ゴルフをしていたら腰痛の症状が現れるというのはゴルファーの宿命のようなものです。
アマチュアゴルファーの場合には、スイングの改善もさることながら、実際には運動不足や体力不足が原因ということも多々あります。
今回はゴルフによる腰の故障と対策について紹介します。
ゴルフで腰痛になったらスイングを改善する?
一生懸命ゴルフをしていたら、腰痛で苦しむ羽目になんてことがありませんか。
腰痛の原因がスイングだとしたら、そのスイングを直さない限り再発を覚悟しなくてはいけません。
思い切ってスイング改造で腰痛無しのスイングを目指すか、部分的に修正して腰痛にならない程度に改善するかを選択することになります。
根本的に改善するのであれば、改めて基本のスイングを実践しましょう。
両足を肩幅に開き軽く膝を曲げ、上半身を前傾して両肩から自然に腕を下げます。
ボールの後ろにクラブヘッドをセットして、グリップは左腿の前に置くハンドファーストです。
テークバックの始動は、左肩甲骨を背骨から離すようにしながら右肩を後ろ側に引きます。
ゆっくりグリップを引き上げながら、パンツの右ポケットにシワが入るくらい右腰を引き、左肩を外転します。
トップの位置でコックを固めて、ダウンスイングではスイートスポットでのインパクトに集中して振り抜き、フォロースルーで右腕を伸ばせば腰痛は起きないはずです。
ゴルフの体型ではない?腰痛の改善は超簡単!
スイングを改善するのは、思っている以上に大変なものです。
一度ついてしまった癖をすべて忘れて、新しいスイング覚えるのには相当の時間が必要だからです。
それでも上手くいかなければ、右打ちを左打ちに変えたほうが早いかもしれませんね。
ただスイングが原因だと思っていても、実は体型が原因ということもあります。
ゴルフ場はコースとしては6000ヤード前後ですが、インターバルを入れると8000ヤード、ボールの左右のブレを考えると11000ヤード、つまり10キロは歩くことになります。
歩いて腰が痛いというのは誰もが経験しているはずですが、体重過多の体型だと腰への負担は倍、もしかしたら3倍はあるのかもしれません。
ただこの改善方法はたった1つ、痩せるしかありません。
最近多いのはセルフコースでの腰痛です。
乗用カートに斜めに腰掛けて移動することが多く、ショックアブソーバーがあってもコースのアンジュレーションによって腰に疲労が溜まり、腰痛へと発展していくようです。
つまり短い距離は歩くこと、乗車する時は深く座る癖をつけることで改善できます。
改善方法は散歩?ゴルフで腰痛と思ったら単なる運動不足
「ゴルフをしていたら……」と腰痛の原因をゴルフにしていても、実は単なる運動不足ということがあります。
運動としてゴルフではなく別なスポーツをしていても、運動不足がたたって腰痛になるのは珍しいことではありません。
以前なら大したことのなかった運動量でも、1ラウンドしただけで腰や膝などの下半身に痛みが残るのは、もう「昔のあなたではない」と言うことですね。
下半身と上半身の接続部分となる腰で、急激な運動の負荷を受け止めた結果です。
たかがゴルフの運動量と考えるよりも、ほぼ10キロの距離を全力で走ると考えたら、日常の運動は大事です。
とりあえず運動量が足りないと感じるようなら、1日30分の散歩から始めましょう。
ちなみに30分を距離で換算すると2500メートルです。
1ラウンドで10000メートルですから少し足りませんが、最初からたくさんの距離を歩き出すと長続きしないことと、折角の散歩が腰痛の原因になるかもしれません。
ゴルフの腰痛の原因が基礎体力なら動画を撮って改善する?
ゴルフによる腰痛と思っていたら、単なる体型や運動量によるものというのは意外に多いものです。
身体の要となる腰ですから、歩くにしてもスイングするにしても、それなりに負荷は掛かるのは当然です。
毎日散歩をしたお陰で体型もスッキリしたのに、それでも腰痛が出てきたら、もしかすると基礎体力が原因かもしれません。
その基礎体力というと、持ち上げる力や走る速さのような運動に必要な体力を想像しますが、生きていく上で必要最低限の運動能力のことを言います。
ただゴルフなどスポーツに関して言う時には、心肺機能や筋力などを指します。
心肺能力が高いと疲労回復が早く、筋力があると強いスイングや長距離を歩くことができます。
基礎体力がないとは、いわゆる運動音痴ということになります。
松山英樹プロをイメージしてスイングしても、実際には今日始めた人よりも酷いスタイルだったりするわけです。
改善方法は筋力アップの運動や呼吸法などを繰り返すことです。
そして自分のスイングを動画に撮って、自己分析することでイメージとスイングの一致を目指すことです。
ゴルフでの腰痛は有酸素運動で改善する
腰痛改善のための筋力アップは、スポーツジムや「結果にコミット」を参考に、自宅で繰り返し筋力アップの反復運動を繰り返すことです。
ただし腰痛を伴った運動の場合「炭水化物・糖質」排除の食事は向いていません。
鶏のササミや胸肉などのタンパク質と、ライスやバナナなどの炭水化物を摂ることで、筋肉繊維を発達させていきます。
また呼吸法は「有酸素運動」を取り入れて、日ごろから疲労回復のしやすい体質を作っていきます。
有酸酸素運動の良いところは1日おきで十分なこと、時間は40分間なので、1時間に充たないことから忙しい現代人に向いていると言えます。
ゆっくりと鼻で呼吸し口から吐き出しながら、心拍数を上げる運動を40分間続けると、身体に酸素が回りやすい体質になります。
ちなみに呼吸を止めて激しい運動をすることを無酸素運動と言い、筋骨隆々の体質になりやすいです。
ゴルフによる腰痛が悪化した時の最終改善策とは
腰痛でゴルフができないところまで悪化した時には、日常の生活の中で改善するようにします。
まずは入浴によってリラックスし、血行を良くします。
もしも入浴中に腰がジンジンと痛むようであれば、入浴を切り上げアイシングして熱を取り炎症を鎮めることが重要です。
また炎症鎮静剤の入った湿布を貼り、痛みを取り除きましょう。
次に骨盤を矯正します。
2人組みなら仰向けに寝て、両膝を揃えて脛を押して腿を胸につけるように押します。
1人の時は、朝起きたたらすぐに正座をするだけです。
背筋を伸ばして、左右の腰のレベルが平行になるようにします。
30秒程度、この動きをすれば腰のレベルは徐々に改善されます。
また、もう1つ寝る前に足上げをします。
左側を下にして横向きに寝て、右脚を伸ばして20センチ程度上げます。
30秒程度、このストレッチをして、反対側も同じようにすれば1分で終了します。
朝は骨盤の歪み、夜はインナーマッスルの強化で、1日1分30秒程度の運動で腰痛は消えることになるはずです。
ゴルフによる腰痛は改善するまで安静にしていること!
ゴルフによる腰痛の場合、スイングを修正することで改善することもありますが、プレイヤーの体型や自己管理が影響していることが多いようです。
どちらにしても痛みのある間はスイングをせずに安静にしていて、痛みが取れたら暫くはスタンスを狭くするなど、腰に負担のない姿勢でプレーをしてみてはいかがでしょうか。