骨のヒビは完治するまで安静に!そして再発防止対策が重要!

最終更新日:2017/08/31

ゴルフをしていて骨にヒビが入ることがあります。

そこで受傷した原因と再発防止のための対策を立てておくことが大切です。

そして何よりも完治するまで安静にしておくことが、早く回復できるカギとなるはずです。

ゴルフ場での受傷と対策について確認していきます。

骨にヒビが入るようであれば完治するまで安静にする

ゴルフは道具を使った球技なので、危険なスポーツとは言えません。

ただプレー中に足首をひねったり、同伴プレーヤーのスイング中に近寄ってぶつかったり、隣ホールからボールが飛来して当たることがあるかもしれません。
また自分のスイングによって、地面を強く打って手首を痛めたり、無理な捻転でろっ骨を痛めたり、腰や首などの関節を痛めることもあります。

基本的には、完治するまで安静にしていることが、もっとも早く回復できることに繋がると思います。
特に骨にヒビが入ると、完治するまで安静にしているほうが良いようです。

患部にもよりますが基本的には骨が再生されるまで動かさず、ジッとしていると治りが早いということです。

ゴルフで骨にヒビが入るほど痛める箇所と言えば、手首、足、あばら骨が多いようです。それぞれの箇所にヒビのような症状が現れるのにはそれなりの原因があるので、その原因と対策について考えていきます。

手首の骨にヒビが入ったときは完治までに時間がかかる

最初にスイング中に多い、手首の骨について確認しましょう。

手首の骨にヒビが入ったときは、クラブを握ってショットしたり、素振りをしたりしてはいけません。
まずは熱と腫れが引くまで安静にしておくことが大切です。

手首の箇所にもよりますが、手首の真ん中あたりが黒くなっていれば、完治までには相当の期間が必要なので、焦らずに完治を待ちましょう。

手首を痛める理由は2つです。
1つ目はダウンブローで地面に強く打ちこんだ結果、その衝撃が手首で受けることになったものです。
たった1度の衝撃で骨にヒビが入ることもありますが、「衝撃が蓄積されて遂には骨にヒビが……」といったケースが多いようです。

再発防止法はスイングスタイルを変更することです。
トップから鋭角に打ち込むダウンブローから、芝を痛めずにクリーンに払い打ちをするようにします。
練習場でティーアップしたボールをアイアンで打っていれば、簡単にスイングスタイルを変更することができます。

2つ目はトップの位置でのオーバースイングによって、手首が甲側に折れた状態からダウンスイングを始めるため、不自然な手首の動きに耐えられなく、骨にヒビが入ってしまったものです。

この再発防止はオーバースイングを止めることです。
グローブの甲側に10センチ定規を差し込んで折れを防止すること、トップを時計の針で3時の位置で体に覚えさせること、グリップの左手親指を手前に引いて立てて握る「ショートサム」にする、この3点で修正することができます。

完治まで絶対安静!ろっ骨にヒビが入る原因は足の裏にある?

次に初心者に多いと言われる、ろっ骨について確認しましょう。

ろっ骨にヒビが入っている場合、深く息をしただけでも痛みがあります。
もちろん身体をひねったり無理な力を加えたりすると、さらに悪化するかもしれません。
完治するまではゴルフどころか、大きなクシャミさえしないよう注意深く生活しなくてはいけません。

ろっ骨を痛めた理由は2つです。
テークバックで無理な捻転をしたためにろっ骨に負荷がかかった為か、フォロースルーからフィニッシュまでのスイングスタイルが歪んでいる為です。

基本的にはろっ骨では下側にひびが入ることが多いので、安静にしていれば自然治癒すると思いますが、治る前に大きなクシャミをすると再発することもあるので、場合によってはテーピングなどで固定する時期があるかもしれません。

再発防止は非常にシンプルです。
1つ目のテークバックで無理な捻転をしたことが原因の場合には、トップの位置までグリップを真っ直ぐ上げようとしたことで、左肩が下がり左側の肋骨が窮屈になっています。上体の傾きを少し上げて、野球のスイングをイメージして振るだけで背骨を軸としたスイングに修正できます。

2つ目のフォロースルーからフィニッシュまでのスイングスタイルが歪んでいる場合は、フィニッシュでおヘソをターゲット方向に向けることです。
初心者に多いケースでは、インパクト後も両足の形が変わらずにスイングしています。
最後までベタ足の状態を保つために、スイングの勢いのすべてを左ろっ骨で吸収した結果痛めてしまうわけです。

右足つま先がターゲットに向き踵が上がって、後方から見ると足の裏が見える状態にすれば再発することはないはずです。

完治しにくい足首の骨!ヒビの入らない防止方法はない?

