ゴルフにとって身長と体重は非常に大切です。
身長は遺伝的なものもあるので望んで手に入れられるものではありません。
しかし体重は自分でコントロールできます。
では身長170センチで体重80キロとは太っているのでしょうか?
それとも太っていないのでしょうか?
そしてその体型とはゴルフに向いているのでしょうか。
悪いタイプの身長170センチ体重80キロ
身長170センチ、体重80キロと言う数値情報だけで、それが太っているのか、ゴルフに向いているのかは分かりません。
と言うのも体型には悪いタイプと良いタイプがあるからです。
まずは悪いタイプから紹介していきます。
簡単に想像できるかもしれませんが、体脂肪率が高い80キロの人です。
身長170センチの場合、医療面から見た適正体重は64キロ程度と言われています。
それよりも16キロオーバーと言うのは軽度の肥満と言って良いでしょう。
もちろん体脂肪率とは年齢とともに目安が変わってきます。
平均的な数字でまとめると、女性の体脂肪率→21~24%、男性の体脂肪率→16~19%と為っています。
女性が男性より多いのは、女性ホルモンのエストロゲンの影響で皮下脂肪を溜めやすくなっているので仕方ないことなのです。
ですから身長170センチ、体重80キロ、そして体脂肪率が30%近くある場合は、太っている悪いタイプになります。
つまり体重はあまり気にせず、それ以上に体脂肪率を気にした方が良いでしょう。
良いタイプの身長170センチ体重80キロ
同じ身長170センチ、体重80キロでももちろん良いタイプもあります。
それは体脂肪率が低い人です。
脂肪よりも筋肉の方が重さはあります。
ですから体脂肪率が低く筋肉が多い人は、同じ80キロでも質が全く異なります。
腹筋が割れるくらいの体脂肪レベルは、男性なら最低15%、女性なら最低20%を切ることが絶対条件です。
プロゴルファーにももちろん筋力が必要ですが、実は筋肉隆々な体型はゴルフには向いていません。
代表的な例でいくと、ローリー・マキロイや石川遼が筋肉をつけ過ぎたことでゴルフが不調になったと言われています。
身長170センチ台のプロゴルファーの多くは、体重は70キロ台です。
80キロを超える選手は数えるほどしかいません。
故に筋肉をつけて体脂肪率を落としたとしても、身長170センチ台であれば、70キロ台がゴルフに向いている体型なのでしょう。
プロゴルファーの体型を見ていると、筋肉隆々な選手は少なく、内側に筋肉はあるのでしょうが、それなりに脂肪がついている選手が多い印象を受けます。
体脂肪率は年とともに増える
同じ身長170センチ、体重80キロの人でも悪いタイプと良いタイプがあると説明しました。
しかしどんなに良いタイプを意識していても老いには敵いません。
筋肉は年に1%は減っていくと言います。
25歳を基準に計算すると、35歳で約10%の約2キロ減り、45歳で約18%で約3.5キロ減り、55歳で約26%の約5.3キロ減ることになります。
また45歳を超えるとその減少量のスピードは加速するとまで言われています。
もちろん個人差はありますが、現在の体型をキープしたいのであれば、運動量を増やした方が良いと言うことになるでしょう。
筋肉は基礎代謝を高める働きをするので、それが減ると言うことは、基礎代謝も下がってくることになります。
そうして基礎代謝が減り、さらに運動しないと脂肪は増えていくので悪いサイクルができ上がってしまいます。
ですから年を取ったら取った分、運動量を増やすことと食生活を改善する必要があると言えるでしょう。
良いタイプの身長170センチで体重80キロを45歳以上でキープするには相当な努力が必要なのです。
身長170センチ台で体重80キロ前後のプロゴルファー
それでは実際に身長170センチ台で体重80キロ前後のプロゴルファーにはどんな人がいるのか紹介していきます。
海外選手から紹介してきます。
ポール・ケーシー(身長175センチ・体重80キロ・賞金ランキング16位)
トム・ワトソン(身長175センチ・体重79キロ)
ジャック・二クラウス(身長178センチ・体重84キロ)
と海外選手であると身長170センチ台の選手自体があまりいないのと、やはり体重80キロ前後はシニア世代に見られます。
次は国内選手を紹介していきましょう。
リュー・ヒョヌ(身長174センチ・体重81キロ・賞金ランキング5位)
と活躍が見える選手はたった1人だけでした。
日本人の骨格からか、食生活や民族的なものなのか、やはり70キロ前半の選手が非常に多いです。
このデータを見ると、プロゴルファーにとって身長や体重はプレーに大きく影響するのかもしれません。
女性プロゴルファーで身長170センチ台の人の体重は?
海外の選手たちはどうやら身長は公表していますが、体重は公表していないようです。
また国内の女性プロゴルファーで身長170センチ台で体重80キロ台の選手はいません。
一度岡本綾子プロが解説中に冗談めいた感じで「女性は体重を公表するのはちょっとね…」と言っていました。
女性と言うのもあって170センチ台の選手自体が男性ゴルファーに比べて多くはありません。
また体重は60キロ前後の選手が多いです。
細身に見える選手でも相当筋肉をつけているのか、50キロ後半くらいは体重があります。
何よりオフシーズンに肉体改造を目標に掲げる女子プロゴルファーは多いです。
大分絞ってきますが、バランス良く筋肉をつけてくるので、一回り大きくなってシーズンを迎える選手を多く見かけます。
以前インタビューで松山英樹が話していましたが、海外選手はドライビングレンジで練習するよりも体作りの方に力を入れているそうです。
それだけバランスの良い体作りがプロゴルファーにとっては重要なのかもしれません。
ゴルファーにとって理想の体脂肪率とは
プロゴルファーにとって身長や体重がプレーに影響する可能性があるのは否定できません。
しかし個人の本気度にもよりますが、アマチュアゴルファーがプロ並みに意識する必要はないでしょう。
ですから身長170センチ台で体重80キロ台だからと変に悩む必要はないのです。
気にするのであれば、身長や体重よりも体脂肪率を気にしてください。
そこでゴルファーにとっての理想の体脂肪率とは一体どのくらいなのかは抑えておきましょう。
男性ゴルファーであれば10~16%、女性ゴルファーであれば12~20%が理想と言われています。
体脂肪率が10%を切るようなムキムキ体型よりも、ちょっと半端な筋肉がつく程度が理想です。
女性の12%はかなりの努力をしないと難しいでしょうが、20%くらいであればアマチュアでも日々の努力で可能なレベルです。
それぞれのスポーツで理想の体脂肪率があるのですが、ゴルフ以外は体脂肪率が結構低い傾向があります。
また女性はゴルフの20%が最大の体脂肪率になっています。
つまりゴルファーは体脂肪率が20%を超えていなければ、それほど気にする必要がないと言えるでしょう。
無理をせず時間をかけて理想の体を作っていこう
ゴルフにとって理想の身体について話していきました。
ゴルフの練習もしたいのに、身体作りもしなければならない。
仕事をしている人にとっては大変なことですよね。
どちらも継続させることが一番大事です。
ですから変に無理をして途中で止めてしまわないように、自分のペースでできることをしましょう!