ゴルフが原因の腰痛解消にマッサージは効果があるの?

最終更新日:2017/12/15

ゴルフで腰痛になったときはマッサージでゴリゴリ揉むと、もっと酷くなることがあります。

筋肉や腱を回復させるには、効果的なマッサージ法と栄養補給やツボ押しなどを併用すると早く回復できます。

そこでセルフでできる腰の痛みをとるための方法を紹介します。

ゴルフによる腰痛はセルフマッサージで治す

ゴルフを楽しんだ後、腰痛で苦しむゴルファーは意外に多いものです。
日常の運動不足もあって、急激に身体を動かしたことの反動が腰痛の原因と思われます。
腰痛になると自分でマッサージをしようとしても、親指で背中側の腰骨を押すくらいしかできません。
マッサージチェアーなどで痛みのある部分を揉みほぐしても、気持ちの良さはすぐに終わり、しばらくするとさらに痛みが増すこともあります。

実は「患部」をマッサージすると、却って悪化することがあるのです。
痛い箇所を刺激することで痛みに敏感になってしまい、最初以上の痛みに苦しむことがあります。

そこでゴルフによる腰痛に効くセルフマッサージ方法を紹介します。

まずはマッサージの前に腰痛の種類を考えましょう。
針を刺すような痛み、もしくは激痛であれば骨や軟骨かもしれません。
骨や軟骨による痛みは民間療法では治りませんので安静にしましょう。
なるべく早めに医師の診断を受けて、適正な治療を受けなくてはいけません。

鈍痛やだるさ、またコリや張りを感じる痛みがあれば、筋肉や腱が炎症しているかもしれません。
最初に冷やして熱を取り除き、その後で温めて血行を良くして自然治癒を待ちます。
さらに血行を促進させるために、マッサージを行うわけです。

ゴルフで腰痛になった時マッサージの前にすること

ゴルフによる腰痛の場合は、運動によるコリや張りが原因となっているので、筋肉疲労を回復させれば痛みは消えていきます。
逆に、にわか治療をすると回復が遅れるばかりか、筋肉や腱を傷めてしまい、さらに痛みが増加してしまうことがあります。

これは肩こりになった時、慣例的に行われている揉みほぐすマッサージが根底にあるのですが、腰痛も同じように強く揉み込むことでコリをほぐして回復させようとすると、却って悪化してしまうことが多いようです。

痛みを感じたときは患部を触って、もしも熱っぽく感じるようであれば、氷嚢や冷湿布を貼って炎症を鎮めることから始めます。
元々熱がないか氷嚢で熱が取れれば、すぐに温湿布をして血行を良くするようにしましょう。
ゴルフのラウンド後の場合なら、クラブハウスのお風呂に浸かることでその効果を受けることができます。

極端に熱くないお風呂にゆっくり浸かり、患部の血行を促すように擦ると、より効果的です。
ただし、入浴中に腰の辺りがジンジンと痛みを感じるようであれば、炎症しているかもしれませんので、入浴を止めて氷嚢で熱をとるようにしましょう。
氷嚢がなければ、ビニール袋に氷を入れて少し水を入れたもので代用してください。

ゴルフで腰痛になったらマッサージに変わる栄養補給が大事

腰痛の原因となる筋肉疲労は、筋肉組織が壊れたことで痛みを感じているわけです。
炎症していれば熱を取り除き、その後血液の流れを良くして壊れた筋肉を再生させることが、痛みを取り除くもっとも有効的な方法です。

壊れた筋肉の上から揉み込むと、さらに患部は壊れてしまい痛みが倍増してしまうので、痛みのあるときは患部を押したり揉んだりしないようにしましょう。

理想的なマッサージ方法は、オイルやクリームなどを肌につけて、血行促進のために擦るマッサージです。

ただ1人でこのオイルマッサージをするのは難しいので、口から摂取して回復疲労を行います。
ゴルフが終わった後には「冷たいビールで乾杯!」は至福の時ですが、腰痛防止のために栄養補給をしましょう。
筋肉の元となるのがタンパク質、エネルギーの元となるのが炭水化物(糖質)です。
2つの栄養素を摂ることで、疲労回復が促進され、痛みも軽減されることになります。

