ゴルフはミート率が大事!スピン量や飛距離を左右する!

最終更新日:2017/11/15

飛距離が出ないと嘆いている一般ゴルファーは多いですね。

ゴルフは腕力や体力だけで、飛距離が伸びるというものではありません。
もちろん、体格が良いことは大きなアドバンテージにはなります。

ただ、女子プロと男性一般ゴルファーとでは、女子プロのほうが飛ばすことができる事実を見ても、力の有無だけではないことは確かです。

そこで、初心者の方のために、飛距離を左右するミート率やヘッドスピードに関してお話しします。

飛距離を左右すると言われるゴルフのミート率とは一体何?

ゴルフのミート率とは一体何でしょう?
ヘッドにきちんと当たることだと、なんとなく思っている方も多いようですが、実は計算式に当てはめて求めることができるものなのです。

【ミート率=ボールスピード÷ヘッドスピード】

この数値が高いほど、ミート率が良いということになります。
つまり、ヘッドスピードが速いにも関わらず、ボールスピードが出ないということは、ミート時点で効率よく力の伝達ができていない、ということは分かっていただけるでしょう。

最高値は1.56ですが、プロでも平均は1.48だと言われています。
私たちアマチュアも1.56に近づけるようになりたいものです。

ただ、初心者が最初から高レベルを目指しても、なかなか達成できずがっかりするだけですから、まずは1.5を目指してみるのがいいですね。

しかしミート率が高ければ高いほど良い、というものでもないのです。
ミート率が高くて良いのは、ドライバーのときです。
アイアンやUTなど、狙いを定めて進めていくような番手のときは、飛び過ぎが仇になるということも往々にしてあります。

上達するにつれ、数値より自身の狙い通りの飛距離を安定して出せる技術が大切だということが分かってきます。

芯から多少ずれてもヘッドスピードが落ちにくいゴルフクラブは存在する

ゴルフクラブのヘッド部分には、「スイートスポット」と呼ばれる箇所があります。
日本語でいうと「芯」ですね。
いうまでもなく、この「芯」に当てることが、ミート率アップの要になります。

そこでゴルファーの技術面だけでなく、クラブに目を向けてみましょう。

一般的に、スイートスポットが広いクラブというのが存在している、と誤解されていることもあります。
芯を外してもボール初速のエネルギーが損なわれないクラブです。

正確にいえば、スイートスポットはどのクラブでも変わりはありません。
違うのは、スイートスポットから多少ずれたとしても、ヘッドのブレが少なく初速のエネルギーの減り具合が少ないクラブということです。

一般的には、ドライバーは芯から5mm外れると5ヤードから10ヤードも飛距離が落ちると言われていますが、飛距離の落ち方も小さくなります。

飛距離アップには技術面プラス自分に合ったゴルフクラブ選びも大切

ゴルフクラブに関しては、初速を上げるためには長尺と言われる長いクラブのほうが有利なのです。

でも少し考えてみれば分かると思いますが、長いものを振り回すほうが、短いものを振り回すよりコントロールが難しいのです。
ただし、やはり短いものより長いもののほうがよりパワーを発揮するということも言えますね。
長尺のほうが遠心力がつくのです。
コントロールが難しい代わりに、遠心力がついてパワーを発揮できるというわけです。

このように技術プラス、自分の実力や目的に合ったクラブ選びも、ミート率や飛距離アップには大切だということを覚えておいてください。

ミート率アップの練習方法はワッグルを繰り返すこと

さてここからは、技術面からミート率を上げ、飛距離アップにつなげるための方法の説明です。

前章でも説明しましたが、ゴルフクラブのシャフトが長くなれば、扱いが難しくなります。
そのため、例え遠心力が発揮されてパワーを伝えやすくなるとは言え、初心者のミート率アップの練習としては、クラブを短く持ってスイングすることから始めてみるのが正解です。

どれくらい短く持つかというと、2センチから3センチ、グリップが出るくらいがいいでしょう。
クラブを短く持つ以外は、アプローチの姿勢は何も変えなくてOKです。

そして、背中を意識しながらワッグルを行います。
テークバックとは違う「ワッグル」というのは、まずアドレスで右足、左足という風に交互に2回か3回体重移動させます。
そうして、肩には力を入れず手首を前後に、クラブのヘッドを左右に小さく動かす動作のことを言います。
小さな素振りのようなものと考えてください。
素振りを行う前にワッグルすることで、ショットのイメージ作りがより鮮明にできるようになる、という効果があります。

そして、シャフトと右腕が1本になるイメージでハーフウェイバックまでワッグルを行います。

ゴルフの手首の動きのことをコックと言いますが、このワッグルときにはコックを使わないようにします。

このイメージトレーニングは、ミート率をアップさせるためにとても有効です。
打ちっぱなし練習の前には、ぜひ取り入れてみましょう。

小さなスイングを繰り返す練習でミート率アップと飛距離が手に入る

ゴルフでミート率アップのため、ワッグルの次にはスイング自体も小さくしてみる練習をします。

アマチュアゴルファーの多くは、飛ばしたい気持ちが先走りして、クラブを大きく振り過ぎます。
初心者は、少し当たり出した頃から、飛ばしたい欲求が加速するようです。
その気持ちは分からなくはありませんが、ミート率が落ち、フォームも崩れてしまいます。
結果として、飛距離も出ないという悪循環に陥りかねません。

そこでオススメなのが、「100ヤードスイング」です。
200ヤード以上飛ばせるドライバーを使って、100ヤード先を狙うという練習方法です。
飛距離への意識をセーブし、ミート率にコミットすることができます。
よって、小さなスイングで芯にミートさせる練習には、とても有効な練習になります。

ミート率を高めるため100ヤード先を狙ってスイングしてみよう

100ヤードスイングで意識することが2つあります。
まず、手元とボールの位置です。

1つ目は体の正面にクラブがあるイメージを作り、スイング中はグリップエンドが自分のおへそのほうを常に向くようにします。

もう1つは手元と下半身の動きです。
振り急ぎも、振り遅れも、ミート率が下がりやすいスイングになっている可能性があります。

100ヤードスイングは、我慢が強いられるようなところがあり、思った以上にストレスが掛かる練習方法になります。
しかもすぐに効果が表れるものではないのですが、続けることで確実にミート率がアップしてきているという実感が掴めてきます。
必然的に飛距離も伸びます。
地道にスイングを繰り返すことが大切です。

一般ゴルファーで、ミート率が低い人のスイングには再現性がありません。
一発、爆発的なスイングをすることもあれば、芯に当たらず、ガタガタと崩れてしまいます。

ミート率を求めるために、ヘッドスピードの測定は必須ですが、測定しなくても分かるのです。
トップで伸びあがってしまう癖がある人、そしてフィニッシュでピタッと止まれない人は、芯にミートできていないものなのです。
このような癖がある人には有効な練習法になります。

飛距離アップにはミート率アップ

ゴルフで飛距離を出すこと、そして安定したショットを続けてスコアアップを目指すためには、ミート率を高めることが肝心です。

練習に、クラブを短く持ちワッグルをするということ、そして小さなスイング「100ヤードスイング」を取り入れてみましょう。
あとは地道に繰り返すのが、ミート率アップの近道です。