スポーツにおいてケガはつき物。
その中でもゴルフで一番多いのは手首を痛めることです。
多くのプロゴルファーも手首を痛めて休んだり、ひどい場合は引退する人までいます。
特にやっかいなのが手首の骨にヒビが入ることです。
その場合、休む期間や全治するまでの期間てどのくらいなのでしょうか。
ゴルフで手首の骨にヒビが入る原因とは
ゴルフで手首を痛めることが多いのを知っている人は多いでしょう。
しかし手首の骨にヒビとなると重症ですよね。
激しいスポーツとは考え難いゴルフでなぜ手首の骨にヒビが入るまでの重症になるのでしょうか。
まずプロゴルファーで多いのは、疲労骨折です。
知っての通り、プロゴルファーのスイングでは腰への負担は大きいものの手首への負担はそこまでありません。
それでも私たちアマチュアの想像を遥かに超える数の球を打つのですから、疲労骨折する可能性があるのは否めません。
しかしそこはプロゴルファー、日頃から体のケアには抜かりがないので、ヒビが入るまでになる選手はそう多くはありません。
またアマチュアゴルファーの場合は、主に「ダフり」が原因です。
天然芝であれば、ダフった時の衝撃は少ないかもしれませんが、打ちっぱなし練習場でダフった時の衝撃は相当なものです。
人工芝が敷かれているものの、その下はカチカチのコンクリートですからね。
ですからダフりが酷いようでしたら、打ち続けるのではなく、早めにスイングの改善をしましょう。
さもないとヒビは骨折よりも全治するまで時間を要しますよ!
手首の骨にヒビが入ったら全治どのくらい?
どんなに気をつけていても避けられないのがケガです。
では手首の骨にヒビが入ったら全治どのくらいかかるのでしょうか。
まず手首にヒビが入った場合の治療期間の目安は、約3か月です。
癒合に約1か月、その後リハビリに約2か月必要になります。
しかし治療期間は、年齢やその人の日頃のライフスタイル、治療内容によって差が出ます。
あくまでも目安なので人によって大きく変わります。
小学生や中学生であれば3か月よりも2、3割程度早く完治するでしょうし、逆に高齢になればなるほど、治療期間は長くなるでしょう。
またリハビリをどれだけがんばるかで完治までの期間は変わります。
リハビリを毎日する人と週に数回する人とでは完治するまでの期間は変わるのも当然です。
治療期間は年齢や個人の日頃の生活スタイルに関係してきますが、リハビリ期間は、本人のがんばり次第で変えられます。
ではより早く治すためにはどうがんばれば良いのでしょうか。
全治までの期間を短くするためにできること
手首の骨にヒビが入ったら全治3か月が目安ですが、より早く完治するためにできることがあるので、万が一の時に備えて覚えておきましょう。
まず患部の細胞を活性化させることが大事です。
そのためには患部あたりの血の流れを良くし、酸素や栄養をしっかり届けられる状態にすることです。
そしてそのために必要なのが「リハビリ」なのです。
もちろんヒビが入っている部分に負担をかけない範囲で動かします。
最初はなかなか上手く動かせずフラストレーションばかりが溜まるでしょう。
と言うのも癒合の間は固定されている状態が約1か月続くので、筋肉が減少してしまっているからです。
リハビリは、細胞を活性化させると同時に減少した筋肉を少しずつ復活させることもできます。
手首であればある程度慣れたら自宅でもリハビリできるので、諦めずに毎日がんばると回復も早まります。
喫煙、飲酒、暴飲暴食などは手首骨折の完治を遅らせることになるので我慢してください。
全治まで、できればそれ以降も食べるべきもの
手首の骨にヒビが入るなんてゴルフするには致命傷ですよね。
ですからそうならないためにも、そして回復を助けるためにも日頃から食べるべきものを知っておきましょう。
「骨」と言えば「カルシウム」とすぐに頭に浮かぶのではないでしょうか。
しかし実は、カルシウムだけではないのです。
骨を作っているのはカルシウムとたんぱく質です。
骨は、カルシウムが作り出す硬くて丈夫な構造を、そしてたんぱく質の一種であるコラーゲンが内側から強化しています。
コラーゲン=美肌と良く言われていますが、骨にも必要なのです。
そんなカルシウム摂取と言えば、乳製品がその代表格です。
しかし他にも小魚や大豆製品、小松菜などの野菜にも多く含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。
またコラーゲンは動物性のたんぱく質に多く含まれています。
スジ肉や魚の皮を食べるとコラーゲンをたくさん摂取することができます。
全治するまではもちろんですが、それ以降も意識的に食事から摂り入れると良いでしょう。
手首の骨にヒビが入ると治りにくいと言われる理由
他の骨折に比べ、手首の骨にヒビが入ると治りにくいと言われるのは何故でしょうか。
それは、曲がる部分だからです。
膝や手首、足首と言った身体で曲がる部分と言うのは、どんなに安静にしていても、生活をしているとどうしても曲げ伸ばしをします。
ですから、ゴルフをお休みするなどしていても、日常生活でそれなりに負担を掛けてしまうのです。
もちろん治療でギブスで固定し、全く動かない状態にすれば治りは早くなります。
先に話した全治までの期間の目安とする3か月と言うのはギブスでの治療をした場合の期間になります。
ですから意外と軽傷であった場合の方が、ギブスで固定しないので治りが遅くなる可能性があるのです。
また要注意なのがギブスが取れた後です。
リハビリでゆっくり動かすことは治すためには大切なことですが、ギブスが外れたことにより自由に手首を動かすことができるようになるので、無意識に負担を掛けるようになってしまいます。
完治していない状態で負担をかけてしまうと、時間がかかるどころか逆に悪化してしまうこともあるので十分気をつけてください。
ゴルフ休業期間はどのくらい?
ケガをしたときに一番落ち着かないのがゴルフの練習ができないことですよね。
特に毎日練習している人は1日練習しないだけでも落ち着かないし、ゴルフが下手になってしまうような気がして不安になってしまうのではないでしょうか。
1日でも早くクラブを握りたい気持ちは理解できます。
しかし手首の骨にヒビが入っているとなると、もちろんギブス期間は絶対に無理です。
またリハビリ期間も無理です。
全治していなくても多少動けるようになると、打てる気がするかもしれませんが、絶対にやめてください。
ゴルフでの手首の負担は相当なものです。
全治していないのにクラブを握るなど言語道断です。
3か月弱の全治寸前であれば、パターぐらいなら大丈夫かもしれません。
しかし自己判断は危険すぎるので、必ず医師の判断に委ねましょう。
そこで我慢しないと3か月が4か月、5か月、そして半年、1年と延びてしまいます。
そんな最悪な状況だけは避けるのが賢明です。
日頃から気をつけることでケガは避けられる
ケガをするのはほぼ自己責任です。
予想だにしない出来事でのケガはしょうがないことかもしれませんが、スポーツで起きるケガを避けることは十分可能です。
ストレッチや運動、食事や十分な睡眠などケガをしないために日頃からできることはたくさんあります。
プロゴルファーほど管理する必要はありませんが、基本的な自己管理はするようにしましょう。