見えるくらいに筋トレをすれば、ラウンド後半からの崩れはなくなるはずです。
ゴルフのために女性が日常生活でできる筋トレ法とは
ゴルフは同じ場所からスタートして、同じコースをプレーして戻ってきます。
打つ回数や、曲がった方向によっては余分に体力を使うかもしれませんが、余分に山ひとつ越えるわけではないので、他のプレーヤーとの歩行距離に大差はないはずです。
つまり運動量が同じであれば、誰もが同じだけの疲労を感じているはずです。
日ごろから筋トレなどの運動をしていると、その疲労からの回復のスピードが早くなります。
疲れない身体は、強靭な筋肉の鎧を作るのではなく、少しでも早く疲労が回復できる身体作りをすることなのです。
しかし散歩やジョギングは長続きした人を見たことがありません。
雨が降れば止めますし、食事会の日は物理的に無理があります。
女性の大敵でもある紫外線が強い時期も休みがちになるものです。
しかし通勤の階段であれば、電車を1本早めに乗るだけで上ることができます。
また駅1つ分歩くのも良い運動かもしれません。
できれば靴はカカトから下りて、つま先を蹴って歩けるものを履けると最高です。
ゴルフ場で足を擦らない歩き方をかねて、筋トレのために歩行を心がけるようにしましょう。
ゴルフのための筋トレと呼吸法は女性に向いてるかも?
日ごろから歩くことを心がけるだけで、特別な器具を使わずに脚の筋トレになります。
限られた通勤時間が自宅周辺の散歩よりも効果を高めてくれますが、より効率的な筋トレをしようとするなら有酸素運動を取り入れましょう。
特に女性はムキムキな筋肉を求めるよりも、疲労がいち早く回復できるように、酸素を効率良く吸収できる体質に変えたいものです。
そのためには息を止める無酸素運動を行っても意味はありません。
呼吸をするときは口先を軽く閉じて、歯の間からゆっくり息を吐き出すようにします。
肺を押し上げるようにお腹をヘコませて、身体の中の空気をすべて吐き切るようにします。
全部吐き出したと思ってから、あと一呼吸分吐き出し、一旦呼吸を止めましょう。
その後、一気にお腹を膨らませて息を吸い込みます。
この呼吸法を10回、朝起きたときでも昼休憩のときでも寝る前でも、生活の中でゆっくり10回深呼吸ができる時間を作って行うようにしてください。
ちなみにこの腹式呼吸はゴルフに必要な腹筋の筋トレにもなり、例の割れた腹筋を手に入れることも可能になります。
女性の慢性病さえ改善できるゴルフの筋トレ効果
腹式呼吸をしながら歩くことで、より効率的な筋トレ効果をもたらすことができます。
膝下の筋肉の束であるふくらはぎは第2の心臓と呼ばれているところで、筋トレによるパワーアップもさることながら、有酸素運動を取り入れればゴルフにとって必要な疲労回復しやすい体質への変化が期待できます。
そもそも歩くことで、血行が良くなり肩こりや腰痛の改善効果があり、自律神経のバランスが整ってストレスを抱え込むこともなくなると言われています。
そこに腹式呼吸による有酸素運動を加えれば、効果は絶大になるはずです。
さらに歩くときは、歩幅を1ヤードになるように意識しましょう。
1ヤードはおよそ90センチなので、通常よりも30センチ程度広くなります。
街中では奇異な視線を感じるかもしれませんが、住宅街など大股で歩けるようであればチェレンジしてみてください。
また女性の場合には服装的に難しいかもしれませんが、階段で腿上げトレーニングになる1段飛ばしができれば、さらに効果は上がるはずです。
筋トレが苦手な女性でも簡単にできるゴルフのための運動
毎日の腹式呼吸だけでも驚くほどシェイプアップされてくるはずですが、ゴルフのために必要な筋トレを1つだけ取り入れてみませんか。
多くの女性は筋トレの中でも腕立て伏せが苦手で、1回もできずに腕立てと聞いただけで自分には無理と諦めてしまうようです。
しかし胸を張り、肘を曲げて肩甲骨を動かす腕立て伏せは、ゴルフにとってとても有益な筋トレなのです。
腕立てが無理そうなら同じ動きでストレッチするつもりで、負荷のかからない腕立て伏せをしましょう。
通常通りに両手とつま先でバランスをとり、そこから膝をつけてます。
このとき腰を高く上げるのではなく、最初の腕立て伏せのフォームを崩さないようにバランスをとるようにしてください。
身体を下ろすときに息を吸います。
もちろん腹式呼吸をするので、腕を伸ばして姿勢ですべての空気を吐き出してから、身体を伏せると十分に息を吸い込むことができます。
身体を起すときに息を吐き出して、これを繰り返し行います。
コツはわずか10回程度の腕立て伏せですから、理由をつけずに毎日欠かさずに行うことです。
非力な女性のための筋トレ法でゴルフのスコアアップ!
膝付きの腕立て伏せなら誰でもできると思いますが、腹筋がなさすぎて腕を立てて身体を真っ直ぐに伸ばすことができない女性、また自宅では運動の時間が取れない場合には、仕事場の壁を利用する筋トレ方法があります。
壁に正対して、その壁を床に見立てて腕をついて、腕立て伏せと同じように動かすだけです。
壁から離れるほど、腕にかかる負荷を感じるはずなので、あとは自分の体力に合わせるようにしてください。
大事なことは身体を伏せたときに、背骨の上で肩甲骨がぶつかり合うこと、身体を起したときに両方の肩甲骨が最大限に広がることです。
なるべく肩と肘の位置が同じ位置になるように、そして肘が外側に開くようにすれば、筋骨隆々ではないゴルフ用の筋トレができます。
このほかにも、床に肘をついた腕立て伏せと同じような姿勢をとると、体幹を鍛えることができます。
しかも最大で90秒程度ですから、忙しい朝でも就寝前でも「時間がない」ことはないはずです。
ちなみにこの体幹トレーニングは、まったく身体を動かさないのに20秒を超えるだけでも大変なので、1分間維持できるには相当な時間がかかるはずです。
腕立て伏せと腹式呼吸、それに体幹トレーニングを行えば、いまよりもゴルフの飛距離アップが期待できるはずです。
女性が負担に思わない筋トレ法でゴルフの上達を目指す!
1週間に1度の筋トレも効果はありますが、女性の場合は日常生活の中で運動を取り入れるだけでも、ゴルフに必要な筋力をアップすることができます。
下半身は日ごろから呼吸法を使う歩行を心がけ、階段を使って負荷のかかる運動をしましょう。
上半身はストレッチを兼ねた腕立て伏せで、深い捻転ができるようにします。
毎日繰り返すことで、飛距離アップが可能になるはずです。