ただし摂取するのはラウンド後30分以内が理想的です。
バナナ1本と果汁100%ジュースで十分ですが、もしそれさえ難しいようならサプリメントやプロテインで栄養補給しても問題はありません。

ゴルフが原因の腰痛を解消するセルフマッサージ

では実際に腰痛になった時、自分で行えるマッサージの仕方を紹介します。

基本的に患部にマッサージは行いません。
ゴルフが原因で腰痛になる場合、もっとも多いのが「脊柱起立筋」という部分です。
良く「腰が痛い」と言って腰骨に親指を当てて反りかえる、その時の押さえる場所のことです。

実際には、首筋から肩甲骨と背骨の間を通り、尾底骨まで繋がる筋肉で、9の部位の総称として「脊柱起立筋」が使われています。
腕立て伏せや腹筋運動、股割りなどをすることで、脊柱起立筋の補強やストレッチはできますが、痛めた時には自分でマッサージができます。

まず右側を下にして横になり、右肘を折って腕枕にします。
左膝を折り身体の右側に左足をかぶせます。
腰が捻られた状態になり、痛みのある部分に左手を当てるだけです。
身体の捻じれは左手で調節し、左足の自重で筋肉がほぐされていきます。

コツは無理に身体を捻らないこと、呼吸を止めないこと、痛みのあるうちは患部を押さないことです。
反対側も同じ姿勢をとれば、揉まずにテレビを観ながらマッサージができます。

ゴルフの腰痛はマッサージよりも効果のある解消法で!

人間の身体は便利に作られているようで、腰の痛みは手のツボを押すことで解消することができます。
手のツボ押しは自分でもできるので、空いている時間に押しているだけでも効きが実感できるはずです。

そこで腰痛に効くのは「腰腿点(ようたいてん)」と言うツボです。
腰腿点は手の甲の1/3くらいのところに2つあります。
1つは手の甲側の人差し指と中指の間で、もう1つは薬指と小指の間にあります。
反対の手の指でツボの辺りをグリグリすると軽い痛みが感じられるので、ツボはすぐに分かります。

両手ともにツボ押しをしますが、1箇所で10秒程度を目安にします。
親指を使って押すよりも、手を低くして人差し指で押したほうが、皮膚に痕が残らず頻繁にできるでしょう。
マッサージと違い回数に制限はないので、ゴルフが原因で痛みがあるうちは何度でもできすし、即効性のある痛み解消法になるはずです。

ゴルフで痛めた腰はツボ押しマッサージで腰痛は解消できる

患部を直接マッサージするのは、相応の知識を持った資格者でなければ悪化することがあるので、患部から離れたツボを押すことで痛みを緩和させましょう。

手の甲に腰腿点というツボがあるように、脚にも腰痛のツボがあります。
脚のふくらはぎにあるのは、「合陽(ごうよう)、承筋(しょうきん)、承山(しょうざん)」という3つのツボです。

脚の真裏の1本線上に3つのツボがあります。
体育座りで膝を立てて、両手の親指でふくらはぎの中央を押していきます。
膝からアキレス腱までに3箇所均等にありますが、押していて痛いと感じた場所がそのツボです。
あまり神経質にならずに、1本線上をマッサージするイメージで大丈夫です。

痛みに関わらず疲労回復にも効き目があるので、お風呂の中などでマッサージするとさらに効果が上がります。

ゴルフで腰痛になった時のマッサージは血行促進のため

ゴルフで腰痛が起こったら、患部を直接マッサージするよりも、まずは栄養補給と血行を良くすることで解消しましょう。

血行促進のためのマッサージは、患部から離れを箇所で刺激を与えるようにします。
もしもそれでも痛みが続くようであれば、市販の鎮痛消炎テープを使えば、とりあえず腰痛を抑えることはできます。