ゴルフ専門誌だった「ゴルフダイジェスト」が運営しているポータルサイトでは、ゴルフ場の予約や通販などもあり、ゴルフファンにとっては見ているだけで楽しいサイトです。
その中にプロゴルファーのスイングをチェックできてスイング分析のできるところがあります。
サイトの活用法と分析の仕方についてご案内します。
ゴルフダイジェストでスイング分析するための利用の仕方
ゴルフ関連の情報を扱っている「ゴルフダイジェスト(GDO)」は、ゴルファーにとって便利な無料サイトですが、たぶん1度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
元々はゴルファー用の雑誌やゴルフ業界誌を扱う出版社でしたが、紙媒体の減少に伴っていち早くネットに進出した、先駆け的な情報サイトです。
当初はゴルフ場の所在地やレイアウトなどを掲載して、そこから予約を取れるシステムを構築した「予約サイト」が主たるものでした。
当時はメンバーでないと予約が取れない時代でしたが、空き予約を上手く活用できることから、ゴルフ場からも重宝され徐々にビジネスモデルとして確立していきます。
ドコモ「iモード」を使って携帯電話から予約ができるようになると他社も参入してきたことから、予約サイト以外の情報を載せて広告収入で稼ぐゴルフ関連の総合サイトとなったわけです。
その情報の1つにプロゴルファーのスイング分析があります。
括りは「日本男子・日本女子・海外男子・海外女子」と4つの項目で分けて、50音別で選手を検索することができる優れものです。
ただし海外選手はラストネーム(苗字)で登録されているので、タイガー・ウッズは「う」で検索しなければいけません。
ゴルフダイジェストのサイトはスイング分析以外にも活用
実際にゴルフダイジェストのポータルサイトを利用する方法です。
最初に検索エンジン(google等)に「ゴルフダイジェスト スイング分析」と打ち込んで検索します。
検索結果には「日本人選手男子スイング動画 あいうえお順」といった表示がされているので、そこからサイトに入ります。
利用は無料なので安心して大丈夫です。
もしもゴルフダイジェストのポータルサイトを開いているようなら、上部のタブ「ニュース」から「選手情報」を開くと、下部に「選手一覧」があります。
ちなみに上部には、現在注目されている選手の名前が並んでいるので、気になる選手は確認しておくとよいかもしれません。
そこで「松山英樹」でクリックすると、プロフィールとクラブセッティングがでてきます。
ここでチェックしておきたいのは、クラブセッティングの右サイドにある各年度の使用クラブです。
2011年ソニーオープンのドライバーはダンロップのスリクソンでパターはキャロウェイのオデッセイです。
ところが2017年のWGCブリヂストン招待ではキャロウェイのビッグバーサーに変わり、パターはテーラーメイドに変わっています。
この辺りを見ると米国ツアーで戦っている松山プロのサポート体制を読み取ることができます。
ゴルフダイジェストの動画は詳細にスイング分析する事が大事
ではゴルフダイジェストのスイング分析を見てみます。
松山英樹選手の「スイング動画」をクリックすると、2017年ドライバーから2012年のパター正面まで10種を超えるスイングを見ることができます。
ちなみに2017年のドライバーは正面からの撮影ですが、かなりのワイドスタンスであることが分かります。
一方で2014年のドライバー正面を見ると、2017年に比べると明らかにスタンスが狭くなっています。
また2015年の動画ではドライバーを構えたときに風が吹き、シャツが揺れていることから、身体と両腕に一定の隙間があることが分かります。
一方で2012年の動画ではドライバーを構えたときに、両腕でシャツを抑えているように見えます。
このことから前傾の角度やボールとの間隔に違いがあることが推測されるわけです。
ゴルフダイジェストの動画の見方とスイング分析法
ゴルフダイジェストの動画でスイング分析をするとき、ノーマルスピードでスイングしたあと、さらにもう1回スロー再生が行われるものと、スローのないものがあります。
