ゴルフは他のスポーツに比べると飛んだり走ったりと言うような動きが無いので、運動量も少なくカロリー消費もさほど無いようなイメージです。
また多くのプロスポーツ選手は現役引退が早めですが、プロゴルファーは40歳代で優勝することも少なくありません。
そういったことから、ゴルフラウンドや練習、素振りでのカロリー消費量は実際にどのくらいなのか考えてみます。
ゴルフ練習や素振りで消費するカロリー
ゴルフ練習場で1時間練習をした際の消費カロリーは、平均120キロカロリーと言われています。
もちろん使うクラブや練習内容によって違いは出てきます。
またこれは休憩ありの1時間ではなく、1時間打ち続けた場合の消費カロリー量です。
しかし練習場へ行って立て続けにボールを打ち続ける人はそういないでしょう。
当然ボールを打つ間に素振りもするのではないでしょうか。
ただ素振りとボールを打つ消費カロリーに大差はなく、ドライバー1回で約1.2キロカロリー、アイアン1回で約1.1キロカロリー消費します。
つまり練習場で100球打つ場合(アイアンだけ)で、1球につき1回素振りをしたとして、約220キロカロリー消費する計算になります。
それにドライバーが加わると更にカロリーを消費することになるでしょう。
この220キロカロリーは白米150g分のカロリーになります。
そんなものかと思うかもしれませんが、約300キロカロリー消費する10000歩のウォーキンの約2/3なので結構な運動量と考えられるのではないでしょうか。
ゴルフ練習や素振りで効率的にカロリー消費するには
100回の素振りと100球を打つことで約220キロカロリーを消費するのですが、せっかく運動するのですから、より効率的にカロリー消費させるためのコツを紹介します。
大好きなゴルフをしながらダイエットもできたら嬉しいかぎりですよね。
まず注目するのはゴルフ練習や素振りをする時間帯です。
仕事後に練習場へ行く人が多いとは思うのですが、効率良くカロリー消費するには朝が良いのです。
実は朝食を摂る前に運動をすると消費カロリーが約20%アップすると言われています。
さすがに朝食前に練習場へ行くのは難しい人が多いでしょうから、朝食前に素振りをすることをオススメします。
もちろん朝に余裕がある人は朝食前に練習場へ行って一汗かくのも良いでしょう。
多くの打ちっぱなし練習場は、早朝からオープンしています。
また早朝の練習はカロリー消費量の他にもメリットがたくさんあります。
夏場であれば早朝の方が気温も低いので練習しやすい環境でもあります。
また仕事後など皆が行くような時間は混雑していることが多く、待ち時間等が発生するのですが、早朝であれば少ない人の中で集中して練習することができます。
ゴルフ練習や素振りはダイエット効果抜群
ゴルフ練習や素振りでのカロリー消費が結構なものなのは理解できたでしょう。
しかし実はゴルフ練習や素振りはカロリー消費量と言う点だけでなく、他の点でもダイエットに効果抜群と言われています。
実はゴルフ練習や素振りは筋トレ効果があります。
激しい運動ではないイメージなので筋肉がつくなんて考えられないかもしれません。
しかし有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)で考えると、ゴルフ練習や素振りは後者になります。
筋トレは有酸素運動と比べるとダイエットに必須の脂肪燃焼が効率的にできるわけではないのですが、筋肉量が増えると基礎代謝が上がるので、カロリーを消費しやすい体が作られるのです。
基礎代謝が高いとジッと座っていてもカロリーが消費されます。
ですから基礎代謝が高い体でゴルフ練習や素振りを行うと、いずれは220キロカロリー以上の消費が見込めるでしょう。
ちなみにゴルフ練習や素振りでつく筋肉は、腹筋や腕、下半身になります。
もちろん筋肉を使うこと、特に腹筋や下半身を意識しながらクラブを振ることも大事です。
ゴルフラウンドでの消費カロリーは
ではゴルフラウンドでの消費カロリーはいったいどのくらいなのでしょうか。
ゴルフ練習や素振りであれだけのカロリーを消費するのですから、ゴルフラウンドとなると更なるカロリー消費が期待できます。
スコア100であった場合、約60打がアイアンやドライバーショットとなるので約70キロカロリーの消費になります。
しかしこれはショットだけの消費カロリーです。
当然ショット前に少なくとも1回は素振りをするので、ワンショット約140キロカロリーの消費となります。
これに加え、ゴルフラウンドではボール間の移動もあります。
18ホールでのラウンドを歩いた場合、距離にして約10キロ歩くこととなります。
するとその消費カロリーは約1000キロカロリーとなります。
故に歩いてでの1回のゴルフラウンドで約1140キロカロリーを消費することとなります。
しかし現在はセルフプレーが主流となりカートを使用したラウンドが多いです。
カートを使用したときのカロリー消費は約500キロカロリーとなるので、合計約640キロカロリーとなります。
ダイエット効果に気をとられるのはNG
ゴルフ練習や素振り、ゴルフラウンドの消費カロリーが結構あると言うのが分かり、ダイエットも兼ねようとダイエットにばかり気をとられてしまうのはNGです。
ダイエットのためにゴルフをしていてはゴルフ上達は願えません。
またゴルフ上達に繫がるような練習やラウンドでなければ、カロリー消費も思うようにはできないでしょう。
ですからゴルフ練習や素振りを何のためにしているのかと言う目的意識を忘れないようにしてください。
カロリー消費が増えるようにと素振りや打球をただただ繰り返し、数をこなすだけになってしまいフォームが崩れてしまいます。
やはり上達するためのゴルフ練習や素振りは数よりも中身です。
痩せるからと練習量や素振りの回数だけ増やし、無駄な練習を続けてしまうと、こんなに練習しているのに何故ゴルフが上手くならないのか、また最悪腕が落ちてしまうなんてことになりかねません。
あくまでもゴルフが上手くなるために練習をして、気がついたら筋肉が付き、痩せていたと言うのが理想的ですね。
もっと正確に消費カロリーを知りたい人は
先に紹介した消費カロリーは平均的な数値で話しました。
もちろん個人の体格や基礎代謝等によって同じ運動をしても消費カロリーと言うのは違ってくるのが当然です。
同じゴルフ練習や素振りをしても平均値よりも少ない人もいれば多い人もいるのです。
より正確な自分の消費カロリーを知りたい人は次の計算式に当てはめてみましょう。
カロリー消費量=係数1.05×METS×運動時間(h)×体重(kg)
この計算式の中のMETSとは「Metabolic Equibalents」の略です。
活動や運動を行った時に安静にした状態の何倍のカロリー消費をするかを表しています。
歩いてのゴルフラウンドは4.8METSなのですが、それは安静にした状態の4.8倍のカロリー消費があると言うことになります。
カートでのラウンドが3.5METS、ゴルフ練習が3.0METSです。
例えば体重60kgの人が2時間ゴルフ練習をした場合、1.05×3.0METS×2(h)×60kg=378キロカロリーとなります。
一度自分の消費カロリーを計算してみるとゴルフ練習に俄然やる気が出るかもしれません。
ゴルフは上達もダイエットも時間がかかる
ゴルフラウンドでの消費カロリーは多めではありますが、ゴルフ練習や素振りのカロリー消費量はそう多いわけではありません。
集中してダイエットをするのには早めの効果は期待できませんが、日常的に練習やラウンドを日常的に行うことで安定したカロリー消費はできます。
即効性はありませんが、ゴルフを楽しみながら健康的に痩せられるの最高のスポーツです。