ゴルフ殿堂の樋口久子のスイング動画はどうやって見る?

最終更新日:2017/08/22

日本女子ゴルフ界で最多優勝を誇り、アメリカのメジャー選手権で優勝した男女含めて唯一の日本人プロゴルファーである樋口久子。

彼女のスイング動画には、その活躍した秘訣が詰まっています。

樋口久子のスイング動画が好評

男女通じてアジア出身者初のメジャー選手権優勝者で、日本人唯一のLPGA(全米女子プロゴルフ協会)メジャー選手権優勝者の樋口久子。
その実力は現在も日本女子ゴルフ界トップに君臨しており、優勝回数72回は、いまだに破られていない金字塔です。
これからもずっと破られることがないかもしれません。

そんな樋口久子のスイング動画は人気です。
日本女子ゴルフ界のトップのスイングな訳ですから、その説得力を上回る人間は日本では同じような実績を持つ岡本綾子プロぐらいのものでしょう。

岡本綾子はアメリカを中心に活躍した女子プロゴルファーですが、樋口久子の場合は日本での活躍のほうが長いゴルファーです。
もちろん両者とも甲乙つけ難い存在で、優劣はありません。

鋭いスイング動画でお馴染みの樋口久子がゴルフを始めたきっかけは?

鋭いスイング動画で年配の方はもちろん若者にも認知されているだろう樋口久子ですが、その経歴をご存知でしょうか。

1945年埼玉県川越市に生まれた樋口久子は、中学まで陸上競技に打ち込みます。
当時は、全くゴルフへの興味は無かったそうです。

そんな彼女がゴルフに興味を持つことになったのが、実姉の影響。
東急砧ゴルフ練習場に勤務していた姉の影響でプロゴルファーの中村寅吉の存在を知ることになった樋口久子は、ゴルフに興味を持つようになり中村寅吉に弟子入りを志願。
見事に認められ、プロゴルファーを目指すことになります。

その後、川越カントリークラブでプロ入りのための準備を重ね、1967年に開催された第1期プロテストに見事合格。
その輝かしいキャリアをスタートさせます。

つまり彼女は初めての日本人女子プロゴルファーのうちの1人ということです。

スイング動画が美しい樋口久子の実績とは?

デビューしてまもなく、日本女子ゴルフ選手権大会に優勝。
さらに日本女子オープンゴルフ選手権大会に優勝。

若くしてその才能を開花させます。
その後、このタイトルを独占して優勝した他、70年代は連続して賞金王に輝き、その強さを不動のものとします。

そして1977年、全米女子プロゴルフ選手権でアジア出身者初優勝という快挙を達成。
日本の樋口久子から世界の樋口久子へとそのキャリアをステップアップさせました。
その存在は現在でも世界に広く知れ渡っています。

その存在が世界のゴルフファンに広く知れ渡っているということは、スイングの動画の説得力も段違い。
やはり世界を知っている人間と知らない人間とでは、やはり説得力も違ってくるのは、当たり前のことです。

現在は樋口久子は日本女子ゴルフ協会の相談役を務めていますが、それも高い実力があるが故。
日本の「女子プロゴルファー」の地位向上にも大いなる貢献をした樋口久子は、スイング解説だけでなく、プレーや事務作業などすべてにおいて高い能力を持っています。

美しいスイング動画が評判の樋口久子は岡本綾子と不仲?

プレーはもちろん、スイング解説や事務作業などすべてにおいて高い能力を持つ樋口久子の最大のライバルと言えば、樋口久子と並ぶ日本の女子プロゴルファーの草分け的存在である岡本綾子です。

岡本綾子は樋口久子より年下ですが、高校・社会人でソフトボールの剛球投手兼4番打者として活躍した経験を活かした豪快ショットで1980年代に台頭。
それまで女子ゴルフ界のトップだった樋口久子の地位を脅かし、賞金女王や年間最多勝などのタイトルを次々と奪い取ります。

ライバルの出現は樋口久子にとってありがたいことであるとは思うのですが、樋口が強く岡本を意識し、スポーツ記者から「握手して欲しい」と言われ、「なんでしなければいけないのよ!」と握手を拒否するなどの行為をした他、露骨に嫌味を言うなどいわゆる「盤外戦術」をしたと言われます。

岡本はそんな日本女子プロゴルフ界に嫌気が差し、アメリカツアーに転出したと噂されています。
元々アメリカ転出を夢見ていたため、この話は創作であるという見方も根強く、仲が悪いという説についても、周りが意識しただけで本当はそこまで不仲であったという事実はないようです。

樋口久子、岡本綾子とも勝利に対する執念が人1倍強く、大の負けず嫌い。
樋口久子にしてみれば、ソフトボール経験を活かしたパワーで男子顔負けの飛距離を出すショットを連発する岡本綾子は、驚異の的だっただけに、強く意識したことは間違いありません。

現在、樋口久子、岡本綾子ともにそのスイングを動画で手軽に確認することができます。世界を制した昔の伝説的なスイングがどこでも誰でも観られるなんて、良い時代になりましたね。

スイング動画が美しいと評判の樋口久子と岡本綾子の対立は会長職でも?

樋口久子と岡本綾子は、現在樋口が71歳、岡本が67歳。
現役選手としてはセミリタイア状態で、ツアーに復帰することはほぼないと思われます。
樋口は1997年から日本女子プロゴルフ協会の理事長に就任。
岡本綾子は2002年まで副会長として日本女子プロゴルフ協会を支えます。

こうして2人の「不仲」はマスコミが作ったものであり、実は良好であるとの見方も出ました。
ところが、2002年に突然副会長職を辞職。
2人の間にまだ「何か」あったのではないかという見方が広がりました。

温厚な人柄で知られる樋口久子がそのような対立に巻き込まれることがありえないとの見方もあったのですが、年齢が近く実力も遜色ない岡本綾子との対立は根深いとの声もあるだけに、様々な憶測が飛び交うことになりました。

しかし、2017年7月に行われた対談によると、岡本は辞任当時重病を患っており、それを一切周りに言わなかったそうです。
樋口は次期会長には岡本綾子しかいないと考えており、辞表を突き返したことを明かしています。

生涯のライバルであるだけに、「仲良しこよし」であるはずはありません。
お互いにその力を認めつつ、「敵対関係」ということもあり、会話をしなかったものと思われます。
現役を退いた今だからこそ、分かり合えるものもあったようで、対談では緊張感を持ちつつも和やかなムードで会話が進みました。
その様子はスイング動画とともに見ることができます。

2人で麻雀したことを明かした他、「実は話したかったけど周りがそれをさせない雰囲気があった」など、その不仲説が作られたものであることをアピール。
時が2人の関係を良好なものにしたという要素もあるでしょうが、やはり創作であった可能性が高いようです。

現在は解説や後進の指導にあたっている日本女子ゴルフ界の2トップである樋口久子と岡本綾子。
同じような実力を持つ選手をこれからもどんどん育ててほしいものです。

今後の活躍に期待

現在は日本女子ゴルフ協会の会長を小林浩美に譲り、事実上の隠居生活となっている樋口久子。

身軽となった今後もスイング解説や後進の指導に精を出して欲しいものです。