もちろんスロー再生しているほうが細部まで確認できるので、できるだけ多くの動画を見て自分なりのスイング分析をしてみるとよいでしょう。
松山選手の場合では2015年の「アイアン正面」は秀逸の動画で、分析に最適のアングルになっています。
まずアドレスしてボールの位置にヘッドを合わせたとき、偶然にも後ろの白杭とシャフトのラインが一緒になっていて、スイングの基点が分かりやすくなっています。
ボールは左股関節の辺りで、やや左側に置いています。
正面からのアングルなのでシャフトが9時の方角を指したとき、手首の形はアドレスのときとほぼ同じ、そのあと徐々にコックが形成されていきます。
同時に白色パンツの右ポケットの辺りのシワが深くなっていることから、腰が回転しているのが分かります。
トップの位置で右ポケットのシワは見えなくなるほど1本の切れ込みになり、腰が十分に回転して軸が右足の乗っているように見えます。
ところが股下にある白杭は、最初と同じ左股関節を指しているので、回転軸を動かさずにスイングしていることが分かります。
「みんなのゴルフダイジェスト」のスイング分析と活用法
ゴルフダイジェストの動画は、実際の試合でのスイングを映したものなので、その時点でのプロのスイングが分かり、スイング分析には最適ではないでしょうか。
ただ解説のない動画は見慣れていないと、良いところ悪いところを見分けることができないものです。
そこでゴルフダイジェストのもう1つのサイトである「みんなのゴルフダイジェスト」を利用してみてはいかがでしょう。
検索エンジンで「みんなのゴルフダイジェスト」ですぐにでてきます。
上部の「LESSON」を開くと、上手になるコツや練習法などが見ることができます。
動画を参考にしながら文字で確認できることから理解力は広がるはずです。
例えばオーバースイングの元凶とも言える「クロスシャフトを直す」という動画&記事ですが、全くの初心者であることは動画の雰囲気とイラっとくるような言葉使いでなんとなく感じられます。
動画曰く「美女」が、悪スイングと良スイングを同時に流して改善点を指摘してくれます。
またゴルフファンにお馴染みの川岸良兼プロの娘さん、史果プロが教える「スピンの効いたアイアンショット」は上級者にとっては大変参考になります。
まさにキャッチフレーズ通りに、ドン・ピタッとくる打ち方を簡単に教えてくれています。
ゴルフダイジェストのスイング分析を活用してレベルアップ
ゴルフダイジェストでスイング分析をするとき、自分にとってプラスになるかならないかを見極めることが大切です。
例えばゴルファーのおよそ7割がスライスに悩んでいるそうです。
多くのプロゴルファーが動画として出ていますが、そのうち1人もスライスに悩んでいるプロはいないはずです。
つまりプロのスイングを見てもスライスを修正することは難しいのです。
また「こんなスイングをしたい」と、目標に置くプロゴルファーのスイングというケースもあるかもしれません。
現在一線で活躍しているプロは、それなりのウエイトトレーニングをやっていて、女子プロでもシックスパックの腹筋を持つ選手がいっぱいいます。
体力が違うので、まったく同じスイングをしようとしても上手くいきません。
そこで松山選手を例にした通り、右腰の回転の部分を取り入れるとか、体重移動を抑えて軸を一定に保つスイングを目標にするような、部分的にチョイスすると自分に合ったスイングができることでしょう。
またスランプになったときは、一流選手のスイングを飽きるほど見ると、そのイメージが脳裏に焼きついて、迷わずに振れるようになるはずです。
とにかく自分に合った動画を見ることから、活用するとレベルアップに繋がるのは間違いありません。
ゴルフダイジェストの動画でスイング分析する時は年度別で!
ゴルフダイジェストの動画でスイング分析するときは、なるべく年度の違いを確認することです。
単年度の場合にはスイング改造の途中ということもあるので、1つを見てすべてとは思わないことが大切です。
また好みのゴルファーよりも、自分の体型に近いゴルファーを選んだほうが、よりレベルアップのヒントを受け取ることができるでしょう。