3番目に確認するのは足首に骨にヒビが入ったときです。

ゴルフは屋外のスポーツなので、悪路に足をとられて捻ったり足を踏み外したりで、足首にヒビが入ることはあると思います。

ただ足首の骨にヒビが入るというのは、普通の歩行で余りないはずなので、用水路などのカバーが外れていたり、斜面で転んだときに捻ってしまったりと不測の事態によるものが多いことでしょう。

もしも不測の事態であれば防ぐ方法はありませんが、そうならないための歩行方法はあります。

プロゴルファーの多くは、1歩を1ヤードで歩くので、10歩進めば10ヤード、100歩進めば100ヤードと歩数計算しています。
その歩数計算の条件としては、距離の基準となるセンターを歩くことです。
基本的にフェアウェイの真ん中には、不測の落とし穴や極端な坂はないはずです。
日頃から歩数計算を心がければ、多少の防止にはなると思います。

足の裏の骨にヒビが入るときは日頃のストレッチが大事

4番目は足の裏の骨にヒビが入ったときです。

完治するまで激痛で歩けないこともあるので、安静にしていることが必要です。
ゴルフと足の裏の骨に関連性があるのかと思うかもしれませんが、長い距離を休まずに歩き続けていると足の裏が疲れてきます。

青竹踏みなどで「土踏まず」をマッサージすると、足が軽くなったり疲れが取れたりすると思いますが、あれは筋肉というよりも足底の筋膜が炎症を起こしているので、冷やして安静にしている方が早く回復します。

ヒビが入るのは踵の真下にある小さな骨です。
踵から指の根元までの一枚の膜が張られていますが、その内側に小さな骨があり、歩いて疲労したことでヒビが入ったり剥離骨折したりします。

このときその骨が筋膜に傷をつけるため、釘を踏み抜いたような衝撃的な痛みが発生します。
そのため患部を安静にして完治させることが大切です。

防止方法は腱や筋膜をゆるめるストレッチをすることです。
30センチ四方の硬い板を用意して、前方の下側に適当な高さとなるものを挟みます。
前上がりの板の上に乗りアキレス腱を伸ばすように、約10秒間立っているだけです。
角度に慣れてきたら少しずつ急勾配にしていきます。

ただしヤリ過ぎは禁物、アキレス腱から踵の裏までの腱が伸びてしまうと、やはり激痛になります。
あくまでもストレッチ運動として無理なく動かすことを目的にしてください。

骨のヒビ程度の完治できるような事故とは比較にならない重大事故もある

最後にゴルフ場の中で多くなっている「事故」について紹介します。

もともとコース内の事故と言えば、ボールの飛来による「打球事故」が多く、この他に「滑った転んだ」で手をついての骨折やヒビの入る症状が発生していました。

ところが最近多いのは、乗用カートによる事故です。

カートとはいえ小型の乗用車と変わらないものですから、人の体に接触すれば相応のケガを負うことになります。
またドアがついていないことから走行中に飛び降りてケガをしたり、運転を誤ってコース外に転落といった重大事故も起きています。
中には、斜面の上までカートで行こうとして横転し下敷きになった例もあります。

ケガの度合いも大きく傷病30日以上の重大事故や死亡事故なども起きているほどです。

通常に運転していれば起きることのない事故がほとんどなのですが、同乗者の中にはスコア記入に没頭して、ゆるいカーブのときにバランスを崩してカートから転落する事故が多発しています。

このケースですと落ちた人に責任があるように思えますが、実際には運転した人が過失責任を問われることになります。
骨を折ったりヒビが入ったりといった完治する傷であればお互い様で済むでしょうが、重大事故になると車での事故と同程度の賠償額が請求されることもありますので注意が必要です。

ちなみに大半のゴルフ場では、乗用カートを運転する人を決めて、その人が責任を負うという署名をしてから借りているはずなので、指定した運転者以外の事故には保険がつかないこともあります。

骨のヒビが完治したら再発防止の対策を考えることが大事

骨にヒビが入ると完全に折れたときよりも完治が長引くこともあるそうです。

また完治していても雨や寒さで「昔の傷」が痛むといった症状が出ることもあります。

もしヒビなどの傷があればしっかり治すことが先決、次に同じ傷を負わないように対策を立てることが大切なことです。